浅井秀幸 森和雄 村上昌己(高19回)飯泉純一(高20回)真柄好文(高21回)
アッシャ−博士の大規模な出現予報が的中して、御覧になれた皆さんには記憶に残る一晩
だったと思います。
1周期前に大岳山で見た出現(1966?)より遙かに規模の大きな出現で流星雨と呼べる
出現ですね。
函南では
17/18夜には雲に邪魔をされながらも計2時間ほど見ましたが、まったく出現の様子
を捉えられませんでした。
18/19夜も01:00JSTから始めましたが雲が多く一部の星座が見えるだけでした。しか
し雲間にも「しし群」が飛んでいるのが見られ、しばし眺めていました。02:00JST頃
になると雲がかなり少なくなったので、5分ごとの計数観測に入りました。04:30に
再び雲が拡がるまでの2時間半にわたり、ピーク時の活動を幸運の晴れ間に捉えるこ
とが出来ました。
明るいものも多く、10秒以上痕の残る火球もいくつも見ることが出来ました。「し しの大ガマ」の中に出現するものは、ほとんど停止流星のようで短経路のものがいく つもありました。同時に数多く出現する「豆まき現象」も実感できました。印象的 だったのは輻射点から「ししの大ガマ」の周囲に4/5個の流星が同時出現するのを 全員で目撃したことです。
以下に15分ごとの出現数の集計を示します。
18:15-18:30 (UTC)がZHR,CHRなどの補
正前のピークですね。
18 Nov 2001 (UTC) / 3 Observers
17:00-17:15 65 meteors
17:15-17:30 106
17:30-17:45 162
17:45-18:00 191
18:00-18:15 232
18:15-18:30 304
18:30-18:45 213
18:45-19:00 244
19:00-19:15 179
19:15-19:30 127
Total 1823
平均雲量は2/10というところです。ほとんど地平まで見える開けたところでの観測で した。見物客の車のライトが影響して固定撮影の写真はうまくいきませんでしたが、 いくつか明るい流星を捉えられたのではないかと思います。出来上がりましたらご紹 介したいと思います。
05:06JST始発の東海道線を待つ「函南駅」のホームでも、雲間に明るい流星が飛んで いるのがまだ見えていました。
いずれも露出は数分間だが正確な記録はない。火球の出現は18h02mGMTで直後に露出をやめて、次のコマの撮影に移った。
3枚目までの時間の間隔が開いているのは、車のヘッドライトを避けていたためで、間の07mからの短い露出のコマにも永続痕は写っている。
1枚目の縦に並んでいる黒丸は現像ムラらしいが不明。3枚ともよく見ると、ほかにもいくつかの流星が写っている。
18 Nov 2001 18h00m 〜 02m GMT
18 Nov 2001 18h03m GMT 〜
18 Nov 2001 18h12mGMT 〜
真柄です
11/17(土)〜18(日)の観望会は天気もありましたが、残念。
11/18(日)〜19(月)は歴史的な大出現のようでしたね。
お疲れさまでした。
自宅(横浜・綱島)で観望、2:00〜3:30過ぎまで曇り。4:00〜5:30近く日の出前までで、50発程度がとびました。比較的明るい割に、速度は早いのが多かったようです。
痕ありも10発に1発程度。
しかし、おととしの大火球のような爆発して痕を残すようなものは、見れませんでした。
