花山星空ネットワークの目指すもの

花山星空ネットワークの目指すものとは

昭和初期の写真
左: 昭和初期の花山天文台一般公開風景
右: 日本アマチュア天文の父・山本一清 (初代花山天文台台長)

花山星空ネットワークは京都大学花山天文台および飛騨天文台の施設と知的財産を活用して、宇宙や自然の面白さを多くの人々と共に楽しみ、探求します。青少年の理科教育や多くの市民の生涯学習を支援します。

花山天文台は、創立当初からアマチュア天文家にも施設を公開して、その育成に貢献すると共に、広く市民にも親しまれてきました。この伝統と精神を継承し、科学を愛する市民が宇宙と自然について学び、研究し、普及活動を行うことのできる事業を展開します。

花山天体観望会

花山天体観望会の様子
花山天体観望会の様子

花山星空ネットワークは、市民の方々を対象とした花山天体観望会を年に6回開催しています。宇宙のすばらしさを分かち合うために、月、惑星、星雲などを花山天文台の望遠鏡で観望します。また、私たちにとって最も大切な恒星である太陽の素顔を太陽望遠鏡を使って詳しく観察します。講演会では天文学者が宇宙の謎をわかりやすく解説します。予定はイベント情報でお知らせします。

小中高生向けの見学・観測実習

観測実習の発表
観測実習の発表
18cm太陽望遠鏡の見学
18cm太陽望遠鏡の見学

京都市・高山市周辺の小学校・中学校・高校の特別授業に協力して、学年・クラス単位での花山・飛騨天文台見学を受け入れて、望遠鏡で太陽を観察する機会を提供して、青少年の宇宙と自然科学への夢を育てる活動を行っています。

また、高校の地学・物理教育に協力して、特に熱心な高校から意欲のある高校生を受け入れて、花山・飛騨天文台の望遠鏡を用いた天体観測実習教育を行っています。高校生たちが自分で観測したデータを解析して、更にそれらの結果を論文としてまとめて発表するところまで、高校教員に協力して指導しています。このことによって、高校生の自然科学への興味を増進させるだけではなく、高等学校自体の自然科学教育の活性化に貢献しています。

自然体験教室

飛騨天文台と北アルプスの山々
飛騨天文台と北アルプスの山々

都会の子ども達に、山の自然の素晴らしさを体験して欲しいと願い、夏休みに自然体験教室を実施しています。北アルプスに囲まれた飛騨天文台(岐阜県高山市、海抜1300m)で、満天の星、3000m級の山々、森林、渓流、野鳥など、日本の中でも特に奥深い自然を観察することで、子ども達に自然科学への夢と自然環境の大切さを伝えます。

市民の生涯学習を支援

飛騨天文台65cm望遠鏡の解説の様子
65cm望遠鏡の解説中

花山星空ネットワークは、持ち続ける知識欲と探究心を天体観測と講演会を通して応援します。カルチャーセンターや放送大学のクラスを受け入れて、一般市民の自然科学に対する生涯学習を支援する活動を行います。また、天文台の施設と設備を用いて、自己の天体観測技術を磨き、天体観測データの研究を目指す意欲のある一般市民の生涯学習を支援する活動も行います。