ISHADOH, Hiroshi 伊舎堂 弘 (Id) 那覇 Naha, Okinawa, Japan 9 Drawings (19, 21 Spt; 3, 6, 12 Oct) 530, 720×31cm speculum MINAMI, Masatsugu 南 政 次 (Mn) 福井 Fukui, Japan 18 Drawings (24, 28, 29, 30 Spt; 6, 9, 10 Oct) 480×20cm refractor* MURAKAMI, Masami 村上 昌己 (Mk) 藤澤 Fujisawa, Kanagawa, Japan 5 Drawings (29 Spt; 1, 8, 10☆, 13 Oct) 400×20cm refr (Tama Obs)☆ / 315×10cm refr NAKAJIMA, Takashi 中 島 孝 (Nj) 福井 Fukui, Japan 4 Drawings (28 Spt;10 Oct) 480×20cm refractor* *福井市自然史博物館天文臺 (Fukui City Observatory)
WFSのマイエル氏から、ドレスデンのメッティッヒ氏の觀測が送られて來た:
METTIG, Hans-Joerg ハンス-イェルク・メッティヒ(HMt) ドレスデン Dresden, Deutschland
48 Drawings (1, 2, 9 Feb; 2, 7, 8, 9, 11, 31 Mar; 2, 12, 13, 19, 20, 23 Apr;
1, 3, 10, 16, 19, 28, 30 May; 2, 3, 4, 6, 7, 9, 10, 14 June)
225×15cm Coude
期間中觀測は伊舎堂弘(Id)氏の19 Spt (11:30GMT)ω=188゜Wから、東回りで、村上昌己(Mk)氏の13 Oct (8:20GMT) ω=267゜Wに亙る。
九月下旬はアマゾニス地方で、21 Spt のId氏はω=154゜W、164゜Wで觀測、夕方にタルシスが明るく、朝方にも霞。南端にも明部。北極域は不明瞭ながら大きさがある。
24 Spt:福井はω=102゜W(Mn)などではソリス・ラクスが午後端で暗く、クサンテが明るい。マレ・アキダリウムの尾が出ている。南端は明るく、北極域は白い。
28 Spt には中島孝氏(Nj)、Mnともマレ・アキダリウムをより中で捉えているが、南半球の暗色模様より淡く見える。アルギュレ明瞭。気温19℃から17℃へ。
29 Spt:Mk氏が8:40GMTω=049゜W、Mnがω=051゜Wなど、10cmのMk氏にもマレ・アキダリウムの存在と南半球の暗色模様は區別が附く。北極域は感じられるが、明るさはない。午後端明るい。20cmではシヌス・メリディアニが區別出來る。濃度は南半球の方(特にアウロラエ・シヌス邊り)が濃いかも知れない。北極域は白味。
30 Spt :Mn8:30GMTω=036゜Wから、アルギュレが明亮、但し、黄色味。午後端も明るい。矢張りアウロラエ・シヌスからマルガリティフェル・シヌスに掛けて濃い。北極域は緑色フィルターでも明るく見える。
十月に入って、1 Oct: 08:30GMTω=027゜Wで、Mk氏は南端に白味の強い明るさを指摘、これは3 Oct 10:20GMTω=034゜W、044゜WでId氏も指摘、兩者アルギュレか、としている。
3 Octの那覇はシーイング良好で、暗色模様が好く捉えられる。マレ・アキダリウムは矢張り南のマレ・エリュトゥラエウムより淡いらしい。朝方タルシスに霞。北極域は大きさが感じられない。
6 Oct:Mn8:40GMTω=340゜W、愈々ヘッラスが出てくる:午後端で可成りの明るさ(ι=33゜)。シュルティス・マイヨルは午後でシヌス・サバエウスも明確。ω=350゜Wではヘッラスは最早無く、リビュア雲が白く明るい。福井ではこの日8:20GMTに日歿が始まり、10:00(ω=000゜W)までどうにか觀測出來たが、那覇ではId氏10:10GMTω=002゜Wに觀測開始である。シヌス・サバエウスが見え、クリュセは朝霞み。北極域は稍明るく感じる。午後端北半球に明部。ω=010゜W(10:40GMT)ではこれが大きくなる。
9 Oct: Mnω=311゜W、321゜W、ヘッラスは大きく見えるが少々明るいのみ。リビュア午後端で明るい。
