2008年1月4日、太陽の新しい活動サイクルの始まりを告げる黒点が
現れました。
太陽の黒点の数は、約11年の周期(サイクル)で増減します。
前回のサイクル(第23太陽活動周期)は、1996年から始まり、2001年
ごろが(黒点の数が最も多くなる)極大期でした。
黒点は磁場が強く(数千ガウス)、その周辺でフレア(爆発現象)などの
様々な活動現象が発生します。
黒点とその周辺の領域を活動領域と呼びます。
飛騨天文台の太陽磁場活動望遠鏡(SMART)
で観測した1月5日の太陽画像には、
新しいサイクルの活動領域(北緯約27〜29°)と古いサイクルの活動領域(南緯約2〜15°)の両方がうつっています(両者の太陽面上での距離は約47万km)。
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SMARTは彩層という人間の目でみえる部分(光球)より少し外側の層を
観測しています。
新しいサイクルの明るい部分の下には小さな黒点があります。
黒点は、N極とS極のペアで現れることが多く、
どちらの極性が西側かに傾向があります(下図参照)。
SMART画像の二箇所の明るい所は、右下(西)がS極、左上(東)がN極で、
新しいサイクルの極性をもつ最初の領域になります。
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2008.01.06
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Q&A (この解説への質問・疑問) 2008.02.18,02.19追記
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