ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

体験アーカイブ・2009年9月5日

体験学習コースの受講模様を分野別に掲載しております。

数学

森脇淳教授

チューター:丸橋広和(修士課程 1回生),竹内光(修士課程 1回生),広瀬稔(修士課程 1回生)

実施場所:理学研究科3号館 109号室

森脇先生が講演の続きの話をされた。その後次回に高校生が発表することの担当を決めた。他に自己紹介もした

受講したELCASメンバーの感想文

  • すごい難しかったのでついていけるか不安です。知識量が少ないので問題を解く自信がありません。いろいろつまずきそうですが、頑張っていきたいです。。
  • 学校では全然習っていないところで、びっくりしていましたが、ゆっくり考えていくと、少しずつ分かっていったので良かったです。英語が少し苦手で本が読めるかどうか少し不安なのですが、頑張っていきたいと思います。数学もしっかりとやっていきたいと思いました。
  • まだ習っていないことを使った証明だったので難しかったのですが、できる限り理解しようと頑張りました。たまに分かるところがあると頭の中が明るくなるような感じがしてとても楽しかったです。知らなかった計算の方法などは、教科書などで読んで勉強しておこうと思います。また、まだまだ分からないことがたくさんあると思うとワクワクしてもっと勉強してみたいと思いました。
  • 第1回ということで、簡単な内容にしてくださったのだと思います。そのおかげで、理解することはできました。ただ、数学者は、今日教えていただいた内容を自分で考えなければなりません。それを思うと、数学の難しさを実感します。また、テキストが英語だということにも衝撃を受けました。大学へ行けば、ほとんどが英語になるということは聞いていましたが、その英語にこんなにも早く触れることになるとは思いませんでした。しかし、先生に教えてくださったように、研究をするなら、国際舞台で活躍をしなければ意味がありません。そして国際舞台で活躍するためには英語が必ず使えなくてはなりません。ですからこれを良い機会と考えて、しっかりと学んでいきたいです。
  • オープンコアの講義はあまり理解できなかったが、教室に入ってからの話はよく理解できて面白かった。教科書が英語で書かれていて読めるかどうか不安だけど、これから頑張ってやっていきたい。
  • 学習コースは本当に難しかった。次回からは予習をして来ようと思う。英語のテキストを渡されたが、英語が苦手で心配だ。
  • 一切理解できないところと理解できない部分がないところで二分化されていた。英語が苦手なので教材を読めるかどうか怪しい。ただ、内容そのものはすでに習ってあった範囲だったから大丈夫そうだ。

物理   

今井憲一教授

米澤進吾助教

ボランティア:常見俊直(研究員)

実施場所:理学部5号館511号室

最初に物理学分野全体の概要を話した。参加者の自己紹介をそのあと自己紹介を行った。物理分野を2つにわけるとして、それぞれの分野の特徴について話した。最後に、速度測定器をつかって、簡単な実習を行った。

ELCAS物理第2期生最初の講義。導入部分 物理を大きくわけると2つあって、そのひとつの話
物体の速さを測定。99.99m/sを記録したひとも

 

 

受講したELCASメンバーの感想文

  • 常見さんのお話がすごいおもしろくて楽しかったです。今からとてもわくわくしています。授業についていけるように頑張ります。今日からさっそく不思議なことがいっぱいでてきて、早く知りたいと思いました。
  • 最後の方に、簡単ながら、すごくおもしろい実験ができて良かったです。次回からにも期待しています!次回は残念ながら参加できませんが・・・・。
  • いろいろと分からないことだらけなので、理学部内の探検や研究室内部の様子でも「へー」と思いました。これからの実験にも期待しています。
  • 今日は都合で後半の物理からの参加となりましたが、多様な超伝導物質についてお話を聞けたり、銅やアルミニウムの筒を通る磁石の結果について体験でき、今日だけでも不思議に思ったことや面白そうなことがいくつもありました。今日は表面に触れただけなので、これからもっと深く、沢山のことを調べ、学べると思うので楽しみです。
  • スクリーンが自動で出てくるのがかっこいいなと思いました。
  • 常見さんがものすごくおもしろかった。どうせ勉強するなら相対性理論まで理解したいと思う。がんばります。
  • 理学部の中を適当に散策したのですが、X線の実験室とかは、注意マークがついていて、何だか、本当に大学にいるんだなあと改めて実感しました。

