Ten Years Ago (96) (Japanese)
- CMO #136 (25 August 1993) -

CMO#136は、八月25日に発行された。「OAA MARS SECTION」では、1992/93に於いて国内より報告を受けた全廿名の観測者リストが掲載されている。これにより各報告者の観測数(スケッチ・写真等)や使用機材がわかる。スケッチでは、南政次(Mn)氏、中島 孝(Nj)氏、岩崎徹(Iw)氏などの観測数が圧倒的に多く、写真・ビデオでは、森田行雄(Mo)氏、比嘉保信(Hg)氏が群を抜いている。

　シーズン外ということもあり、巻頭はLtEである。アンドルー・ジョンソン氏からのものは、12FebのMo氏のエリシウム観測の補完のため、こちらからの依頼に応えたものである。他に、Mo氏、永井靖二氏、佐藤健氏、山本進氏、Iw氏などがお便りを寄せている。

　「夜毎餘言」では、「アルカディアのアマテラス」と題して、世界各地の伝説・神話の類似性について述べている。アマテラスの岩戸籠もりに全く類似する話がアルカディアに知られていることを例に挙げている。Mn氏は、神話の構造が多元的に発生するとは考えにくく、ある原初的な神話が大陸の騎馬民族によって、東西両端に伝えられたとしても強ち不自然ではないだろうと述べている。

　編集後記によれば、この1993年の夏の天気は異常であったようで、「夜晴れたのは八月23日が始めて」と書かれている。梅雨明け宣言が出されなかった年として、記憶に新しい夏であったが、今年2003年も異常な夏である。

--------------日岐 敏明(Hk)

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