10 Oct:福井は8:30GMTω=299゜WでNj氏、ω=303゜WでMnが觀測、ヘッラスは多分雲があって、輝きは既になく、稍明るいのみ(196゜Ls)。シュルティス・マイヨルなど暗色模様は明確。この日の最後の觀測で、Nj氏はNj-281D、MnはMn-808D。この日はMk氏がNj氏と同時刻ω=299゜W、309゜Wで觀測(20cm屈折)、同様にシュルティス・マイヨルから、マレ・テュッレヌム、朝のシヌス・サバエウスを觀察している。ヘッラスについては積極的な記述がない(大きくは明るくない)が、南端は明るい。φ=08゜Nなので、南極域の雲が見えているかも知れない。
12 Oct:ω=301゜W、309゜WでId氏が觀測、ヘッラスはやや黄色っぽく明るい。シュルティス・マイヨルは明確、北極域からその午後方向が霞んでいる。ω=309゜Wではヘッラス鈍い。リビュアは稍明るくなって來た。朝縁に霞。シヌス・サバエウスは淡く見える。Id氏のこの觀測はId-151D。
13 Oct:Mk氏が8:20GMTω=267゜Wで觀測、マレ・テュッレヌムが見える。北東端が一番明るく、クリーム色。Mk氏のこの觀測はMk-220D。
メッティッヒ(HMt)氏の觀測はフィルターによる描き分けも含まれるから、枚數はこれより多い。フィルターはOG5、BG23、VG8、RG1等。季節では073゜Lsから133゜Lsに亙っている。HMt氏はAkPの木星觀測の方で名が知られる。
1 Febω=352゜W:マレ・アキダリウムは出ているが、シヌス・メリディアニが同定されない。
2 Febω=357゜W、032゜Wも同様。
9 Febω=306゜W、332゜W:シュルティス・マイヨルが夕端に寄り、シヌス・メリディアニも見えている。
日がトンで
2 Marω=113゜W:夕端でタルシスが明るい。7 Marω=026゜W、
8 Marω=054゜W:夕端明るい。テムペが見える。
9 Marω=000゜W:マレ・アキダリウムの朝方はハーフトーン。
11 Marω=330゜Wシュルティス・マイヨルが夕方。
日がトンで
31Marω=165゜W:プロポンティスTを見ている。夕端の明部複雜。
2 Aprω=161゜Wも同様。
12 Aprω=098゜W:夕方にニロケラス、マレオティス・ラクスが中央で暗斑。
19 Aprω=333゜W、011゜W、019゜W:この間シュルティス・マイヨルが隠れマレ・アキダリウムが出てくる。ヘッラス夕方で明るい(107゜Ls)。
20 Aprω=293゜W、305゜W、326゜W、349゜W:何れもヘッラス明るい。
23 Aprω=272゜W、ω=283゜W、ω=297゜W:シュルティス・マイヨル中心(この人のシュルティス・マイヨルは形がよ
い)、ω=283゜Wでは北極域に圓い北極冠とその外側に暗線で明部が分離。
1 May ω=216゜W、224゜W、エリュシウムとケブレニアが出ている。プロポンティスTとアエテリア暗斑。
3 May ω=188゜W、203゜W。
10 May ω=121゜W、134゜W:南端が明るい。
16 May ω=072゜W。
19 May ω=055゜W、064゜W:ヒュペルボレウス・ラクスを見ているか。アルギュレ明るい。
28 May ω=327゜W:北極冠と共にヘッラス明るい。
30 May ω=304゜W:ウトピアの描冩が不明確。
2 Jneω=297゜WBG23でシュルティス・マイヨルは淡い。ヘッラスは圓く明るいようだ。
3 Jneω=286゜W、ω=297゜W:ノドゥス・アルキュオニウスが見えるか。矢張りBG23ではシュルティス・マイヨルは淡い。
4 Jneω=265゜W、273゜W:シュルティス・マイヨルが靄を被って朝方。
6 Jneω=256゜W、ω=266゜W:前者ではシュルティス・マイヨルは見えず後者で出ている(ι=39゜)。
7 Jneω=252゜W。9 Jneω=212゜W、226゜W:朝端、午後端に明部。
10 Jneω=203゜W、216゜W:午後端に明部。
14 Jneω=167゜W。
全體に北極冠明部の描冩一定で、最初の頃は小さすぎると思われる。
宮崎勲(My)氏から四月中の火星画像二點近々ご送附いただけるはずです。宮崎氏は八月末に具志川市に転居され、40cm反射も新しくドームに設置されたようです。嘉手納基地の東二キロのところのようですが、影響はないそうです。