編 集 後 記


十月の下旬になり曇天傾向も終わって、秋晴れの日が訪れるようになった。秋分の頃には当地では富士山に落日の懸かるのだが、今年は天候のこともあり撮影のチャンスが訪れなかった。十月になっては南の足柄山系に沈んでいくようになる。三角の山稜を見せている山のどちらかが金時山であろうと思われる。

 


 

十一月の中旬になると、外合を過ぎた金星と水星が西空へと戻ってくる。明るい五つの惑星がすべて夕空で見ることが出来るようになる。

 

火星は十月末には「おうし座」で逆行に移り、夜半前の空に昇ってくるようになっている。十二月の最接近を目指して観測の好期が続いている。

先日の皆既月食の日にも「おひつじ座」の月を追って火星が赤く輝いていた。今回の皆既月食は久しぶりに快晴が続いて、月食の全行程を眺めることが出来た。季節も時間帯も良く、無理なく観望できたのはありがたかった。皆既食中に天王星の掩蔽があるというので話題になった月食だった。私も画像を得られたのでご覧いただく。潜入前と出現後の画像も入れてみた。

十一月13日記

火星課長 村上昌己 


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