CMO #453 (25 August
2016)用 和文お便りLtE Now
最新のemailが上に來ています。
● ・・・題名:Mars
2016/07/30-Kumamori
発信: 31
July 2016 at 17:49 JST
南政次 様
ようやく、ちゃんと晴れました。 しかしシーイングは良くありません。メラメラ気流です。
それでも画像処理をすると、そこそこのディティールが出てきました。
よろしくお願いいたします。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160730/Km30July16.jpg
熊森 照明 (堺市、大阪府)
● ・・・題名:火星 M160729
ishibashi
発信: 30
July 2016 at 11:53 JST
相模原、石橋です。
久しぶりによく晴れました。
SOLIS LACUSが中央にあります。眼視では、北極付近が白く、またACIDARIUMの北から右上が明るく見えていました。左端が明るいのは画像処理のせいかもしれません。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160729/Is29July16.jpg
石橋 力 (相模原市、神奈川県)
● ・・・題名:Mars
2016/07/27-Kumamori
発信: 28
July 2016 at 18:37 JST
南政次 様
晴れそうで晴れない日々が続いています。 薄雲を通しての撮影になりました。火星も小さくなりました。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160727/Km27July16.jpg
今シーズンのマップを作ってみました。 出来はイマイチですが、限界です。
よろしくお願いいたします。
熊森 照明 (堺市、大阪府)
● ・・・題名:Re:
PEACH氏画像
発信: 23
July 2016 at 18:31 JST
ここ三日間、日中そこそこ晴れますが、暗くなりかかるとどっと曇るという実にfrustratingな毎日です。憂さ晴らしに先日のカラー一発画像をreviseしたものを添付いたします。こちらの方が色調等ややマシでしょうか。とりあえずB光画像の試し撮りだけでもやりたいのですが晴れないことには。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160722/Kn22July16.jpg
今期の晴れ歌“Wuthering
Heights”が効かないので、小泉純一郎元首相も好きだったX-JAPANの“Forever Love”の英語カヴァーに浮気しようと考えています:
www.youtube.com/watch?v=WpT3oAFZ3Cw
またよろしくお願いいたします。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・題名:Re:
PEACH氏画像
発信: 23
July 2016 at 18:31 JST
拝復:
丁重なるEメール恐縮いたします。有難うございました。実に激しい執筆、編集スケジュールでお体が心配です。観測シーズン真っ最中ではありますが、もう少しペースダウンされてもよろしいのではないのでしょうか。南先生の超人的な火星観測レビュー、レポートの迅速な作成に驚嘆した南アのフォスター君が聖書を引用して“labour of love 愛の労苦”と実に的を射た表現を先年のLtEに書いていますが、今のお体の具合では
too laborious だと思います。ぜひ多少のご自愛をお願いいたします。
さて、1971年の7月に南極冠の周縁部が真珠の首飾りのように光斑が連なって綺麗に見えていたときのことですが、残念ながらその成り立ちまではっきり考えて言及した記憶はありません。ただ、漠然と、その緯度あたりには数百q超級のクレーターが密集していてその底面が霜で覆われて明るく見えているのかな、と考えてはいました。また、南半球の晩春から初夏という認識はあり、衝前の東の欠け際が南極冠に一部かかり、その部分の南極冠自体が周辺減光を受けていたことはよく覚えています。日照の多い真ん中辺の霜だか氷だかが昇華して頭頂ハゲで地肌が透けて見え、相対的に周縁部が霜濃く残るのかな、とも想像していました。CO2と水の混在という知識はもちろんまったくありませんでした。
2003年超大接近期のCMOのギャラリーの同じあたりの季節の画像を見ると、南極冠周辺部の数珠状の明点連鎖の雰囲気の出ている画像はいくつもありますね。輝度に対する視覚のダイナミックレンジは非常に広いので、シーイングが良ければ、明るい南極冠内部の明暗濃淡を眼視で見分けるのは容易です。火星の全面スケッチでこれをナチュラルに表現するのは難物で、私には無理ですね。2003年当時に比べて撮像、画像処理が格段に進歩しているので、2018年にはデジタル画像で綺麗に表現されることでしょう。