天文

柴田一成教授

野上大作助教

チューター:前原裕之 (研究員)、田中淳平(修士課程 1回生)

実施場所:理学部1号館

自己紹介と各生徒がどういった事に興味をもって応募したのかを調査した。また、今年度どういった観測、解析を行っていくのか、どういう流れで進めていくのかを昨年度に行った具体的な研究例などを交えて伝えた。

昨年度の実習の内容の説明 実習内容の具体的な説明をしているところ

天体について具体的に例を出して説明しているところ

 

受講したELCASメンバーの感想文

  • 一番、最初の学習講座ということで、ついていけるか不安だったが、
    オープンコアではわかりやすい説明で良かった。数学の講義は難しかった。
  • 天体観測やシミュレーションなどをするみたいなので、とてもわくわくしています。
  • 凄く興味深い内容でと思った。
    昔から天文には興味があったので早く体験や観測をしてみたい。
    メンバーも面白い人たちなので、充実した期間を送れそう。
  • どんなことをやるのか楽しみになりましたが、よくわからない面もあった。
    観測は楽しみですが、不安もある。星や宇宙のことをたくさん知りたいです。この体験学習を受講できて非常に良かった。用語や概念等を理解できるよう努力したい。
  • 宇宙は、初め水素とヘリウムからできていたと聞いて驚いた。
  • 知っている話だったが、復習ができて良かった。
  • 今日は、これからやる事を説明してもらいましたが、難しかったです。自分にできるのか不安だけど、精一杯頑張りたい。太陽や星を観測するのは楽しみなので、頑張りたい。

生物

疋田努教授

チューター:大渕希郷(修士課程1回生)、片山亮(修士課程1回生)

実施場所:理学部2号館216号室

 カナヘビ属各種、日本産のヘビ類、マダガスカル産のカメレオンの標本に対して、同定表を用いて種の同定を行う。

種の同定について説明する疋田先生 カナヘビの標本
実際に種を同定する

       

受講したELCASメンバーの感想文

  • 一期生の発表で分類について聞いていたので、若干の興味はあったが、まさか英語を読まされるとは思ってなかった。分類がどうのこうのという以前に、英語が読めなくて苦労した。ヘビの方は日本語で助かったが、鱗を数えるために17〜19とあいまいで苦労した。検索表の上位に数について出てくるのは同かなと思った。大学院生の二人はおもしろい面もあって質問しやすかったし、苦労を分かってくれる所もあって良かった。

  • 今までトカゲなどは、どんな種類で、どんな名前なのかは全く興味を持っていませんでしたが、今日の同定を通して、トカゲだけでもこんなにも多くの種があった事を学べたとともに、同定の難しさがとても身にしみた体験ができました。今度は爬虫類以外の生き物の同定もしてみたいと思います。今日は、本当に、日常では体験できない体験ができて良かったです。最後に、今日、2時間という短い間でしたが、熱心に指導してくれた先生方、本当にありがとうございました。
  • 初めてやったことばっかりで、とても楽しかったです。カナヘビとカメレオンの同定には英語の資料を使ったので、英語は大切だなあと思いました。カナヘビの説明は分かりやすくて面白かったです。カメレオンで葉っぱや木の幹に擬態しているものを実際に見て説明してもらうというのは、すごい貴重な体験をさせていただいて良かったです。また同定をするときは、一人で同定できたら良いなと思います。

  • 英語でわからないことが多かったけれど、うろこの数を数えたり、種類がわかると楽しく、おもしろかったです。パッとみただけではわからないコトが多く、数の分類も細かくて、最初に区別しようとした人の苦労は大変なものだろうなあと思いました。又、初めて直接カメレオンを見て、カメレオンにも色々な種類(しかもカナヘビより多い)がいて、意外でした。

