○・・・・・・七月中旬までのスケッチは、今日午前中に速達にて郵送致しました。梅雨が明けて二十日ほど経ちますが、満足のいくような天気には程遠い状態です。
それでも六月下旬はある程度追うことが出来、北極冠の様子を十分ではありませんが把える事ができましたので概略を記します。
17 June 明瞭に北極冠の存在がわかる。
一週間ほど欠測
24 June Ls160°すでに北極冠の周辺に極雲が漂う。北極冠は透けて見える(周囲の暗帯が)。
25 June 昨日と同様だが、北極冠は透けて見えない。極雲やや強いか?
26 June 北極冠は同じような広がりでかすかに透けてみえるか?
27 June 極雲さらに広がっているが淡く、北極冠は透けて見える。
29 June 朝方にサイクロン状の強い雲が発生しており、北極冠は独立して明瞭である。昼側にも極雲が漂っている。
30 June 極雲が大きく淡く南側に広がる。しかし、北極冠と極雲の区別は出来ない。
1 July 極雲はマレ・ボレウム付近に円形状に広がる。
2 July バルティアにやや強い雲があり二個に分離しているか? 極冠は確認出来ない。
4 July マレ・ボレウム付近に円形状の強い雲があり、北極冠は薄く見え、東側の細い極雲に連なる。
以上概略を記しましたが、北極雲は六月下旬には強さを変化させているようです。ご指摘のように、周辺に強い雲などがある場合北極冠は姿を見せています。
北極冠はますます捉えづらくなっていますが、これからの好シーイングに期待したいと思います。