北極冠の方でも、CMOのギャラリー他を参照すると、λ=060°Ls過ぎあたりでP-ringの外側の季節的CO2アイスのリング
(ドライアイスの輪ということで“D-ring”と勝手に呼んでいます)
がシュウシュウと音を立てるように昇華後退
(なぜかタルシス経度半球の方が後退が早い)
を始める直前に、北極冠周辺部が明斑数珠繋ぎ状に見える時期があるように思われるのですが、自分で地上から次回確かめるには寿命が厳しいですね。ペリエ君やフォスター君にお願いすることにしましょう。気まぐれHSTやMars
Express VMC、そして親愛なる回転破れ提灯もまめにチェックしたいと思っています
(これらなら来年あたり捉えてくれるかもしれません)。
極冠の消長のシナリオは残念ながら私にはまったく理解できておりません。多角的に勉強したいと思います。
次に、LRGB等フィルターセットについてですが、私が準備したのはOPTOLONG社製のLRGBセットでして、BとGで裾の部分の重なりが少なそうで選んだのですが、メーカー発表の感度分布曲線図は当てにならないような気もしますし、まだ十分試していないので特性はよくわかりません。実は昨日
(7/22)、午後から久々に晴れたのでLRGB撮り分けの準備を始めたのですが、すぐに千切れ雲が飛び始めたので急きょASI
224MC一発カラーカメラに切り替えました。晴れたらLRGBを試してみたいと思います。アストロドンやカスタムサイエンティフィックのセットは良さそうですが、3倍くらい高額なので金策が必要になりますですね。雲霧の分離がよくて、Gのダスト成分の情報を含んだ画像との峻別の良い、バックの火星地肌が十分暗く沈んでシャープに写るBフィルターが欲しいのですが、そんなのありっこなさそうですね。カメラの分光感度特性との兼ね合いも含めて検討したいと思います。
晴れてきたので観測準備に入りたいと思います。
またよろしくお願いいたします。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・題名:火星画像2016/07/22
UT T.Ohsugi
発信: 22
July 2016 at 21:17 JST
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160722/Og22July16.jpg
大杉 忠夫 (小松市、石川県)
● ・・・題名:タルシス明るい
発信: 22
July 2016 at 19:39 JST
近内令一です。
明るい18時前から撮像準備始めましたが、眼視でもモニター像でもタルシスからテムぺにかけての広い部分がやや不整形の大きな楕円状に非常に赤みが強く、明るく見えます。さらに観測を続けます。
草々
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・題名:Mars
2016/07/19-Kumamori
発信: 21
July 2016 at 18:50 JST
南政次 様
梅雨明けの晴れが続いている割に、夜になると雲が湧いてきてまともに撮影できませんが、画像処理をするとそこそこの火星像になりました。
よろしくお願いいたします。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160719/Km19July16.jpg
熊森 照明 (堺市、大阪府)
● ・・・題名:火星画像 2016/07/19
UT T.Ohsugi
発信:19
July 2016 at 20:17 JST
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160719/Og19July16.jpg
大杉 忠夫 (小松市、石川県)
● ・・・題名:Mars
2016/07/18-Kumamori
発信: 19
July 2016 at 19:24 JST
南政次 様
近畿も梅雨明けをしました。火星撮影の初めまでは良く晴れていたのですが、だんだんと雲が現れ、1セットしか撮影することができませんでした。よろしくお願いいたします。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160718/Km18July16.jpg
熊森 照明 (堺市、大阪府)
● ・・・題名:火星画像 2016/07/18
UT T.Ohsugi
発信: 19
July 2016 at 15:42 JST