  • 種を同定することがこんなにも大変で難しくて面倒なことだとは思いませんでした。特にうろこを一枚ずつ数えることが大変でした。カナヘビが特に英語で書いてあるので、まず英単語から調べなければいけないという感じで、その分、ヘビは日本語で書いてあるのでとても助かりました。大きさがあてはまらない場合、調べる個体がまだ子供であろうと仮定したり、とただあてはまるかどうかだけで判断するのではないことを知りました。実際に自分で行うことでより深く記憶に残ると思います。とても楽しかったです。ありがとうございました。

  • 今日は、種の同定についてやったのですが、一期生の時に友達の発表を聞いて簡単そうだなあと思ってたけど、いざ自分でやってみるとすごく大変だった。目は良いのにものすごく色々な所で見落としていたり、英語が全く読めなかったりで、全然一人で同定することができなかった。辞書が欲しいなあと思った。

  • 初めて同定をやりましたが、とても楽しかったです。ただ、同定のためのkeyがすべて英語なのが大変でした。反省して英語の勉強をしたいと思います。同定の後、疋田先生が色々な種類の爬虫類についてお話しして下さったのが、とても興味深く、どちらかというとあまり動物の方の学問が得意でないのにとても楽しかったです。次にいつ同定する機会があるかわかりませんが、今日、学んだめずらしい体験を、フルで活用できるように頑張りたいです。時間がなかったので、私は、カナヘビ2匹しかできませんでしたが、いつかの機会に今度はヘビやカメレオンの同定もしてみたいなあと思いました。
  • 初めて手でヘビを触った。私の見たハイは表面がつるつるしていた。カナヘビの種を見分けるときに、なかなか英語が読めず、カナヘビを観察する前に質問文を読むことに苦労した。研究をするにはいろんな英語の文を読みといていくことが必要だと良く分かった。自分で観察して答えを出した種と、本当の答えが合っていてすごく達成感があった。今日はありがとうございました。

化学

谷村吉隆教授

吉村洋介講師

チューター:辰巳怜(修士課程2回生)

実施場所:理学部6号館369号室

 気体分子運動論に纏わる話題を,高校生にも理解しやすいように説明し,内容に関係する実験を行った。まずは気体の状態方程式を取り上げ,その中で登場する物理量(温度・圧力・体積)の単位の多様さおよび歴史を概説し,実験から得られた数値を解析する際の,単位の取り扱いの重要性を指摘した。この話題に関連して,生徒達には未知の気体の分子量測定実験を行ってもらった。フラスコ内の気体を吸引,減圧したときのフラスコ全体の重量変化を調べることでボイルの法則の妥当性を確認し,その結果から分子量を決定した。

ビリアル定理の概略を説明する吉村先生 圧力を調べながら,フラスコ内を減圧している
未知気体をボンベからフラスコに輸送中

       

受講したELCASメンバーの感想文

  • 学校では体験できないようなおもしろい実験や難しい計算があって,とても興味深かったです。計算は難しくて,最初は分からなかったけれど,実験やグラフで少し分かりました。次回はどのような実験ができるか楽しみです。

  • 今回は一回目ということもあり,最初はぎくしゃくしていたが,実験を続けているうちに段々会話もはずみ,楽しくなってきました。内容はそんなに難しいものではなかったけれど,どんな簡単な実験でも成功させるのは大変だということがわかりました。何回も失敗してから結果が出たときはとても嬉しかったです。

  • 全体的にとても難しかったけれども,よく考えてみるとイメージが湧き,わかってきました。今回は計算ばかりで,面倒なことも多かったけれども,その分,分かったときのよろこびはとても大きかったです。ご指導いただきありがとうございました。
  • 初めての化学で戸惑いましたが,先生やチューターさんが丁寧に教えてくれたので,ちゃんと理解できました。ただ,自ら答えをだすことができなかったので,そこがとても残念です。実験自体は,とても面白かったです。知らなかったことも習ったので,家に帰って復習したいです。
  • 実験自体は単純で難しくはなかったけれど,分子量の計算がたいへんだった。はじめての実験だったけれど,とても楽しかった。最後まで答えを知ることができなかったのが悔しかった。
  • 1日目は、未知の気体の分子量を求めるという実験をした。全然習っていないことばかりで、難しかったけれども楽しかった。学年の違う人とも普通に話すことができてよかった。