啓蟄は台湾の暦ではみな驚蟄となっています。もうすぐ清明が来ます。台湾では清明が墓参日です。線香を立てて拝んだ上に、供養として、竹繊維パルプで作った厚くて粗い紙を墓前で焼く習慣があるので、この日は台湾のどこかで山火事が起こらないことは稀です。金紙は焼かれて、死者があの世で使うお金(マネー)になるのだそうで、サイズは、だいたい15センチ角ぐらい、二十枚ぐらい一束になっていて、それを解きほぐしながら、幾束も焼きます。たくさん焼くほど、ご先祖様があの世で裕福な暮らしができるわけで、ゆっくりと一枚一枚焼いていくとき、故人が身近に感じられます。
『日蝕』の作者はえらい勉強家ですが、不審なところがあります。古代ローマ人は入浴が好きで、ローマ帝国のどこにでも公共浴室があったので、戦前の「海軍さん」がタイムマシンで行ったら、大喜びしそうなところだったようです。そのローマの公共浴室に、やがて、ソープ嬢のようなものが現れたらしい。それでカソリック教は「風紀上の理由」で入浴を禁じたというように、どこかで教わりました。カソリックの薫陶を受けた中世ヨーロッパ人は入浴の習慣がなく、家には浴室などないので、体を洗う必要に迫られたときは、寝室に有り合わせの大型の容器を運び入れて、お湯を使ったと。たいへん不便なやりかたですから、入浴は楽しみでなくて、辛いお勤めだったようです。 『日蝕』の作者は、中世ヨーロッパの風俗をうまく描き上げましたが、当時の人たちが日本人みたいに、風呂を享楽と見なしているような記述があります。ほんの一,二行ですが、若い作者の手落ちでしょう。
パソコンのメール受信機能が回復したら、すぐお知らせします。今のところは、解説書をどんなに調べても解答が得られず、知り合いのパソコン使用者でこんな経験をした人がないので、途方に暮れている現状です。
ここまで書いて郵便箱を確かめに行ったら、CMO213が着いていました。ありがとうございます。
○・・・・・パソコンの機能のうち、emailの受信だけが不可能で、送信や、Web頁(と言うのですかな)を見る機能は故障なしという妙な現象が発生して、三週間も直せなくて困り果てていましたが、アカウント設定の間違いだったのです。やっとメール受信機能が回復しました。日本語のわからない親戚に私のパソコンをいじらせるのは危険なことですが、パーツを買ったり取り替えたりするには、彼らの手伝いが必要で、私にできることではありません。彼らに頼んでハードディスクを6.8GBのものに取り替えました。前のは2.1GBでした。
パソコンが故障しているあいだに、CMO213、214が着きました。ありがとうございます。観測家の皆さん熱心ですね。CMO誌上で活躍ぶりを見ていると、暗い視野のなかに浮かんでいる火星像を見るときの興奮が私にも蘇ってきます。・・・・
メリッサというウイルスは、Outlookを使うパソコンだけが感染するというように新聞に報道されています。私のパソコンにあるのはOutlook Expressであって、Outlookではありません。前者はWindows98のなかにある付属品ですが、後者は別売り品です。付属品とは、つまり「おまけ」です。私の小学時代にグリコが売り出されて、箱ごとにちょっとした玩具が「おまけ」としてついていました。あの時代のこどもたちは、「おまけ」という言葉の概念をグリコによって理解したのだろうとおもいます。