○・・・・・・おはようございます。昨夜はお酒を飲んで早く寝てしまいました。17日は皆さんと別れてから、中華街で車を止め、みやげに「ごまだんご」と「肉まん」を買いました。午後5時に中華街を出て、都内も順調な流れで、8時には烏山に着きました。女房は早い帰宅で、驚いていました。
さて今回の懇談会では2001年の火星接近の状況とその観測ポイントの説明が適切で、それに沿って何とか系統的な観測をしたいと思います。日付と時間経過が系統的に比較できる観測は、後になっても貴重な資料となることを再認識しました。
中島守正氏の火星観測に関するお話は長年にわたる眼視観測のベテランそのもののお話という感じを持ちました。今後とも観測を継続していただきたいものと願っています。火星観測において何かテ−マを決めて行うことは画像でも同じことと共感いたしました。Lsによる現象のグラフは良い資料となりました。
比嘉氏のビデオカメラとデジカメとの惑星画像の比較の話は今後はじめようかと思う人にとって貴重な内容でした。実は私自身も冷却CCD以外に、簡単に撮像できるデジカメの画像は良いと思っています。
○・・・・・残りの画像を送ります。また最近の木星と土星画像も送ります。土星では4SeptにフロリダのMaurizio Di SCIULLO氏がStrZに連鎖する三個の白斑を捉えたとALPOやBAAから情報が流れました。小さくて(4秒角)捉えるには好気流と口径が必要でしょう。添付しました土星画像のintegrated像の中央から30度右側には何か白斑らしきものが在るようですが、画像処理によるゴ−ストかもしれません。
○・・・・・今回の懇談会で参加してもらえなかった中神さんには、後日電話で連絡しました。次回の横浜にはぜひ参加してもらえるようお話しておきました。中神さんは今、あまり活動出来ない状態で、参加するのは気がひけるとのことでしたが、観測者の交流やその話も良い刺激となると思いまし、気力が出るきっかけになるはずです。
西田昭徳さんのCCD画素数の考えを伺いましたが、惑星用とすれば、やはり10万画素あれば十分でしょう。木星の大きさは倍の余裕をみて200ピクセルあれば、50/200=0.25ですので0.5秒角の分解能は30cmならばいけます。勿論気流が良いのが前提です。CCD撮像には30cmあれば惑星でもほとんど出来ますし、これ以上大きくなると光学の精度や大きさの点で躊躇してしまいます。補足ですが、木星RGB撮像では私は32cm鏡の眼視で見落とすものが多くあります。ワイドな幅で見ている目のバンドと狭いバンドとの違いでしょうが、自分の目の分解能力が近年、衰えたのもありますね。
序でながら、もし西田さんが30cmの望遠鏡をお考えなら、性能的にはニュートン反射がシャープですね。Fは使いよさからみて5.5でしょうか?眼視は見られますよと云う程度の構造とし、鏡筒回転装置は無くし簡単にすれば、筒の重さは抑えられます。ZENの30cmマクストフも魅力ですが値が張るでしょうね。タカハシの30cmミューロンもそこそこに良いでしょうが、二次鏡が10cmぐらいあるのが嫌ですね。以前アメリカのLYU氏宅でアメリカ-ロシア合作の25cmF/20テクマックのマクストフ・カセグレンを見たことがあります。二次鏡が6cmと小さくて、惑星のイメージも硬い像でした。これなら私もほしい。マクストフ・カセグレンは筒先のCPのカーブが深く、分厚いガラスから削るので製作は大変なはずです。30cmクラスでは8cmくらいの厚いガラス材からカ−ブをつくるのでしょう。CPガラスが厚く、そのため同口径の同倍率では像が暗いと感じています。勿論反射鏡はメッキの反射率が最高で92パーセント程度で単純には比較できませんがね。私も同じ悩みがあります。筒内乱流の影響は30cmの画像には最も影響を及ぼしますから。夏場以外では筒内気流の乱れは深刻で、ファンで鏡面乱流は蹴散らし、少しは改善出来ますが、まだ改良の余地があります。筒先にCPがあるシュミ・カセやマクストフ・カセは筒内の気流を外へ出せないので厄介です。外気に十分馴染ませるか?強引に内部の空気を外へ追い出す、または接眼部をガラスで塞ぎ、内部気圧を下げてしまう太陽望遠鏡と同じようにすれば乱流は少なくなるはずですが、高い値段となりますね。