・はじめに
私たちは、ペルーの天文学・地球物理学の研究を応援しようという有志の団体です。
私たちの友人、イシツカ ホセさんは日系ペルー人の天文学者です。イシツカさんは長年にわたってペルーに天文学・地球物理学の研究を根付かせようと努力し、また日本の研究者とペルーの研究者の協力のかなめとして、大きな役割を果たしてきました。
ところが、2019年、イシツカさんは大けがを負ってしまいました。治療生活は大変苦しく、また新型コロナウイルスが蔓延する悪いタイミングでもありました。友人の苦境に少しでも力になりたいと考えた私たちは、本会を結成し、募金を集めて送金する事業を始めました。このサイトは、募金の呼びかけのために作られたものです。詳しい経緯は以下に書かれている通りです。
そして多くの方から250万円を越す多額の募金をいただきました。大変ありがとうございます。既にそのほとんどを、看護をされている由美子夫人にお送りすることができました。
しかし非常に残念なことに、イシツカさんは2020年11月16日に帰らぬ人となってしまいました。
・再出発
イシツカさんが亡くなられたことを受け止め、相談をした結果、私たちは次の方針を採ることにしました。
(1)イシツカさんの治療を目的とした募金活動は2020年12月31日をもって終了する。
(2)イシツカさんの願いだったペルーの宇宙科学の発展のために、本会の活動は今後も継続する。
支援の主な事業は、ペルーの宇宙科学をになう若手研究者の支援とする。
今後はより長期的な視点を持って、活動を続けようと考えています。この目的のために、改めて募金活動を行う予定です。詳しい事業内容は、追ってこのサイトでお知らせします。
2021年 1月 15日 ペルーの宇宙科学を支援する会 |
2020年 9月 1日 |
ペルーの天文学・地球物理学の研究に奮闘している私たちの友人、イシツカ ホセさん(以下、愛称のペペさん)が大けがをして苦しい治療生活を送っています。ペペさんがけがから復帰し、再び日本とペルーの科学研究の懸け橋として活躍するために、寄付による経済的な支援を呼びかけます。 |
・これまでの御寄付と送金
寄付金 2020年10月14日現在 総額 1,880,000円 (寄付者数 68人)
2020年12月31日現在 総額 2,740,000円 (寄付者数 89人)
送金 2020年10月 5日 150万円を送金しました(受取人:イシツカ由美子夫人)
2021年 1月 5日 123万円を送金しました(受取人:イシツカ由美子夫人)
・経緯と現状
2019年10月、ペペさんはスーパーで転倒して頭部を強打し、頭蓋骨を外す手術が行われました。手術後の容体は一進一退で、現状は要介護の状態です。
2020年1月から看護費や薬代など60万円/月が必要となり、経済的に大変苦しい状況です。
コロナウイルスのため入院・検査などもできず、ご夫人の由美子さんは大変な思いをされています。この状況を聞いたペペさんと交流のある研究者が集まり、募金を呼び掛けることになりました。
ペルーのコロナ感染の状況は思わしくなく、ぺぺさんの看護状況が好転する見通しは難しい状況で、現在緊急な支援が必要な状況となっています。
なお、最新のペペさんの状況については、こちらをご覧下さい。
・募金の概要
募金期間 1年間(状況により継続)
募金目標額 720万円
月額60万円(24時間看護費:35万円、薬代:20万円、その他介護用品等:5万円)
・寄付の方法
以下のいずれかの銀行口座にお振込み下さい。
(1) 銀行名 :京都信用金庫
支店名 :百万遍(ヒャクマンベン)支店
口座番号:普通 3016171
口座名義:ペルーの宇宙科学を支援する会
(ペルーノウチュウカガクヲシエンスルカイ)
(2) 銀行名 :ゆうちょ銀行
記号番号:00900-9-283924
(店名 :0九九(ゼロキュウキュウ)店
口座番号:当座 0283924 )
口座名義:ペルーの宇宙科学を支援する会
(ペルーノウチュウカガクヲシエンスルカイ)
お振込みを完了されましたら、support-peru@kwasan.kyoto-u.ac.jp 宛に、電子メールにて
1) ご氏名(漢字 と ふりがな)
2) ご所属
3) ご連絡先メールアドレス
4) お振込み頂いた銀行名(京都信用金庫・ゆうちょ銀行)
を御記入の上、ご送金頂いた旨をお知らせ頂きますよう、よろしくお願い致します。
(お振込みの際、御利用の金融機関のwebサイトに、通信文をメール送信する機能が付帯されている場合は、その機能を用いて上記宛先にこれらの内容を御連絡頂いても結構です。)
・ペルーと日本を繋ぐペペさんの大きな役割
ペペさん(イシツカ ホセさん)はペルーの天文学の父、石塚睦先生のご子息で、電波天文学の研究により日本で博士学位を取得されました。帰国されてからペルー地球物理学研究所、ペルー国立中央大学などで研究と教育に尽力され、また日本とペルーの科学研究の懸け橋として大きな役割を果たされています。
〇太陽物理学:太陽物理学の研究者だった石塚睦先生の事業を引き継ぎ、ペペさんは京都大学大学院理学研究科附属天文台と研究交流を行っています。同天文台が進める国際太陽観測研究プロジェクト(CHAINプロジェクト)のペルー国の窓口として、観測機器の設置や研究会の開催、現地学生・研究者への指導助言など、たいへん大きな役割を果たしています。 |
〇電波天文学:ペペさんは、ワンカヨ市の郊外にある元通信用の大型アンテナを電波望遠鏡として再利用する計画を進めてきました。ペルーに電波天文学を根付かせることを目指した取り組みで、予算的にも厳しい中、試験観測が成功するところまで到達しました。この計画を支援するために「ペルーの電波望遠鏡を支援する会」が組織され、募金活動を行っています。 |
〇地球物理学:石塚睦先生、ペペさんによる30年来の研究支援により、九州大学の地球物理学研究グループは、ペルー国内数カ所に地磁気観測点を設置・観測を継続するとともに、2019年春にはシカヤ天文台の敷地にFM-CWレーダーを設置させることが出来ました。
ぺぺさん達に学術的・政治的な配慮もしていただいたおかげで、現在でもIGP(ペルー地球物理学研究所)と良好な共同研究を進めています。 |
井上允、面高俊宏、春日隆、小林秀行、柴田一成、坪井昌人、観山正見
浅井歩、石井貴子、一本潔、上野悟、木村剛一、野上大作(京大・理・附属天文台)
梅本真由美、根本しおみ、藤沢健太、武士俣建、三好真(ペルーの電波望遠鏡を支援する会)
阿部修司、藤本晶子、吉川顕正(九州大学 国際宇宙天気科学・教育センター:MAGDAS/CPMNグループ)
ペルーの宇宙科学を支援する会
電子メールアドレス: support-peru@kwasan.kyoto-u.ac.jp