FRASSATI, Mario マリオ・フラッサチ (MFr) イタリア Crescentino, Italia 10 Drawings (14 Jan; 19. 23 Feb; 2+, 9, 17 Mar; 1, 13 Apr; 3 May; 15+ June) 20cm Schmidt Cass / 32 cm speculum+ TANGA, Paolo パオロ・タンガ (PTg) イタリア Pino Torinese, Italia 11 Drawings (21 Feb; 11, 12, 13, 26 Mar; 13 Apr; 1 May) 42cm rifrattore以下、日時を追ってレヴューする。
最接近後、26/27Mar(096゜Ls) PTg氏ω=217゜Wと226゜W:プロポンティスTとアエテリアの暗斑が配置好く見えている。後者にはシュルティス・マイヨルが西端に顔を出している。
01/02Apr(098゜Ls) MFr氏ω=183゜W: エリュシウムの邊り朝縁で明るい。プロポンティスTは紀録されていない。
13/14Apr(104゜ Ls)はPTg氏は好シーイングに惠まれた。ω=046゜Wで未だシヌス・メリディアニが夕端に見え、マレ ・アキダリウム濃く、ヒュペルボレウス・ラクスも濃い。ω=056゜Wではシヌス・メリディアニは没 したが、アスクラエウス・モンスを黒點として捉えている。朝方は雲海である。
ω=063゜Wでタルシス三山を捉える(左図)。このスケッチは前號#201p2246にFig 6として引用したものである。シーイングはUである。觀測メモを概略譯すと「22:22 GMT (ω=066゜W)に三つの點を見るが、その右端は火星面の端にあり、真ん中の點と繋がっているように見える。CMに近い方は殆ど確実に見えるが、後の二つはより淡く、安定したシーイングのときだけしか確認出來ない。」他にアウロラ・シヌスに先行して白い斑點が見えている様である。
同じ13/14Apr (104゜Ls) ω=063゜WにMFr氏も觀測しているが、ディテールはなく朝方の雲海がくっきりしているのと、マレ・アキダリウムが中央。
01May(112゜Ls)にはPTg氏が ω=246゜Wと254゜W(21:45GMT)で觀測、前者ではアエテリアの暗斑とノドゥス・アルキュオニウスが 印象深く捉えられ、シュルティス・マイヨルも朝霧に中から出てくる様子が描かれている。青く見える様である。後者はW38A(青)での觀測でエリュシウムが明るいが、シュルティス・マイヨルは霧に 没して見えない。22:20GMTにはシュルティス・マイヨルは未だ霧に覆われているが、その先端がだいぶ中に入り、ヘッラスも朝端で明るい様である。
03May(113゜Ls) MFr氏ω=244゜Wでの觀測:シュル ティス・マイヨルが朝方に見える。
15May(118゜Ls) MFr氏ω=188゜W:午後の縁が明るいだけで、無模様。FMr氏は北極冠を大きく書く嫌いがある。