(左)彩層中のスピキュール群(超粒状斑の境界に相当)。
(右)スピキュールのHα吸収線(様々な速度を持ったスピキュールが各々分解されて見えている)。
ドームレス望遠鏡の最も大きな潜在能力と言えば、世界第一級の高い波長分解能を持つ真空垂直分光器でしょう。太陽大気の基本的微細構造と、様々な表面活動現象の速度場、磁場、さらには電場など、未知なる領域へと研究対象は広がりつつあります。
また、この望遠鏡には、全波長域同時撮影が可能で、しかも高分散を保つことのできる水平分光器も附属しており、同時に多くのスペクトル線を観測することにより、様々な高度における物理状態を識別することが可能となります。