編 集 後 記
今号は最接近を含む三月前半の観測をとりまとめて、四月10日号として発行される予定であったが、四月初めに福井の編集主幹の南政次氏の突然の発病があり、大幅に遅れてしまった。
南氏は幸いにも小康を得てゆっくりではあるが、以前の作業を続けられている。しかし、歩行の困難は回復せず車の運転も出来なくなって、今後の観測には支障をきたしそうである。
三月後半には、朝方のターミネーターからの飛び出し現象が観測されている。2003年十一月に、南氏が観測したものと酷似していて、詳しい解析が待たれる。観測記事は次号に纏められることとなる。
今期の日本の天候の悪さは、偏西風のブロッキング現象によるそうだが、三月前半も日本海側では冬型の天候、太平洋側でも南岸に前線があり、曇天傾向は続いて観測は捗らなかった。ときおりの寒気の南下は寒さをもたらして、関東では二月の晦日に雪が積もった。桜の開花もおくれて四月にずれ込んだところが多く遅い花見時となった。
写真は鎌倉、若宮大路・段葛の桜のトンネル(四月7日)
あらためて、発行が遅れたことにお詫び申し上げる。なお、印刷版は発行を中止していて、以前の様にお手元にお届けできないことを御了承願いたい。
五月3日 記
OAA火星課長 村上 昌己
日本語版ファサードに戻る / 『火星通信』シリーズ3 の頁に戻る