CMO #432 (25 March
2015)用 和文お便りLtE Now
最新のemailが上に來ています。
● ・・・・・題名:百年前のアントニアディのレポート
発信:
28 February 2015 at 23:25 JST
南 政次先生、近内令一です。CMO/ISMO#431巻頭論攷大変面白く読ませていただきました。こんなのをまともに精読したら頭がおかしくなりそうなアントニアディのレポートですが、もともと斜め読みの私でしたら楽しめそうです。とにかく資料にはなりますので目を通しておくべき記録であることは間違いないのでしょうか。
4.The Colour of the Disk...というのがもっとも印象に残りました。以前に南先生に紹介していただいたウクライナのDmitrij
LUPISHKO の2011年の論文を思い出しました;1971年の大接近時、彼の地では火星の南中地平高度が10度そこそこで細部が全く見えないので、火星像全体の色指数(UV-Red)を光電測定してダスト活動の動向を定量的に把握する、というデザインの研究だったと記憶しております。要するにダストで火星像全体が黄色くなるのが敏感に判るということで、往時の全球的ダストはもちろん、前駆(?)の1971aも捉えていたと豪語していました。シーイング悪い、大きな望遠鏡もない、金もない、という三重苦にめげずよくこんなアイデアを、と感心した覚えがあります。
アントニアディの火星像の色調という項目も、全球的な雲による霞み具合、ダストによる煙り具合の客観的な評価を目指したのか、と想像できなくもないでしょうか。色調、暗色模様の濃度の判定グレード設定も、統計学的処理を前提とした、例えば薬効試験の研究で採用されるような分け方に似ています。
本日40pシュミットカセの光軸を完璧に調整し、折から6~7/10のまあまあのシーイングで、双眼装置使用で440倍で木星を観望しましたが、まあスケッチできる気もしない詳細が見えて、驚きました。楽しみです。
また宜しくお願いいたします。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・・・題名:返信:
RE: Loss of a titan
発信:
26 February 2015 at 13:15 JST
丁重なるご返信頂きまして有難うございます。CMO巻頭論攷執筆、編集お疲れ様です。睡眠不足で体調を崩されないようどうぞご自愛ください。
Natureの高高度明突起の論攷ですが、オーロラ仮説については素っ気なく、“高エネルギー粒子の例外的な殺到が何日にも渡って必要だが、2012年3月の太陽活動は取り立てて活発ではなかった”、としか書いてないようです:
……Furthermore,an auroral
hypothesis requires an exceptional influx of energetic particles over days, although solar
activity in March 2012 was not unusually high.……
BEISHもPARKERも“CAPEN組”だと思いますが、親分のCAPENが“俺たちはまるでBlack Hole Gangみたいだな”と言っていたというのは本当に笑えますね。Black Hole Gangは、動画にもなったLEGO 宇宙警察リーズに登場する異星人の海賊グループで、悪ふざけが大好きなタコやイカの化け物たちですから、“俺たちは容貌魁偉なお騒がせグループだぞ”と言っている訳ですかね(人の事は言えませんが…)。
当方のC-14を収めた天文台ですが、大地震でドームのモーター回転駆動ギアの歯が吹っ飛び、もはや回転しません。赤道儀架台(Pentax MS-5)は、転倒は免れましたがピラーにヒビが入っています。幸い鏡筒/光学系は無傷でした。ドイツ式赤道儀は振り回し半径が大きいのでPOD2mドームには全く納まりません。先年パリでペリエ君に会った折にタダで譲ろうか、と水を向けましたが、C-14は好きでないようでした。新しいミード40pシュミットカセグレンの搬入写メ添付いたします。
CMO#431アップ楽しみにしております。重ねてどうぞご自愛ください。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・・・題名:RE:
Loss of a titan
発信:
24 February 2015 at 22:23 JST
拝復:
Eメール転送ありがとうございます。本日(24日)早朝のシーハン先生からの転送メールでは、パーカー氏は先週水曜日のウィンタースターパーティで講演された後、土曜日に急性膵炎の発作で入院されて、ほどなく容体が悪化して亡くなられたようですね。英文LtEにも書きましたが、銀塩からデジタルへの惑星写真/画像観測の進化の歴史を体現された方で、本当に残念なことです。
添付いただいたNatureの論考、ざっと斜め読みしましたが、少ない材料を上手く膨らませてますね。CMO#283の南先生のレポートや、#400のペリエ君の巻頭論攷も引用してありますですね。HSTの観測もデータ処理してありますから、アイデアはペリエ君の論考から得たんだろうかと想像しています(ペリエも共著者に入っている)。
突起の高さの判定法には破綻がありませんが、photometricな解析法はかなり強引な統計学的な処理で真綿に包んであって、何が言いたいのかよく判りません。時間ができたら精読してみます。
よく判ったのは、プロでも資料がないと、定量的解析にはご法度と蔑んできたアマチュアの画像処理済みデジタル画像を使うんだな、と感心した次第で、単色光単独画像ならまだ合成カラー画像よりは可定量吟味性が高いということでしょうか。我々にとってはencouraging materialsの一つなのかもしれませんが。
私の40pシュミットカセグレンは先週の木曜日、積雪の中何とかクレーンに出動してもらって、無事2回屋上テラスのPOD2mドームに納まりました。丸々一年間待ちました。まだ調整中ですが、使い勝手は非常に良好です。輸入代理店がミード社を“うるさい惑星眼視屋が使うので見え味が悪かったら何を書かれるか分からんぞ”と脅してくれたようで、恒星像をナイフで切って見た光学的波面は非常に平坦で滑らかです。シーイングがよければ極めてシャープな火星像が見えると期待しております。
また宜しくお願いいたします
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・・・題名:追伸EMr
発信:
18 February 2015 at 09:27 JST
前略、EMrもFacebookに書いています。
Efrain
Morales
20 hrs ・ Edited ・
USA Today - Mysterious plumes erupt from Mars. Here is one session I took from
March 19th, 02:31ut 2012 of
this event then.
