96/97 report 024

1996/97 Mars Observation Reports -- #024--

- Additional Reports published in CMO #204 -

25 June 1998


『火星通信』同人・南 政 次 (Mn)
♂・・・・ 追加報告:ALPOのヘルナンデス(CHr)氏から追加報告があった。Mk氏がcmo@mars.dti.ne.jp でダウンロードし、A4へのカラー印刷で三國に速達でお送りいただいた。綺麗なスケッチである。CHr 氏の前回の報告は#184p1989にある。その分も含まれるが、以下では省いた。ヘルナンデス氏の近影 は、#201p2255にある。
         HERNANDEZ, Carlos E カルロス・ヘルナンデス (CHr) マイアミ Miami, USA
             29 Drawings  
                 (6, 29 Jan 1997; 7, 13, 20, 24, 28 Feb; 4, 7, 10, 17 March; 22 May; 3, 6, 16, 19, 
                  25, 27, 30 June; 3+, 4+, 8, 9, 22, 25, 30 July; 1++, 13+, 19, 26 Aug 1998)

                            285, 305, 385, 475, 490× 20cm f/7.5 speculum,
                            270, 320× 20cm Schmidt Cass+    
                            405× 41 cm Schmidt Cass++
 CHr氏はラッテンの23A(赤)と38A(青)を主に使用している。他にWr64(青緑)。

 6Jan(061゚Ls)はω=036゚Wでカラースケッチ。朝方は真っ白。テムペは淡い褐色。以下三月一杯迄は青と赤の二枚セットである。ωは赤による。青は三十分から一時間ぐらい遅れる。
 29Jan(071゚Ls)ω=132゚Wはソリス・ラクスは明確だがタウマジアに塵雲がある様だという例のスケッチで、#184p1995のCHr氏のLtEにそれが述べられている。δ=10.4"。
 5Feb(074゚Ls)ω=035゚W:マレ・アキダリウムは部分的に朝雲。7Febω=045゚W:ソリス・ラクスが出てきている。
 13Feb(078゚Ls)ω=340゚W:夕端は明るいがシュルティス・マイヨルは見えている。マレ・アキダリウムは殆ど出ている。
 20Feb(081゚Ls)ω=270゚W:エリュシウムが夕端で明るい。ノドゥス・アルキュオニウスが見えているが、北極冠の周囲は惚けている。
 24Feb(083゚Ls)ω=237゚W:シュルティス・マイヨルが可成り明確だが、EBCが出ている様。
 28Feb(084゚Ls)ω=194゚W:プロポンティスT明確、エリュシウム明白。
 4Mar(086゚Ls)ω=156゚W:オリュムプス・モンスが出ており、それに先行して縁に妙な暗部があり、興味があるので、別項でスケッチを掲載する。
 7Mar(087゚Ls)ω=120゚W:オリュムプス・モンス南中。マレ・アキダリウムは寝ているが、雲が夕端から南西に棚引いている。
 10Mar(087゚Ls)ω=108゚W:タルシス夕方で明るく、獨立してオリュムプス・モンス(一時間後、アスクラエウス・モンスが青で明るく見える)。
 17Mar(092゚Ls)ω=033゚W:マレ・アキダリウム南中だが、割とヒュペルボレウス・ラクスと分離しない。

 22May(122゚Ls)ω=126゚W:北極冠は可成り薄くなっている(φ=25゚N)。
 3Juneω=030゚W:クリュセは朝方で明るい。
 6June(129゚Ls)ω=341゚W:未だシュルティス・マイヨル大きく、北ではイスメニウス・ラクスが見える。北極冠は薄い。
 16June(134゚Ls)ω=256゚W:ノドゥス・アルキュオニウスが明確。午後端はエリュシウムか。
 19June(135゚Ls)ω=216゚W:エリュシウムは圓く午後。
 25June(138゚Ls)ω=154゚W:プロポンティスT南中。
 27June(139゚Ls)ω=147゚W:オリュムプス・モンスが見えるが、その北の暗帯は何か。
 30June(140゚Ls)ω=110゚W:マレ・アキダリウムが午後縁に全容。ソリス・ラクス好く見え、マレ・シレヌムも見える。トラクトゥス・アルブスに雲帯。
 3July(142゚Ls)ω=096゚W:マレ・アキダリウムの本體は霧に隠れている。
 4July(142゚Ls)ω=064゚W:クリュセとテムペが霞。
 8July(144゚Ls)ω=038゚W:マレ・アキダリウムの朝方は青色で霞んでいる(27JuneにHSTが黄塵を見付けているが、CHr氏は4Julyにはクリュセ・クサンテが明るいとしているものの、8Julyにはダストは無いとしている)。以下、觀測は赤色のみ。
 9July(145゚Ls)ω=048゚W:北極冠は描かれない。パスファインダーの着陸地はクリアとしている。δ=7.1"。
 22July(152゚Ls)ω=261゚W:朝のシュルティス・マイヨルが雲隠れの様子。
 25July(153゚Ls)ω=235゚W:エリュシウムが圓く明るく、ヘスペリアが切れる。ノドゥス・アルキュオニウスが小さく見える。
 30July(156゚Ls)ω=171゚W及び1Aug(157゚Ls)ω=151゚WではプロポンティスTは難しそう。
 13Aug(163゚Ls)ω=040゚W:マレ・アキダリウムの朝方が煙っている。
 19Aug(166゚Ls)ω=333゚W:シヌス・サバエウス明確で、エドムが明るい。
 26Aug(170゚Ls)ω=261゚W、δ=5.8":シュルティス・マイヨルが朝縁に見える。

♂・・・・・・・・比嘉保信(Hg)氏より14Dec1996(051゚Ls)から20July1997(151゚Ls)迄のカラーVideo像の送付を受けた。総て、既に報告済みと思うが、今回はBGM入りで愉しく拝見できる。16, 17 Aprのシュルティス・マイヨル中心の畫像には、オリュムピアが綺麗に分離している。朝霧も鮮明で、5Mayには赤いテムペと、白いクリュセが対照的。他に24Augの土星等。


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