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Naoya
MATSUMOTO
●・・・・・・・・メールありがとうございました。
2004年の金星凌日については、先月も長崎市科学館の館長さんにお会いして、長崎市として記念事業を早急にとりまとめるようにお話ししたところです。
1994年には120周年の記念事業を行い、フランス隊の観測地周辺を公園として整備する事業も行われています。2004年にも何らかの記念事業が計画できるとは思っていますが、はっきり言って、この現象に対する意識はあまり高くありません。
長崎市民の大半も、そのような観測が長崎で行われたことを知らないのではないでしょうか。もし、外国から取材のテレビ隊が来ることになれば、かなりインパクトがあると思います。行政やマスコミ、市民の関心が高まることでしょう。お手伝いできることがあれば、極力、ご協力したいと思います。
この件での、長崎でのオーソリティーは原口孝昭氏ですが、彼は長崎から離れた高校の教頭で、今回、転任になったようですから、動きにくいと思われます。私の方は、昨年会社を辞めてから、まだ、たいした仕事は入っていないので、時間は自由になります。
長崎天文協会の速報でも、シリーズで金星凌日の話しを取り上げようと思って、最近、また資料を読み直し始めたところでした。
私の手持ち資料の多くは、福井でのOAA総会の前に南さんにお送りしたはずですが、具体的に何をお送りしたかは良く覚えていません。ご希望のものがあれば再送します。私はフランス語は判らないのですが、レバルバー式のカメラについては、それらしい挿絵があります。
フランス隊の観測地については、それなりに保存されているのですが、アメリカ隊の痕跡が全くないのは寂しいところです。日本で最初に経度が特定された所なので、むしろ、フランス隊の観測地よりも重要だと思われますが、彼らが何も残さなかったのは、ヨーロッパとアメリカの文化の違いでしょうか?
わずかに「星取山」という地名を残すのみです。
先日、佐藤利男さんから電話をいただいて、四月に長崎を訪ねたいと言われていました。OAAの総会は佐藤さんの担当だそうですが、2004年の総会はこの四月末の評議会で決まるそうです。
昨年、藪さんへは、金星凌日の記念事業の一環として、2004年の春に長崎でOAA総会をやってもらえないかとお話ししていて、藪さんからは「反対するものはいないだろう」との返事をいただいていたのですが、佐藤さんによると、西日本での開催が続くので、2004年は東日本での開催を希望する声も強い、とのことでした。
南さんにご協力いただけるとのこと、たいへん心強く思います。今後ともよろしくお願いします。
三月11日に400o+ST-7で撮像した、池谷・張彗星の画像をお送りします。ご笑覧ください。今年は例年にも増して黄砂がひどく、透明度が悪いのが残念です。肉眼で見るには至りませんが、双眼鏡では3〜4°の尾が見えています。
(26三2002
email)
松本 直弥
(Naoya MATSUMOTO佐世保 Nagasaki )
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