11/17(土)〜18(日)飯泉別荘での写真添付します。
飯泉です。
写真ありがとうございました。
鮮明ですね。小生も今度デジカメ買うことにします。
東京で観測されたとのこと。こちらで観測できればよかったのですが、そこは宮仕へ。事情理解できます。
小生30何年前の獅子の際に泊まらず、悔しい思いをしたことがありました。
当日の状況を簡単に記します。
函南で3人を見送った後、沼津ですしを賞味し寄り道をして帰宅は19:00ごろ。
そのころ空は厚い雲におおわれており、森氏と「今夜はだめかな。」
とあきらめかけていたころ、村上氏から連絡があり、夜遅くにまたこちらへ来るというので一眠りして、24:00に合流。
藤沢では晴れていたとのこと。
1:00前にまだ雲が多いながらも、別宅を出発して前夜の観測地へ。
少し雲がきれており合間からオリオンや双子が見えていたのでさっそく観測を開始。
このころすでにかなり多くの出現があり、次第に個数を数えるのも大変な状況となってきました。
2:00ごろには晴れ間も広がり5分ごとの計数観測開始。
はじめはいつもの「飛んだ。」でしたが、余りの多さに数を叫ぶことに変更。
暗い野原のなかで3人が数字を怒鳴りまくるという有様でした。
その後の状況は村上氏報告の通りです。
3年前の夜空を明るくするほどの大流星は無かったものの、爆発を伴う火球は早い時間に数個確認できました。
獅子では痕を残すものが多いとの先入観がありますがそれほどは多くなかった印象です。
また「豆まき」というのでしょうか、同時に数個出現するケースが多かったと思われます。
今後も小生は8月の蓼科と11月の三島の観測は、都合がつく限り参加してゆきたいと思っております。
お忙しいとは思いますが、貴殿も都合のつく限り参加されるようお待ち致しております。
高校19回の浅井です。村上氏はまた戻ったのですね。
仕事が忙しく遅くなりましたが、第3報として報告します。
19日は函南では観測できず、自宅(船橋)の東向きのベランダで午前4時〜5時までの
1時間で、娘と一緒に視野内で260個見えました。周りが明るいので3等星がようや
く見える環境で、ピークは過ぎていたのですが、以前大嶽山でみたものを思い出すほ
どでした。全天では、この5〜6倍は見えた計算です。特に印象的だったのが、獅子
の鎌のところに出現した火球です。明るさは、恐らくマイナス6〜7等で、色はオレ
ンジでした。痕が数秒残っていました。また、輻射点から2つ同時に見えたのも、興
味がありました。久しぶりに感激しました。
部屋に戻ってみたらやはりピークは1時間遅れた様です。
Kuni
****************************************
番場です。
2:15から、3:30まで観望しました。最微等級4等、街灯ありの条件でかなり見えました。
子供が観たいというので、一度起こしましたが、起きなかったので諦めたのですが、その後起きて一緒に観ることができました。大変興奮していました。
無理をして、一家で八ヶ岳に行って観てきました。
小学一年の娘が私自身とほぼ同じ効率で流星を検出していることがわかったので、JST02:50ころから数を数えさせてみました。とにかく数が多いので、視野内でカウントが100に達する時刻を記録しました。
今日は徹夜になってしまったのでつらいが、午後に地球の海の形成について講義するときに話の枕に使ってやろう...
