From Kuniaki
HORIKAWA
●・・・・・・・いつも返事が遅くなり、申し訳ありません。毎月、月初は『天界』への月報を書くのでバタバタしておりまして、早くお返事をかかねばと思いつつも、後述のBeish氏との会合の件もあり、ずるずると引き延ばしてしまっておりました。申し訳ありません。
まずは、Beish氏との会合の件ですが、残念ながら出席できそうにない状況になっています。元々、24日は別の予定があったのですが、Beish氏にお会いしたかったのと、南様を初めとする火星課の方々にご挨拶を申し上げる良い機会でしたので、何とか調整できないかと算段しておりました。ところが今週になり、仕事の方でトラブルとなっているプロジェクトの支援に入ることになり、24日は休日出勤の予定となってしまいました。まだ不確定要素はありますが、このまま返事を引き延ばしてもご迷惑をお掛けするだけですので、申し訳ありませんが欠席とさせてください。
別の機会がありましたら、ご挨拶にうかがわせていただきますので、何卒、ご了承ください。また、Beish氏には、くれぐれもよろしくお伝えください。
私のWeb
siteの文字化けの件、ご指摘くださり、ありがとうございました。
確認するまで、まったく気づいておりませんでした。日本語版であの表を最初に作成する時に、数字の桁位置を調整する目的で全角ブランクを使用した覚えがあります。英語版にする際に、忘れてそのままにしてしまったものと思われます。
最近はHTMLをいちいち変更するのが面倒なので、スケッチ/CMTを記録したファイルと、コメント欄をタイプした情報ファイルから関連するHTMLファイルを更新するプログラムを自作し使用しており、該当個所をチェックしていませんでした。
早速、修正致します。今後は、英語ページは欧米系の文字コードで目視チェックするのがよさそうです。
ASOのSherrod氏の件ですが、私の所にも二月2日に以下のようなメールが来ました。
"Clay
Sherrod" <sherrodc@ipa.net>
wrote:
(2002/02/02
>Thank you very much....my main interest
was to assure that no important
>messages have been lost....
>
>By the way, I have noticed that my
images and observations to the ALPO/Japan
>are NOT being utilized; I have been
sending for several months.
>
>Should I just discontinue those
efforts?
>
>Thanks!
>
>Clay
ALPO/Japan宛ての話がなぜ私のところに来るのか、同じ日本人だからと一緒くたにされて苦情を言われているのかと、訝しく思ったのですが、よく調べてみると、彼の送信リストに関西月惑の伊賀氏/池村氏のメールアドレスが漏れていることに気づきました。その点を指摘すると、彼も自分の勘違いと気づいたようで、その後の画像は関西月惑へも送信されているようです。
人騒がせなことですが、彼のWeb
Siteを見てもなかなかの「変わり者」という印象ですね。しかし、彼の報告してくる大量の画像には大変助けられています。キツメの画像処理でちょっとクセのある画像になっていますが、圧倒的な観測量で時間的なカバレージを高めてくれるため、木土星課の月報でもかなり精密な記述ができるようになっています。
彼を紹介してくださった南様には大変感謝しております。
それでは、これにて失礼致します。
(13三2002
email)
○・・・・・・拝復、ご連絡ありがとうございました。
都合がついたら、参加させていただきますので、よろしくお願いいたします。
BAは現在、大赤斑の南側を通過し、前方へ抜けつつあります。今のところ、注目すべき変化は見られません。高解像度の画像では、白斑は大きく明瞭に捉えられていますが、私の16cm程度の小口径では、周囲とのコントラストが低く、通過前よりも見づらくなっています。
かつて、大赤斑と南熱帯攪乱との相互作用から、大赤斑をソリトンとするモデルが考えられました。BAがソリトンというのは、同じ高気圧的渦巻きということからの類推と思われますが、大赤斑がソリトンであるとモデル自体、確立されたものではありません。
大赤斑と永続白斑の会合では、これまで様々な相互作用が観測されてきました。
これらは年代によっていくつかのパターンがあり、
1940〜50年代 南熱帯攪乱
1970〜80年代 大赤斑前方に伸びる暗条(dark
streak)と小規模の南熱帯攪乱
1990年代 永続白斑同士の合体
などが、知られています。
ご存知のように、永続白斑は時間とともに指数関数的に縮小しつづけてきましたが、合体してBAとなったことで、以前よりも大きくなっていて、Ed
Grafton氏の画像を測定したところでは、長径11.4°(±0.6°)という値が得られています。合体以前(1997年頃)のBCは約8°でしたので、40%ほど大きくなり、1970年代前半のサイズに戻っています。
上記の相互作用の年代別パターンは、永続白斑の成長過程と密接な関係があると考えられますので、30年ほど若返った永続白斑が大赤斑とかつてのような相互作用を見せるのか、大変興味があります。概ね相互作用は、大赤斑通過後に大赤斑前方の南熱帯(STrZ)で見られることが多いので、これから二〜三ヶ月の間は要注意と考えております。
以上、簡単ではありますがBAに関する私見を述べさせていただきました。ご参考になれば、幸いです。
(18三2002
email)
堀川 邦昭 (Kuniaki HORIKAWA 横濱 Kanagawa)
Director, the OAA Jupiter/Saturn Section
http://www.people.or.jp/~kuniaki/english/index.htm