有人宇宙計画研究会

趣旨

現在米・露・欧・日・カナダの5カ国・地域が参加している国際宇宙ステーションは、2020年までの運用が計画されていますが、2014年になって米国が2024年まで運用を継続する計画を発表しています。また中国が独自の有人宇宙活動を推進し、民間による宇宙観光旅行事業の計画も活発化するなど、有人宇宙活動をめぐる国際的な状況は大きく変化しつつあります。しかし日本では、コストに対する成果が明確でないとして有人宇宙活動の予算は削減の方向にあり、国際宇宙ステーション後の国としての有人宇宙活動の計画もまだない状態です。

 一方、物理学や生物学が、極限状況にその対象を置くことで物質や生命の知られざる性質を明らかにして来たように、宇宙という人類にとって未知のフィールドは、人とその社会について知りたいという人文社会科学にとっても新たな可能性を開くものです。

 本研究会では、有人宇宙輸送の技術的課題、科学・経済・社会的意義、民間有人宇宙活動の可能性、法的・倫理的課題など、有人宇宙活動のあり方について様々な側面から総合的な検討を行い、具体的な日本の有人宇宙計画のオプションを提示するとともに、そこから派生する新しい学術研究の可能性を追求します。

初回の予定

日時:2014年4月10日 13:30〜(2時間程度を予定しています。変更の可能性があります)
会場:京都大学吉田キャンパス北部構内 理学4号館1階 127講義室
理学4号館へのアクセス(9番の建物です)
内容:研究会の趣旨の説明(中野不二男、磯部洋明)と今後の議論

世話人・連絡先

研究会主催:
京都大学宇宙総合学研究ユニット 宇宙総合学研究部門(BBT部門)・宇宙計画研究室 HP
京都大学SPIRITS採択プロジェクト「宇宙における人類の総合的研究(代表:磯部洋明)」

世話人:
京都大学宇宙総合学研究ユニット 中野不二男、磯部洋明
本研究会に関するお問い合わせは磯部洋明(isobe@kwasan.kyoto-u.ac.jp)までお願いします。