Link: http://www.usatoday.com/…/02/16/mars-erupting-plu…/23497289/
and http://phys.org/…/2015-02-cloud-mars-scientists-baffled.html
図は19 MARCH
2012 ω=151°Wをアレンジしたものです。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120319/EMr19Mar12.jpg
匆々頓首Mn
南 政次 (坂井市、福井県)
● ・・・・・題名:RE: Natureの原文
発信:
18 February 2015 at 08:52 JST
皆さま、FacebookにPEACHが書いているのですが、
http://www.bbc.com/news/science-environment-31491805
をご覧ください。少なくともDPcのは2003年のより小規模に見えますが。
匆々 Mn
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Sent: Wednesday, February
18, 2015 3:06 AM
Subject: Re: Natureの原文
南 様:
了解しました。次回、勤務先に行った時、探します。
ご連絡まで。
浅田
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----- Original Message
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Date: 2015/2/17, Tue 23:15
Subject: Natureの原文
浅田さま、次のような記事の知らせがありました。恐れ入りますが、16日付のNatureの原文のコピーいただけませんか。サンチェス・ラベガたちのもの(2012年3~4月頃)のようですが。匆々 Mn
以下はヤフーのインターネットの最新ニュースにあげられていました。
【AFP=時事】アマチュア天文愛好家らが火星上空の高高度で発見した奇妙な雲状のプルー ム(煙流)により、火星大気の組成に関する謎が深まっているとの研究論文が、16日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。
南 政次 (坂井市、福井県)
● ・・・・・題名:木星 2月3日 2015年
発信:
5 February 2015 at 23:30 JST
栃木の阿久津です。2015年2月3日木星画像
阿久津 富夫 (那須烏山市、栃木県)
● ・・・・・題名:大森貝塚
発信:
2 February 2015 at 17:00 JST
南 政次先生、近内令一です。浅田 正先生のEメールCcing有難うございました。
E.S.モース博士と聞いてすぐ頭に浮かぶのはやはり大森貝塚です。品川から横浜までの鉄道開通5年後の1877年(火星大接近!)6月19日に、モース博士は横浜から新橋に向かう上り列車の車窓から、大森駅を過ぎて間もなくの進行方向左手(西側)の崖壁に貝層の露頭を認めて....というのは余りにも有名な話です。39歳の誕生日6月18日の来日の翌日であった、というのはCMO/ISMO#380のBook
Reviewで南先生が解説されてますですね。30年以上も前に横浜で大学勤めをしていた頃、毎朝毎夕満員の京浜東北線の車窓から線路脇の大森貝塚の記念碑を眺めていました。上り電車の車窓から手が届くような近さです。下記ご覧ください:
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/gallary/omori/kaizuka.html
この記念碑は大森駅西口を出て、平林 勇さんの実家(横浜寄り)と反対方向に徒歩5分ほどのところにあって、何度か見に訪れた記憶があります。細い路地の突き当りの線路際のエラく狭い敷地に立派な石碑がででんと建っていました。地番は東京都大田区です。
この大田区の記念碑の300mほど北のやはり線路沿いに大森貝塚遺跡庭園というのがあって、モース博士の銅像や、やはり線路際の貝塚の記念碑があるそうですが、私には訪問した経験がありません。すなわち大森貝塚は二つあって、真贋論争もあったようです。下記ご参照ください:
http://portal.nifty.com/koneta05/03/26/01/
X-tracts 和訳もう少々お待ちください。歯を抜くのもto
extractだったな、と感慨にふけっております。
当地は先週末のドカ雪がまだ20pほど残っております。40pシュミットカセグレンは既に届いて、ガレージに置いてありますが、この天候ではクレーンが出動できないので2階屋上に移設済みのドームへの搬入設置はけっこう先になりそうです。
また宜しくお願いいたします。
近内 令一 (石川町、福島県)
● ・・・・・題名:モースその日その日
発信:
31 January 2015 at 18:18 JST
南 様:
福井の雪はどうでしょうか?
最近、「モースその日その日」(磯野直秀著、有隣堂)という本を読みました。
モースは初代の東京大学理学部生物学科の教授になったお雇いアメリカ人ですが、(大森貝塚を発見したことでも有名ですね。) 彼が明治10年から12年に日本に滞在した後、アメリカに帰ってローウェル協会で日本についての講演をしたそうです。それをパーシバル・ローウェルが聞いていて日本に来ることにしたそうです。その後、ローウェルが天文台を作って火星の研究を開始した後も、ローウェル天文台を訪れ、「火星とその謎」という本まで出版したそうです。
ご存じだとは思いますが、私は 初めて知ったので、ご報告まで。
浅田 正 (宗像市、福岡県)