From Kunihiko OKANO
●・・・・・・有難うございます。TOUCAMにつきまして、カラーCCDがRGBタイプであることは確認しました。で、私が画像処理で試したところですと、干渉フィルターによる画像と比較すると、Bに30%くらい500nm以上のG光が混じっている感じでした。いただいたデータとも矛盾しないです。
Parker氏のカラー画像も、ちょっとトリックがありそうです。解析しましたので、福井でお話したいと思います。かなり無茶なことしてますが、氏にしてみれば、カラー版は鑑賞用というつもりなのでしょう。
(28四2003 email)
○・・・・・・どうも、EricさんにはGがリークしているという意味をご理解いただけていないかも。冷却してS/Nを上げるかどうかの問題ではないですし、ToUCamはそのままでカラーバランスは取れているはずですし。やはりフィルターがシャープに上限をカットしてあるかどうかに尽きると思います。ビデオでも、よい成果を上げたのは3CCDカメラだけのように思うのです。3CCDカメラは、干渉膜による色分離ですから、非常にシャープなのでしょうね。単版CCDビデオはToUCamと同じことになると思います。
SBIGを含め、カラーフィルターの特性測定を持って行きます。SBIGは緑漏れがあるかもしれません。
(30四2003 email)
○・・・・・・Subject: Re: 4日夕食会、5日昼食会について
それではお弁当をお願いいたします。アレルギーなどは特にはありません。
(2五2003 email)
○・・・・・・こちらこそ、ありがとうございました。・・・火星のフィルターは、干渉型ならIDASを推奨という記事を『星ナビ』七月号に書くことにしました。記事でToUCam批判をするつもりはありませんが、単版カラーCCDはそのままでは青がだめよ、という件と、S/Nが悪すぎては写りの良否がわかりません、という件は、記述しておきました。プラネットマスターは『天文ガイド』に記事を書くことにしました。七月発売の号になってしまいますが。
IDAS TYPE-3+ST-5の火星像(1999)を添付しました。青の模様はこのくらいならなんとか許容範囲と言ってよろしいかと思いましたが、さらに青バンドを短波長にする手法としては、IDASの青フィルターを若干傾けて使うという方法があります。20度ほど傾ければ、カットオフを30nmほど短波長側にシフト可能と思います。
http://www.sbig.com/sbwhtmls/softpage.htm
にはCCDOPS-WIN(Ver.5.22)にプラネットマスターが統合されたという情報しか書かれておりませんが、CCDOPSであれば、他のSBIGカメラで動かない理由がない、とのことで、CANでテストし、ST-8でも最短0.12秒までの露出が可能であることを川崎誠志氏が確認。ST-7,9,10でも動かないとは考えられません。Cでない旧ST-5でも(転送が遅い筈ですが)動くと思われます。
(11五2003 email)
○・・・・・・情報をありがとうございます。皆さん、いろいろ工夫されているようですね。EDMOUNDのMagentaを使えば500nm以上の漏れは確かに止まります。マゼンタを使うという意味は、Gの画像は撮らないということになるわけですね。G画像がいるのかどうかという、先日の議論になりますが・・・。西田さんのおっしゃった通り、Gも独自の情報を含んでいるように私には見えました。
IDASのBフィルターを傾けて使う装置を作りました。晴れたらテストします。Gフィルターと重ねて見ると、「GとBとのオーバーラップ部分」の透過光が減少するのは目でもはっきり見えますので、効果はあるはずです。装置の写真を添付しました。ST-7MEが間に合う可能性も出てきました。
(14五2003 email)
○・・・・・・例えば、シアンフィルターの画像からGを引いてB画像を得るというのは、(S/Nの犠牲を別にすれば)可能ですが、BとGとの分離が悪いのをB−0.3Gなどで回復することはできません。できたら便利なのですが。(逆に分離が良いフィルターの画像どうしを足して、分離が悪い像を「模擬」するのは可能)。これは、ピントがシャープなのをぼかすのは容易でも、ボケたのをシャープに直すことができないのと同じようなものです。
「B−0.3G」の処理は何をしているかというと、これはいわゆる色彩強調処理をして彩度をあげていることに匹敵するのだと思います。これはカラーマスキングといって正しく使えば悪い処理ではありませんが、Bにだけ色彩強調をかけたのでは、例えば雲がやたらと強調されたものになるとか、黄色いものが白くなるとかする恐れはあります。R,G,B-0.3Gの組み合わせですと、白バランスを取った状態で、正しい色(に近い色)が再現できなくなっているはずと思います。RGBをそのまま合成し、ToUcamは色分離が悪いことを考えながら評価するようにしたほうがよろしいのではないでしょうか。
MVl22May03とENg22May03は(特に後者には顕著)、エンボス効果のような不思議な処理痕が見えますね。通常のアンシャープマスクや画像復元ではありえない模様と思います。横方向だけになにか非等方な処理をしたのでしょうか。木星でめだたなかったのは模様が横向きだからかな?
(25五2003 email)
岡野 邦彦 (Kunihiko OKANO 東京 Tokyo)
http://www.asahi-net.or.jp/~rt6k-okn