企画案

研究活動と切っても切り離せない関係にあるのが、その研究成果を周囲に伝える手段としてのプレゼンテーションである。その技術を磨き、より多くの人に自分の考えていることを伝えられるようにするということは、科学研究に従事する人であれば誰しも心掛けていることであろう。また内容の似通った発表であっても、プレゼンテーション技術の有無で聴衆への受け取られ方が全く変わってくることがある。プレゼン能力が研究者としての成功の鍵を握っているとすら言うことができるだろう。

ところでこのプレゼンテーション技術を体系的に学べる機会は決して多くはない。各自が学会･ゼミ等における発表を通じて経験的に身に着けていくしかない場合がほとんどである。

こうした事情を踏まえ、天文･宇宙の若手研究者の今後の研究活動に利することを狙って、このプレゼンテーション技術向上に役立つような企画を今回の夏の学校の事務局企画として提案したい。

具体的には、「プレゼン道」なる概念を創造して世間に広めており、4 年前にも夏の学校にて講演して頂いた松田卓也氏をお呼びすることを考えている。さらにプレゼンテーション技術に造詣の深い講演者の方をもう一人ほどお呼びして、我々のプレゼン技術向上に役立つ講演をして頂くこととしたい。