96/97 report 022

1996/97 Mars Observation Reports -- #022--

- Monthly Report published in CMO #200 -

25 February 1998


『火星通信』同人・南 政 次 (Mn)
♂・・・・・・・・追加報告:宮崎(My)氏から1997年のCCD火星像が到着した。LtE参照。このシーズン三日しか撮像していない由だが、印刷でも12Aprのカラー像は特に綺麗で標準以上である。emailで拝受したカラー像を以下に掲げる。
  MIYAZAKI, Isao 宮 崎  勲 (My)  具志川市 Gushikawa-City, Okinawa, Japan
       4 CCD Images  (14 Mar; 7, 12 Apr)  f/? ×40cm speculum  Lynxx PC
 14Mar(090゜Ls)ω=201゜Wの像はInt光のみだが、エリュシウムが明るく、ケルベルスもやや出ている。プロポンティスTとアエテリア暗斑は明確、ノドゥス・アルキュオニウスも出て來ている。北極冠の外側に氷片(リマ・ボレアリス)が見えている様である。δ=14.1"。

  7Apr(101゜Ls)はω=006゜W:TriColourには朝霧夕霧が綺麗で、the equatorial band mist (ebm)も見えている。ヒュペルボレウス・ラクスは明確。R60で1.4s、PO1で2.8s、B390+NR400で10.0sの露出を合成したものである。ヘッラスはInt光(0.7s)には夕端で明るく出ている。北極冠はIntで小さい。

写真データ :
12 April 1997 (103゚ Ls)
11h47m33s-48m50s (GMT) ω=280 ゚ W (left)
14h24m32s-26m11s (GMT) ω=318 ゚ W (right)
δ= 13.2", ι=20゚

Instrunment: 404mm refl., Lynxx PC,
Filters: R60, PO1, B390, NR400
Exp. : R:1.40sec, G:2.80sec, B:10.00sec.
By Isao MIYAZAKI

  "12Apr(103゜Ls)ω=290゜Wには・・・・"というのは、前號でのレヴューのMo氏の例だが、My氏の場合、12Aprはω=280゜Wとω=318゜Wである。前者ではebmが明瞭で、エリュシウムは夕方明るい。シュルティス・マイヨルの形、濃度は適切で、淺葱色は出ないが靄っているのがよく分かる。ヘッラスは青白く靄っぽい。他 の詳細は言うに及ばず。リマ・ボレアリスは分離されて明白。注目はB光だが、B390+NR400の組み合わせで、やや赤外洩れがあるかという程度。ヘッラスは真っ白。後者ω=318゜Wではシヌス・メリディアニが既に出ており、マレ・アキダリウムも半ば出現している。クリュセからテュミアマタの朝霧。ι=20゜。砂漠の色合い合成が秀逸で氣持ちの良い畫像。B光はやや赤外リーケージがあるが、ebmは綺麗に出ている。


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