観測情報バナー

観測ガイド

このページは京大時間での観測についての注意事項です。 共同利用時間については国立天文台のページをご覧ください。

観測スケジュールは以下のWebページで確認できます。

現地での観測経験が豊富な観測者は、ネットワーク経由でリモート観測することができます。

事前の手続き

  1. 京大観測時間(もしくは申請者が希望する観測期間)が始まる1週間前までに観測指示書を作成して、Web担当の戸田(toda@kusastro.kyoto-u.ac.jp)まで送ってください。 過去の観測指示書はこちらにありますので参考にしてください。
  2. 観測指示書はできる限り具体的に記述してください。 観測を代行するのは不慣れな学生かもしれません。 「十分なS/Nになるまで」「適当な標準星を」といった表現は避け、具体的な積分時間や天体名を指定してください。

  3. 初めてリモート観測を行う場合は、岡山天文台スタッフが観測の習熟度合いを見て可否を判断しますので、事前にご連絡ください。
  4. 観測用PCへの接続には2つの方法があります。
    京大の教職員・学生は京大時間・共同利用時間に関わらず、どちらの接続方法も利用できます。 京大以外の共同研究者が京大時間を使ってリモート観測する場合は共同利用VPN経由で接続してください。
    • KUINS経由の接続: 岡山天文台のネットワーク管理者の磯貝(isogai@kusastro.kyoto-u.ac.jp)に接続アカウントの発行を依頼してください。 宇宙物理学教室の計算機室にはこちらの構成の接続環境が構築されています。 自宅など学外からの接続環境を構築したい場合は岩室(iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp)まで問い合わせてください。
    • 共同利用VPN経由の接続: 国立天文台に接続アカウントの発行を依頼してください。接続方法についてもその際にお問い合わせください。
  5. ToO観測をリモートで行う可能性がある場合は、観測日の17時まで(土日祝の場合は直前の平日の17時まで)に岡山天文台スタッフMLに連絡してください。 それ以降のリモートモードへの切り替えは現地観測者に依頼できますが、現地観測者が不在の場合は対応できません。
  6. トラブル時の連絡先を予め控えておいてください。観測室の壁の掲示を撮影しておくか、スタッフに問い合わせてください。

観測当日

  1. ToO観測が実行可能かよく確認してください。
    • 京大時間のToOを実施可能なのは京大時間・天文台時間・エンジニアリング時間です。 共同利用時間には発動できません。 エンジニアリング時間(共同利用装置のエンジニアリング時間、および京大時間内のエンジニアリング時間)についてはエンジニアリングのPIが作業状況を勘案して判断します。 申請前に連絡を取り了承を得てください。
    • 観測体制の構築はToO申請者が行ってください。 岡山天文台に別の観測者がいる場合には代理観測を依頼できますが、データの質や不手際による時間ロスについて、代理観測者は責任を負いません。 確実な観測が求められる場合や、現地観測者が不在のときはToO申請者が観測者を確保してください。 現地観測者の在否は電話(岡山天文台観測ホットライン080-3455-8082)・メール等で確認してください。
    • リモート接続の可否の状況は以下のWebページで確認できます。 ローカルモードになっている場合は、現地観測者にリモートモードへの切り替えを依頼してください。 現地観測者が不在のままローカルモードになっている場合はリモート観測を諦めてください。
    • 当夜の観測者についてはObserving scheduleを参照してください。 また使用可能な観測装置についても日付欄の横に記載されています。
    • 現在の空の状態はOAO Skymonitorで確認できます。
  2. 以下の申請フォームにてToO観測時間を確保してください。プロポーザルの優先順位や残り観測夜数をもとに、観測時間を確保可能か自動的に判定されます。 なお一度確保した観測時間はキャンセルできませんので注意してください。
  3. 観測時間は目標天体の積分時間だけではありません。 望遠鏡や装置のセットアップ・観測天体への指向・標準星の撮影なども含めた時間です。

    フラット・波長校正などのキャリブレーションデータは、他の観測者が撮影したものを使用できます。 自分の観測条件に合わせたデータが必要な場合は、明け方の観測者、もしくは翌日夕方の観測者に撮影を依頼してください。

    ToO観測時にキャリブレーションデータも取得する必要がある場合は、それに要する時間もToO観測時間に含めて申請してください。

観測中

望遠鏡・観測装置の使用方法については国立天文台が管理するSeimei Wikiにあるマニュアルをご覧ください。

Seimei Wiki
※ ID : seimei, Password : スタッフに問い合わせてください

  1. Classical観測者から観測権限を譲り受けたら、観測用のPCにリモート接続し、望遠鏡操作UIのプロポーザルIDを自身のIDに書き換えてToO観測を開始してください。
  2. ToOの観測要求があると以下のWebページに表示されます。観測中は常にこのWebページを開いた状態にしておいてください。 優先順位が上位のToOが発動された場合は自分の観測を速やかに中止して、上位のToO観測者と交代してください。
  3. 上位のToO観測により実施できなかった下位のToO観測時間は申請フォーム内にて自動的に補填されます。

  4. 上位ToOの観測時間帯が過ぎたら、望遠鏡操作UIのプロポーザルIDを自身のIDに書き換えた後、観測を再開してください。
  5. 自分の観測時間が経過したら達成度合いに関わらず、すみやかに元の観測者に観測権限を引き渡してください。 観測を継続する必要がある場合はToO申請フォームから新たなToO観測として延長分を申請してください。

観測後

  1. 観測データの持ち帰りについては、Seimei Wikiに置いてある観測装置ごとのマニュアルを参照してください。
    データサイズが大きく、ネットワーク転送が困難な場合は岡山天文台スタッフまでご相談ください。
    観測ログは以下のWebページから参照できます。
  2. 以下のWebページにて観測報告書を提出してください (共同利用と共通です)。 現地の観測者に代理観測してもらった場合もToO申請者が報告書を提出してください。
    観測報告書
    ※ ID : seimei, Password : スタッフに問い合わせてください