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160718/Og18July16.jpg
大杉 忠夫 (小松市、石川県)
● ・・・題名:PEACH氏画像
発信: 18
July 2016 at 18:05 JST
近内令一です。ご無沙汰しております。多忙にかまけてCMOにじっくりと目を通す余裕もありませんでしたが、なんとか追いつこうとここしばらく読み込んでおります。業界の役員業務も年度前半の1/3が過ぎ、お盆前はもう数回の出張を残すのみとなりました。8月に入ると当地の習慣で、家内の新盆対応で私は家に詰めていなければなりません。
眼の調子は投薬、点眼治療でかなり改善してきましたが以前のようには見えません。結像系よりも視覚中枢系の画像処理能力が落ちてきているのかと思います。しかしデジタル画像観測に移行しつつあるとはいえ、私の戻る港は眼視観察ですから、撮像前に必ず眼で生の火星像を見るようにしております;直近の印象は、季節的なものか、aphelionのwindy/misty
Marsの感じとはかなり異なり、水蒸気の雲霧の存在は全面的にかなり少ないように感じます。にもかかわらずアルベドー模様のコントラストは低い。また像全体として黄色味をかなり強く感じます。ダストの表面沈積も場所によってあるでしょうが、南先生ご指摘のように、the
global abundance of airborne dustsの影響があるように思えます。全体的に火星像の中央部、特に砂漠部は綺麗な頬紅色を感じますが、周縁部はかなり明るく、SPC部、NPH(?)部以外はやや黄色味を強めに感じます。像の周縁部では大気中の長い光路を通過してくるので、ダストによる黄緑色の色調が強調されるのかと想像しております。Damian
PEACHの5
June、特に105゚Wのカラー画像にはそのような周縁部の黄色味が出ているのかな、と想像しています。彼のR、G、Bのcomponent像をどうしても見たいので、おだてまくりのLtEを殴り書きして掲載していただきましたが、カラー(RGB?
LRGB?)、R、G、Bのフルセットをいつも見せてくれるようにという私のリクエストには反応してくれるでしょうか。まあ、彼はある意味、藤井 旭氏や沼澤茂美氏同様プロの天体写真家ですから、“大衆的”に最もイムパクトの強いカラー像とB像以外の“楽屋裏”を出したくないのかもしれませんが。南先生やペリエ君が説得していただければフルセット画像を報告してくれるでしょうか。
それにしても5
Juneの桃太郎の画像には魂消ますね。このような最周縁すれすれまでartifact極少のナチュラルな超高解像度の画像は画像処理でいくらいじくり回してもできっこないと思うので、これは画像処理の巧拙の問題ではなくて、再現性の高い良質な天体画像実現に対する彼のattitude/desire/dedication/disciplineが人並み外れているということでしょう。良シーイングの確保、望遠鏡の光学系、駆動系の調整、ピント合わせ、撮像時間の短縮等も含めて一切手を抜かずに完璧を期している;地道なプロ魂の成せる業ですね。
つい私は細かいところに眼が行ってしまうのですが、081゚Wのカラー画像のSPC北縁で南中している小白斑は、報告LtEで彼自身が示唆している通り霜で満たされたLowellクレーターに間違いなく、またすぐ東側の同規模の淡い小白斑は薄く霜で覆われたDouglassクレーターかと思います。またそのさらに東側で073゚W及び081゚Wのカラー画像に見える大き目の楕円形の白斑は、南先生がレビューの16
JuneのFLANAGAN氏の画像で指摘されていた“穴の開いた渦巻き雲”に対応するものだと思います。この中規模白斑の南半分はArgyre平原南縁の降霜部 (南極冠の北縁部)で、北半分はArgyre平原にかかる雲(一部Argyreの地肌?) のように見えます。これもR、G、Bそれぞれの単独画像があればさらによくわかるでしょう。同日あたりのMRO/MARCI破れ提灯でもそのように見えるようです。WFl氏が撮像された16
Juneについては2週間分提灯が消えていて残念ながら参考にできません。
さらに、105゚WのB画像で、Lowellクレーターのちょい北北西、Solis
Lacusの南縁に、小彗星もしくは火の点いたもぐさのように西に白い尾を引く小白斑が認められます。MOLAで見るとここには小さな台地があり、季節にもよりますが、そこから西方に向かって1000q以上の長さに白雲が棚引く(一種のorography?) 様子がMars
ExpressのVMCによってしばしば捉えられています。R、G、Bの比較ができればこのスケールの気象現象のhourly
