CMO #428 (25
November 2014)用 和文お便りLtE Now
最新のemailが上に來ています。
● ・・・・・・木星 10月18日 2014年
発信:
19 October 2014 at 16:14 JST
木星画像 J141018
気流が安定し、セブのC14のイメージ近くなってきました。GRSは小さいです。
阿久津富夫 (那須烏山市、栃木県)
● ・・・・・・Re: Sheehanのエッセイの和譯お願い
発信:
13 October 2014 at 19:33 JST
南 政次先生、近内令一です。先日は長文の丁重なるEメール有難うございました。あらためて返信差し上げたく存じます。
本日お送りいただきましたシーハン先生の巻頭エッセイの和訳承知いたしました。一読しましたが、何時になく読みやすい文章で、構えておりましたので少々拍子抜けいたしました。結びの水墨画を思わせるような風景の描写など美事ですね。あいかわらず洒落や引用もちりばめられていますし、本文やローヱルの詩にも山嶽信仰等への関心が感じられますので、この方面の知識が稀薄なため、大急ぎで調べて翻訳に入りたいと思います。
宜しくお願いいたします。
追伸:
拙宅から車で35分ほどの滝根町にある『星の村天文台』(私の旧友 大野裕明君が台長をやっています)で先週末開催された“星の村スターライトフェスティバル”に顔を出してきました。本県に陶芸研究のために滞在されているフランス人某氏が持ち込まれた変形ドブソニアン望遠鏡(30p
F/4)が面白かったので写メを添付いたします。大胆な非対称形鏡筒を採用していますが、バランスの好い優雅な揺り籠を思わせる外観は美事です。光学系はフランスの著名なプロの鏡面製作者の作だそうで、非常に高い光学的精度が窺われる高度に対称的な真円の恒星焦点内外像を示しました。手動のフリーストップの星像の導入も極めて滑らかで、経緯台望遠鏡の鬼門である天頂付近以外でならば、このままで500倍をかけて惑星の眼視観測に十分使えるでしょう。
スターパーティの会場では会えませんでしたが、参加された阿久津富夫君が帰り道、本日午前中に拙宅に寄ってくれました。当方の観測環境が整ったら、撮像セット一式を持って出張してくれるとのことで、デジタル観測の勉強をしようと非常に楽しみにしております。
また宜しくお願いいたします。
近内 令一
(石川町、福島県)
● ・・・・・・木星 2014年10月9日(栃木)
発信: 11 October 2014 at 07:27 JST
木星画像 J141009
セブからの継続の木星画像スタイルでの日本からの報告です。
阿久津富夫 (那須烏山市、栃木県)
●・・・・・・追伸
発信: 3 October 2014 at 11:26 JST
9月30日付けのLtEのシーハン先生のPSコメント:
“Your comment about “suffering from the strong obsession, and not dealing with other
things” while in the throes of your CMO/ISMO work brought a smile to my face; I
realize the “strong obsession” only too well in myself.”
を読んで、シーハン先生同様私の頬も思わず緩みました。南先生のはご本人からすれば“the
strong obsession”でしょうが、我々から見させていただければ“the
strongest sublime sense of mission”に他なりません。他のことが手に付かないほど執念を燃やさなければ勝れたものは生まれないと私も信じます。
そう言えば昔、光学的性能、操作性、追尾機能等々細部まで拘り抜いた“Obsession”という商品名のドブソニアン望遠鏡がありました(今でもあるかもしれません)。安価で日曜大工道具で誰にも作れて、光学的性能を度外視した低倍率天体観望専用のイメージが強く、『経緯台式聖火採火装置』、『スタンド付き超大型髭剃り鏡』、果ては『公園の大型ゴミ箱』とまで蔑まれたドブソニアンですが、今やdigital
imaging technologyと相俟って、UKのMartin
R LEWISのように18吋ドブソニアンで地上から最高かというレベルのカラー一発火星画像が得られるようになりました。望遠用マニアで、ドブソニアンをずっと応援し続けてきた私にはまことに感慨深いものがあります。
また宜しくお願いいたします。
近内 令一
(石川町、福島県)
● ・・・・・・近況等
発信: 3 October 2014 at 01:01 JST
南 政次先生、近内令一です。大変ご無沙汰しております。新歯科診療所/住居建築でのてんやわんや、家人の病等で目の回る忙しさにかまけて連絡を差し上げず大変失礼いたしました。
新居(と言っても住むのは長女夫婦で、我々年寄り夫婦は相変わらず古い家におりますが)の二階屋上テラスにクレーンでドームと望遠鏡を移動できた時には既に火星は西南の山の稜線に隠れ、今期の火星観測がまったくの中途半端で終わってしまったことは痛恨の極みです。次期観測期には完成待ちの40pシュミットカセグレンで臨みたいと考えております。
CMO/ISMO、『火星通信』には欠かさず目を通させていただいております。オーストラリア勢、南アフリカの新戦力の粘りには感動しております。マッキムも触れていましたが、2001年のこともあって目が離せない(火星は我々から離れつつありますが)状況でやきもきしますですね。幸いというべきか、MRO/MARCI破れ提灯で火星午後のひと時の概観は掴めますし、MEX
VMCも画角は気紛れながら最近はかなり頻繁に面白い画像を送ってくれています。
火星軌道に投入されたばかりのISRO(インド宇宙研究機関)のMOM( Mars Orbiter Mission:通称“Mangalyaan”)衛星が送ってきた画像に魂消ましたので添付いたします。400万画素の火星全面の一発カラー画像です。最近のClyde
FOSTERやMaurice
VALIMBERTIの画像に対応しますですね。ESAの Emily Lakdawallaによる紹介をご参照ください:
http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2014/09290843-mars-orbiter-mission-delivers.html
これを読むと、このような一発カラー全球画像はプレスや科学通俗書向けの目的で、様々な画角で頻繁にリリースされるかもしれないとのことで非常に楽しみです。MEX
VMCとは段違いの高画質なので、南先生の眼では色々なことが読み取っていただけるのではないかと期待させていただいております。
シーハン先生の2016年にというローヱル没後100年記念行事の提唱等も読ませていただきました。ある意味IWCMOと正反対の精神ですね。多くの人々のヒーローであることは理解しておりますが、正直なところ私は彼の火星についての業績に関しては強い興味を持ってはおりません。しかし南先生の膨大な火星観測記録をローヱル天文台を本拠にarchive化しようというアイデアは極めて貴重だと思います。
また彼は近々ローヱルの未発表の詩についてなにか書くとのことですが、“RKnの恐るべき和訳能力(これは完全な買い被りです)を以てしても重荷だろう”と言っているので恐れをなしますですね。ローヱルの原文は何冊か斜め読みしたことがありますが、『指輪の王』のトールキンと好い勝負で長くて独特の音色の文章が印象に残っております。
どうぞお体に留意されますよう。 宜しくお願い申し上げます。
近内 令一
(石川町、福島県)
●
・・・土星食 20140928
発信: 29 September 2014 at
12:59 JST
ご無沙汰しています、栃木の阿久津です。
昨日の土星食は宇都宮大学の40p反射カセグレンで出現を捉えることができました。潜入は自動導入した土星が確認できず、分かりませんでしたが、出現は月面のクレーターの位置からほぼわかりました。
空の透明度は台風あがりで良かったものの、40pの口径でも眼視では確認できませんでした。本体の明るさが空の青さに負けています。
何とか見ることが出来たのはホント幸運でした。
阿久津富夫 (那須烏山市、栃木県)