>明るいものも多く、10秒以上痕の残る火球もいくつも見ることが出来ました。
痕がよく見えましたが、その中に明らかに数分以上見えているものがありました。
そもそも流星を観ずに、ものすごく明るい痕(1等近く)に気づいて見始めたの
ですが、継続時間を測定できなかったのが残念です。
その他の一星会員からの観測報告
----- Original Message -----
From: "Kunihiko Nishiizumi" <kuni@ssl.berkeley.edu>
To: <1-star@mla.nifty.ne.jp>
Sent: Sunday, November 18, 2001 11:49 PM
Subject: [1-star.674] Leonid 第1報
久しぶりに流観しました。
裏庭でsleeping bagにくるまり1:30頃(PST−9:30UT)からMDでJazz を聞きなが
ら観望、隣の家の防犯灯を消してもらったので空全体が明るい以外は灯の光はありま
せん。1部うす雲はあったし3ー4等星がやっとと言う条件ですけどね。
ちゃんと数えた訳ではありませんがピークは予報(10UT) より30分から1時間遅
れたように感じました。日本より条件は悪いとは言えピークで視野内で5ー10秒に
1発見れました。2時間で250ー300発見えたのでピークでは500ー1000
/hour(視野内)だったのでしょう。
日本ではちょうどこれからピークでしょう。
http://dot-comet.com/viewflux/liveMntLemmon.html
**************************************************
西泉邦彦 e-mail: kuni@ssl.berkeley.edu
Kunihiko Nishiizumi phone : (510) 643-9361 (office)
Space Sciences Laboratory (510) 643-1433 (lab)
University of California (925) 376-8133 (home)
Berkeley, CA 94720-7450 fax : (510) 643-7629
----- Original Message -----
From: "Akira Hisamitsu" <ahisa@mbg.nifty.com>
To: <1-star@mla.nifty.ne.jp>
Sent: Monday, November 19, 2001 3:36 AM
Subject: [1-star.675] Re:Leonid 第1報
会津地区は、雲に覆われてだめです。3時間ぐらい前は、20%ぐらいは
晴れ間があったのに、今は全天が覆われてしまいました。
Akira Hisamitsu
Aizu Japan
E-mail: ahisa@mbg.nifty.com
****************************************
----- Original Message -----
From: "番場宏次" <k.bamba@bconsystems.co.jp>
To: <1-star@mla.nifty.ne.jp>
Sent: Monday, November 19, 2001 9:16 AM
Subject: [1-star.676] RE: [1-star.675] Re:Leonid 第1報
視界の悪い中で、2:15〜30で、30発位、2:50〜3:25は、多くて数えていません。
ピーク時は、15〜20/min位でしょうか。
==============================================
ビーコンシステム株式会社
横浜システム本部
番場 宏次
E-mail : k.bamba@bconsystems.co.jp
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-31-5 久保田ビル
TEL 045-312-7941
FAX 045-316-3970
==============================================
----- Original Message -----
From: "Yutaka Abe" <ayutaka@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
To: <1-star@mla.nifty.ne.jp>
Sent: Monday, November 19, 2001 12:33 PM
Subject: [1-star.677] Re:Leonid 第1報
阿部です
それほどまじめにやったわけではありませんが、JST03:22-03:24の2分間に視野内で100を記録しました。時間レート換算で視野内で3000になります。その前後はほぼ5分間に100のレート、時間レート換算で視野内で1200ですが、じっさい、このレートは1時間くらい持続したので西泉さんの推測にほぼ一致します。
雲量は0でしたが、全天の1/3程度は木立や建物で隠れる状況、蟹座が足まできれいに見え(はじめて蟹座が蟹の形に見えました)、プレセペもはっきりわかったので最微光星は6等弱と思います。
--
阿部 豊
東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻
〒113-0033 文京区本郷 7 - 3 - 1
電話 03-5841-4629
FAX 03-5841-8791 or 03-5841-8318
E-Mail ayutaka@eps.s.u-tokyo.ac.jp
**2000.4から所属とe-mail宛先が変更になっております**
----- Original Message -----
From: "Yutaka Abe" <ayutaka@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
To: <1-star@mla.nifty.ne.jp>
Sent: Tuesday, November 20, 2001 2:21 PM
Subject: [1-star.679] Re: 2001 Leonids /18 Nov
阿部〔高30)です
そのような長寿命の痕は私は1つしか観られませんでしたが、どなたか観た方は
ございませんか。前述のものの出現時刻はJST02:20頃で、八ヶ岳で南天高度20度
くらいに見えていたので、発光高度を80-100kmと仮定すれば220-270km南で天頂
となり、八ヶ岳=函南の距離約150kmを考えれば、函南でも見えても良かったは
ずです。
前回のヨーロッパでの出現では5分以上見えた痕があったそうです。
--
阿部 豊
東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻
〒113-0033 文京区本郷 7 - 3 - 1
電話 03-5841-4629
FAX 03-5841-8791 or 03-5841-8318
E-Mail ayutaka@eps.s.u-tokyo.ac.jp
**2000.4から所属とe-mail宛先が変更になっております**