Ten Years AGO (68) - CMO #104 (
火 |
星は、1991年四月には「おうし座」から「ふたご座」に入り赤緯最北(25°N)の状況が続いていた。夕方の西空に残っていたが、視直径は6秒角から5秒角台へと小さくなっていった。中央緯度は北を指してきて、季節もLs=040°を過ぎ、初夏の北極
CMO #104は見開き四ページと軽量で観測末期を感じさせる。"OAA MARS SECTION"は19回目となり、1991年三月後半と四月前半の観測報告が纏められた。寄せられた観測はさすがに減ってしまい、岩崎徹氏(25 Drawings)、南政次氏(26 Drawings)、Gérard
TEICHERT(France)氏(8 Drawings)の国内外合わせ三名となってしまった。
各氏とも、視直径の低下から、もはや大規模な様子が捉えられるだけになってしまったが、北極冠は恒常的に認められている。南極域にも明るさが感じられている。
期間外の追加報告として、日岐敏明、石橋力、Richard W SCHMUDE Jr(Tex USA)の各氏から計20観測が寄せられた。日岐敏明氏はこの年の目標の100観測を越えた。岩崎徹氏は400観測目前で、天候の為もあり足踏みしているという。
LtEには、日岐敏明、Richard W SCHMUDE Jr、石橋力、Kermit RHEA(USA)、岩崎徹の各氏からの来信が紹介されている。RHEA氏のお便りは、24, 25 Mar の観測レポートである。
村上 昌己 (Mk)
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