From
Hiroshi ISHADOH
●・・・・・・前略 ようやく晴れ間が見え始め、梅雨もそろそろ明ける時期になりました。しかし、雲の発生が多くシーイングも本来のものには戻っておりません。
Edomは見えている場合はできるだけ注視するようにしていますが、スケッチの場合どうしても目を離さなければいけません。その間にピカリということも考えられますので、連続での観察はビデオにおまかせしたいと思います。
ここニ、三日の火星面を見て感じるのですが、暗色模様が全体的に淡く、かすみが大きく広がっているようなイメージです。北極雲の活動も活発で、マレ・アキダリウムまわりの動きが目立つようで、また南極冠も落ち着いてきているようです。
昨日石嶺公民館の申し込みに行ってきましたが、来週の火曜日あたりにはっきりすると思います。ただ部屋が移動式間仕切で分割されているところがあるため部屋によっては調整を依頼する予定です。
火星面に異常がありましたら至急連絡致します。
(17六2001 email)
○・・・・・・ご連絡ありがとうございます。先ほど雲の合間から火星が顔を出していたので覗いたところマレ・アキダリウムの朝方のリムに強い円形の雲が見えており前回の接近における台風によく似たイメージでした。四十分後、どうにか楕円形の姿で捉えられました。その後曇天になりましたので観測は中止致しました。
南極冠はややくすんでおり輝きはありません。ヘッラス及びシュルティス・マイヨルが夕端にて霧に覆われており、特にシュルティス・マイヨルはかなり強い霧でした。朝方のソリス・ラクス付近もやや霧がかかっているようです。
エドムは中央付近にて雲を透かして見ましたが、見ている間は輝くことはありませんでした。ただ雲に完全に覆われていた間に起こったかどうかは確認のしようもありません。
取りあえずご連絡まで。
(19六2001email)
○・・・・・・沖縄は21日に梅雨が明けましたが、台風二号の影響で昨日から天気は曇りとなっています。
21日に見た火星ですが、その日は眠気をもようし三枚で切上げましたが南極冠は夕方側がいつもくすんでいるような感じで、すでに溶解が始まっているのでしょうか?
ヘッラスもややくすんでいるような感じを受けますが、Zea Lも認められましたが淡く、またヤオニス・フレトゥムの隣のヘッラス側に縦にやや明るい明部(ヤオニス・レギオ?)がありました。
18日に南極冠のリムが濃く認められました。
夕方側は霞みが張り出しているのか、マレ・テュッレヌムからヘッラスにかけて淡いような感じがしますが衝効果なのでしょうか。
リュビアは夕端にてかなり明るく目立ちます。ホイヘンス・クレーターは明瞭に確認できていません。
望遠鏡の電源コードなど明かり取りのアダプターも含めてこちらで準備いたします。比嘉さんも8日から観測できるように手配していると思います。
石嶺公民館の予約はできましたが、部屋は狭く間仕切を移動すれば隣の実習室も使用できると思いますが、見た目はよくありません。PCやヴィデオについては問い合わせてみます。
六月前半のスケッチは遅くなり申し訳ありませんが、23日正午前に速達にてお送りしました。
スケッチは下記のとおりです。
(24六2001 email)
1 June 01 1 ω=166゚W
2 June 6 ω=154, 166, 176, 186, 198, 206゚W
4 June 1 ω=163゚W
10 June 3 ω=64, 73, 83゚W
12 June 3 ω=85, 95, 104゚W
13 June 1 ω=13゚W
15 June 3 ω=22, 32, 56゚W
計 18枚 倍率 530、400、340
●・・・・・・『火星通信』245号26日拝受しました。
こちらは梅雨あけ以降、雲は残りますが、晴れ間が広がっています。
今夜の火星は今期一番のシーイングで(7/10)よく見えました。南半球は暗色模様の見え方が黄塵の影響を受けているような感じがしました。またあちこちに明帯が見えており、南さんのおっしゃる南極冠からの吹き出しの影響なのでしょうか。 ヘッラスの明帯も内部で今日は、マレ・ハドリアクム側の内側(ヘッラス内部)も明るく見えていました。
途中雲の発生と眠気で一時中断しましたが、その後ヘッラスからシュルティス・マイヨル南部そしてリビュアにかけて割りと強い霞みに覆われているのが見えていました。
晴れ間が続きますとどうしても睡眠不足気味になりますので、観測時間を前半に中心を持って行く必要があるかもしれません。
(27六2001 3:26 JST email)
○・・・・・・・・・24日から27日までのスケッチ各一枚ずつ四枚を早朝FAXにてお送りします。今の時間帯では送るにはご迷惑になりますので差し控えます。
電話でお話した件ですが、24日16h10m(GMT)にヘスペリアの入り口が夕端にてかなりの明るさで捉えられています。25日から明るさはないもののヘスペリアから南極冠へ連なる明帯が現れ始めています。26日もそれほど顕著ではなかったようですが、今日27日(GMT)では目立つ模様となりました。また梅雨の明けた21日もリュビアからこの入り口にかけて強い霞みがかかっていました。
(28六2001 4:00 JST email)
○・・・・・・・・・RE: 緊急! 先ほど火星を覗きましたが、明瞭な黄雲がω=200゚Wあたりでマレ・キムメリウムを分断しています。暗色模様はほとんどかすんでいます(29 June ω=241゚W)。
こちらでは湧川氏のところで阿久津さんがいらっしゃいますが、コンピュータの不調で撮像はできないとの連絡がはいっており、デジカメで撮影しているようです。
昨日(28 June)は疲労のためダウンし、火星はみておりません。
(29六2001 22:36 JST email)
○・・・・・・・Date: Tue, 17
Jul 2001 01:00:27 +0900
From:
"ishadoh" <ishadoh@m1.cosmos.ne.jp>
To: 南 政次
<vzv03210@nifty.ne.jp>
Subject: 火星通信
携帯へ電話しましたが繋がらないのでEmailします。『火星通信』発行作業は今現在行っているのでしょうか。連絡が遅くなり申し訳ありませんが、もし作業をしていましたら至急電話にてご連絡下さい。
(七月20、21、22日は沖縄でCMO観測者懇談会開催)
●・・・・・・・・・今日そちらへお伺いする予定でしたが、先週のバレーボールと懇談会の疲れがまだ残っているため、明日お邪魔するつもりです。・・・・・・以前の沖縄ですと落とし物をしても戻る確率も高かったのですが、最近では都会化してしまい残念ながら昔風の思いやる雰囲気も失せてしまいました。
昨日は晴れていましたが、火星はたなびく煙のど真ん中で踊っており最悪の状態でしたが、煙のなかで時折良い状態で見えました。安謝のシーイングは如何でしたでしょうか。
今夜は8時頃スコールが降りました。しかし、南天には火星が晴れ間の中に輝いており、典型的な沖縄の空を映し出していました。安謝の方は雨は降らなかったでしょうか。
(24七2001 email)
伊舎堂
弘 (Hiroshi ISHADOH 那覇 Okinawa)
ishadoh@m1.cosmos.ne.jp : FAX
81-98-885-1263