changeの追跡も可能でしょう。また105゚Wのカラー画像では、Pavonis山とAscraeus山にsummit
cloudsが出始めたようにも見えます。
さて件のB画像には雲霧霜以外にalbedo
featuresも一杯写っています。1999年衝のHSTの波長域撮り分け画像群にあるようなもっと短い菫外波長域ならばもっと地肌が暗くなると思うのですが、桃太郎兄ちゃんはBフィルターでleakyというか、分光感度分布曲線の裾でGフィルターの曲線と大きく重なっている、下手するとRの裾とも重なっているかもしれないBフィルターを使っているのでしょうね。人間の眼の視覚細胞の三原色感度分布も、銀塩カラーフィルムやカラー一発デジタルカメラと同様、大きくオーバーラップしたRGB特性曲線になっています。もし、眼で見た感じに近いナチュラルな仕上がり画像を目指してそのような特性のフィルターを選んだのであれば、プロの審美的天体写真家としてしたたかというしかありません。南先生やペリエ君が目指すような火星面の気象学的分析のためには“multicolor
narrowerband (least overlapping or leaking) imaging”の方が適していることは疑いありません。しかしピーチ氏のB画像くらい信頼性の高い良解像度であれば、合成カラー画像や他の波長域componentと照らし合わせて十分色々なことが分かりますから現時点で不満を言うのは贅沢なのでしょうね。
デジタル撮像に切り替えてこのところ、その難儀さを身に染みて感じています。まあ出遅れlate
beginnerなので仕様がないのですが、太古の昔に陸に這い上がった魚のような気分です。進化できるのでしょうか。ZWO社の一発カラーカメラで修行していますが、ペリエ君たちが気前よく基本設定を伝授してくれますが、どうやってもZWOカラーになってしまいますね。懐かしい“エクタクロームカラー”や“フジクロームカラー”を思い出します….フィルムで天体写真の色が決まってしまった時代。Martin
LEWIS氏の16
May 2014の44.5cmドブソニアン、ZWO
ASI 120MCによる綺麗な画像は一発ZWOカラー画像としては最高峰と思い
ますが
(今見るとnoisyすれすれですが)、これを目標にしても仕様がないでしょう。Esthetics追及を捨て、南先生やペリエ君の分析に耐え得るreliableな画像セットを安定して得られるよう精進します。過日、注文していたモノクロCMOSカメラがやっと届いたので、テストに入りたいと考えています。手持ちのフィルターセットのテスト、火星の極方向オリエンテーションのための小火星像流し撮りの準備、等々。また、予想していたことですが、デジタル画像観測はエネルギーを喰うので、節制/摂生して健康に留意しようと思います。“包丁一本、流しの板前”じゃありませんが“鉛筆一本(カラースケッチでも数本)”の眼視スケッチ観測の方が単位時間での消耗は少なかったように感じます。
つい長々と書いてしまいましたが、南先生も体調を崩されぬようどうぞご自愛ください。LtEにあった、BAA課長マッキム氏とのやり取りの内容も気になりました。
また宜しくお願いいたします。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・題名:火星画像2016/07/15
UT T.Ohsugi
発信: 15
July 2016 at 22:43 JST
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160715/Og15July16.jpg
大杉 忠夫 (小松市、石川県)
● ・・・題名:飛騨天文台 65cm屈折望遠鏡
発信: 13
July 2016 at 20:39 JST
先週、7月7−8日 飛騨天文台の65p屈折を覗くことができました。天気が悪い時期なので、まあ 見学がてらに出かけたのですが、夕方少しだけ晴れて火星が見られました。気流が悪いのと赤道後の駆動装置が不調なために、ほんの短時間でしたが、イメージは確認できました。この65p屈折は東洋一だそうです。1972年に飛騨天文台に入り、火星観測に使われたそうですが、今は活躍する機会はすくないようです。何せ古い望遠鏡なので保守管理するのも大変です。今回は赤緯微動が勝手に動き出し、火星がどんどん、視野からはずれしまい、お手上げでした。挙句には赤緯側が全く動かず、OUTになりました。私が壊したとの伝説を残しました。済みませんです。
今後、駆動装置を直し、部外者が使えるような体制作り、見てもらいたいと前向きな話がありました。またアクロマートレンズの色収差を補正するコレクターレンズを作る計画があり、分かる方は協力願いたいとのことです。
阿久津 富夫 (那須烏山市、栃木県)