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せいめい望遠鏡の3つの特徴

分割鏡

一つ目は「分割鏡」。天体の光を集める主鏡に日本初となる分割鏡を採用しました。 分割鏡は小さな鏡を何枚も組み合わせて1枚の大きな鏡として機能させる技術で、一般的には六角形の鏡を使いますが、 せいめい望遠鏡では光学性能が高い花弁型の分割鏡を世界で初めて採用しました。

18枚の扇形の鏡を組み合わせた主鏡
18枚の扇形の鏡を組み合わせた主鏡

超高精度研削加工

二つ目は「超高精度研削加工」。大型望遠鏡の主鏡の製作は、これまで長い時間をかけてガラス材を研磨していました。 せいめい望遠鏡の分割鏡では、超高精度な研削加工を取り入れることで研磨に必要な時間を大幅に短縮することに成功しました。

主鏡鏡面を加工する超精密研削・研磨盤
主鏡鏡面を加工する超精密研削・研磨盤

軽量架台

三つ目は「軽量架台」。素早く目標天体に向けるために軽量で丈夫な構造採用しました。 鏡を真下から支える円弧状のレールの採用や、空間建築に使われるトラス構造を取り入れ、 遺伝的アルゴリズムを用いて設計を最適化することで大幅な軽量化を実現しました。

組立中のせいめい望遠鏡
組立中のせいめい望遠鏡。トラス構造がよくわかる。

これら3つの特徴は独自に開発した技術です。せいめい望遠鏡の開発自体も重要な研究テーマでした。