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(8) 太陽フレアに伴うプラズマ放出現象の観測
太陽面での爆発現象であるフレアに関連し、様々なプラズマ放出現象が 起きています。 その中でもcoronal mass ejection (CME)はサイズが一番大きく、地球に まで影響を及ぼすことも珍しくありません。 その他にX線プラズマ放出現象というものがあります。 このプラズマは約1000万度と高温のため、X線を放射しながら放出しています。 これら2つの放出現象にはつながりがあるのでしょうか。 まず初めに太陽縁近傍で発生したX線プラズマ放出現象を選び、CMEの発生の 有無を調べました。 その結果、13例中少なくとも10例でCMEの発生が認められました。 しかし、図1を見るとX線プラズマ放出はCMEと比べて非常に小さい現象で あることが分かります。 この図1の現象では、X線プラズマが観測された時にはすでにCMEが見えており、 かつ CMEの速度の方が速いことから、X線プラズマがCMEの一部で ないことが分かります。 X線プラズマ放出現象をさらに調べると、X線プラズマはフレアの メカニズムである磁気リコネクションに密接に関係していることが 示唆されます。 その結果、2つの放出現象は直接的に関係しているのではなく、 フレアを通して関連していると考えられます。
(大山 政光 記)
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