観測シーズンオフになり、火星の解説記事などが南氏により執筆されているが、今回は「ときどき- SOMETHING OLD (2) "1990-126=1864"」が掲載された。火星接近の回帰周期に就いての解説で、似たような接近状況を示す接近年の求め方を示している。今期1990年の接近は、ホイヘンス(Ch HUYGENS, 1629〜1695)の有名なスケッチの描かれた1659年とよい近似であることがスケッチと共に紹介された。また、表題の1864年も同様で、その年のドース氏(W R DAWES)の火星観測に関して、マッキム氏達の記事(JBBA,98(1988)294,R McKim, R A Marriot)の要約をされている。
コラム記事にはフランスの天文誌「CIEL et ESPACE」の紹介。火星に関する記事のコピーがある。
追加報告として、Roy CERRETA (Italy), Marc A GELINAS (Canada), Frank J MELILLO (USA), Gerard TEICHERT (France)の各氏からスケッチが数点ずつ送られてきており、簡単な紹介がある。
LtEには、Roy CERRETA, Gerard TEICHERT, Frank J MELILLO, 蔡章献(臺北), 山本進(滋賀), Carlos E HERNANDEZ(USA), Marc A GELINAS, Michael MATTEI(USA), 岩崎徹(宮崎)の各氏から寄せられた来信が紹介されている。
編集後記には、南氏の近況と来期1993年接近の事。シ−・エム・オー・フクイにはカンパ受領の報告が中島孝氏よりあった。