2009年10月下旬、太陽に少しだけ活発な黒点群が現れました。
2009年10月24日に出現した黒点群(NOAA 11029)では、10月27日から28日にかけて小規模(C-class)のフレアが複数回発生しました。今年に入ってから、C-classフレアは、7月に二回(NOAA 11024)、9月に一回(NOAA 11026)発生していますが、その時よりも活発な活動を示しています。
飛騨天文台SMART望遠鏡で観測した10月28日の黒点群とフレアのムービー(Javascript)
2009.10.27 23:39-23:52UT B3.5
2009.10.28 00:45-00:56UT C2.2
画像中の時刻は、世界時[UT]です。
UT + 9時間が、日本時間[JST]になります。
(例) UT 01:00:00 = JST 10:00:00,
UT(2009.10.27 23:00:00) = JST(2009.10.28 08:00:00)
黒点群の日変化の様子(10/27,28,29の三日間)
画像をクリックすると大きな画像(900x680)が表示されます
SMARTは、五つの波長で観測を行っています。
H-alpha centerの波長は、6562.8A (656.28nm)です。
五つの波長で観測すると、ものの動きがわかります。
太陽から飛び出しているものは、マイナス側(-0.8Aや-0.5A)で黒くみえ、太陽に向かって落ちていくものは、プラス側(+0.8Aや+0.5A)で黒くみえます。 -0.8Aや+0.8Aでみえているものは、-0.5Aや+0.5Aでみえているものより速く動いています。
SMART観測データアーカイブ