急激に明るさを増し、話題になった「ホームズ彗星(17P/Holmes)」を飛騨天文台の 65cm屈折望遠鏡で観測することが出来ました。
このホームズ彗星は約7年ほどの周期で太陽の周りを回っている暗い彗星で、普段は肉眼では見ることのできない彗星だったのですが、10月24日から25日にかけて急激な増光(アウトバースト)を起こし、肉眼でもはっきりと見ることが出来るようになりました。
この時、小型の天体望遠鏡で見たホームズ彗星は、色はうすい緑色で、拡散したガスやチリが円形に広がっており、まるで惑星状星雲のような姿を見ることが出来ました。
一方、65cm屈折望遠鏡で見てみると、下の写真のようにコントラストの良さや分解能の高さから、彗星のコマ(彗星の核を覆う希薄なガス)の構造を確認することが出来ます。
さらに、数日間観測を続けることによって、彗星のコマの日ごとの変化を追うことが出来ました。