CMO#193 CMO #193 Top Page CMO #193
-- 25 July 1997 --

- From #193 we cite three articles -
.. Index ........
* OAA MARS SECTION
-- Mars Observation Reports of 1996/97 (#015)--
* CMO CLICKS (9) --
* 10 Years Ago (23)(Japanese)
-- CMO #036 (25 July 1987)--


OAA MARS SECTION
1996/97 Mars Observation Reports , #015 ( 16 June - 15 July 1997 ) (English)
1996/97 火星観測報告 第15回 (1997年6月16日〜7月15日) (Japanese)

CMO CLICKS (9)
( English)
(Japanese)

  @IMWNewsLetterにあるようにHSTはパスファインダー着陸に先立って六月末に火星面のクリュセ平原を含む像を撮影したが、顕著な黄塵が検出された。
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/PR/97/23/a.html には27Juneの像が17Mayの像と比較されており、前者にはウァッレス・マリネリス内の渓谷に黄塵が満たされているのが明白である。特にエオスあたりは濃くなっている。
詳しい像は http://oposite.stsci.edu/pubinfo/jpeg/marspfls.jpg 等で確かめるとよい。GIFの像もある。

七月15日には、27Juneの像と9Julyの像とが比較されてアップロードされた。次のサイトで見ることができる。 http://oposite.stsci.edu/pubinfo/PR/97/24/a.html

27Juneの黄塵は明らかに拡散してしまっている。しかし痕跡はあるようで、パスファインダー上にもその影響が見られるとしている。また、北極地域からマレ・アキダリウムにかけて薄い黄雲があるとされている。
今回は17May、27June(二像)、9Julyの四像の比較を引用する。

Recent HST proved a dust storm and its decay
(P JAMES, S LEE, M WOLFF & NASA)

Top,   right:  17 May  (119゜Ls) 
Top,   left:   27 June (139゜Ls)
Below, right:  27 June (139゜Ls) 
Below, left:    9 July (145゜Ls)

尚、 http://oposite.stsci.edu/pubinfo/PR/97/24/b.html には9July、10July、11Julyのほぼ同じ経度からの像が並べられている。
北半球朝方の白雲が日毎変化している様子がよく解って興味深い。

(Mk & Mn)


CMO#036 10 Years Ago (23)
--- CMO #036 (25 July 1987)- (Japanese)

 1987年七月には火星は「合」に向かって太陽に近く観測出来なかった。『火星通信』の発行も予告通りに月一回の不定期刊行となった。

 今号のトップには南氏が「夏日星」と題して、火星の和名・漢名の紹介と、聖徳太子にまつわる「火星」がらみの古い説話を、夏の話題として解説された記事が掲載されている。
 次いで連載中の「松本直弥氏のRD100による1986年の火星」の5回目が掲載され、1986年十二月上旬(295゚Ls)から翌年三月始め(344゚Ls)までの14枚のデーターが掲載されている。松本氏の写真データーはこれが最終回で、最後は視直径5秒台まで追跡されていた。
 「D.C.パーカー氏の火星写真(1986年)の紹介」も継続して連載され、4回目が紹介されている。衝(11 July)を夾んだ短い期間(8〜12 July, 202゚〜204゚Ls)に得られた9枚の画像の詳しい説明がある。
 また浅田正氏の「『惑星写真の撮影についてのアンケート』の集計(その7)」が掲載され、浅田氏がアンケートに関しての感想と謝辞を最終回にあたり披瀝された。また、火星・木星・土星以外の惑星撮影データーの回答も紹介されている。

  来信も数多く紹介され、BAAのボーム氏からの返信と台北の張麗霞氏からの来信が見える。国内からは、佐藤健氏からのものを始めに、小尾哲也、湧川哲雄、中島守正、神崎一郎、中嶋厚彦、松本達二郎、内田英夫、小石川正弘、笹本宰正、松本直弥の各氏からお便りがあった。

 そのほか、「惑星観測者懇談会」が沖縄での金環食の後に計画されている「お知らせ」と、また「事務局から」では浅田正氏が八月中旬まで花山天文台に滞在して木星観測を行うため、自宅の宗像宛のお便りにはお返事できない旨、欠礼を陳謝されている。  

(Mk) 村上昌己

back to INDEX


Back to Top Page
Back to CMO Index