CMO #414 (25 September 2013) 和文お便りLtE Now

前号の和文LtE

最新のemailが上に來ています。


        ・・・・・・・・ 残暑お見舞い

発信:31 August 2013 at 20:02 JST

 

政次先生、近内令一です。たいへんご無沙汰しておりまして申し訳ありません。きつい残暑の中体調を崩されぬようぜひご自愛ください。奥様も無事退院されて順調に回復され、ご家庭が平常のペースに戻りつつあるところかと拝察申し上げます。大切な回復期ですのでぜひ無理をなさらず養生に努めていただけますよう奥様に宜しくお伝えください。

当方は相変わらず色々バタバタしておりまして体力的、精神的に落ち着きません。東京の実家の方は閉院となって収束しております。私の25cm反赤が載っていた4.5m高の鉄筋コンクリート製オベリクスも取り壊しとなりました。

現今のこちらの歯科医院は長女夫婦が継ぐことになって、歯科医院兼家屋を完全に建て替えることになります。私自身と家内ももう何年か歯科治療を続けるでしょう。ドサクサに紛れて望遠鏡を40cmグレードアップしようかともくろんでおります。

CMO/ISMO#413
、文章、構成ともに気力、知力が漲っていて、本当に回復されてきているのだな、と実感しております。人間の脳細胞は減る一方なので、それを補う脳神経活動回路の新たな形成が急速に進展しているのでしょう。火星の生の光を受ける眼の機能の回復も併せてお祈り申し上げます。日本語版CMOの方の南先生、また中島 孝氏の闘病録は興味深いだけでなく、医学的な観点からも秀逸で貴重なものだと思います。

#413
ISMO 11/12 Mars Note (16) Dust inside the NPC at λ=066°Ls~λ=082°Ls  Seen from the Angles ω=160°W~ω=180°W は実に面白いですね。この季節この時期のNPC回りはseasonal CO2 NPCがシュウシュウと昇華して気圧も上昇して大気も濃くなってdust吹き起こし能力も高くなり、色々なことが起こるようで連続的に詳細に観察できれば最高でしょうね。私も昨年地上からの画像や破れ提灯、他の年度のこのあたりの季節の衛星やHSTの画像を探ったことがありました。

 和文CMO#3952012220日付けの拙LtEにも書きましたが、λ=070Lsあたりの時期のCO2 seasonal NPCのリングは高度に非対称です。大雑把に経度で180度離れたLomonosov crater010W, 65N)Korolev crater(196W, 73N)の経度で分けられるCO2季節的NPC の二つの半リングのうちで、大シュルチス側の半リングは相対的に明るく、タルシス側の半リングは暗い。オリュムピア+イェルネの半リングにはなっていないので、タルシス側のCO2半リングがなんらかの理由で実際に暗いのでしょうか。

 


  

添付のモザイク画像は、たぶん1994年のMGSの2画像すなわちλ=053Lsseasonal CO2 NPCが未だ全周元気、及びλ=093LsH2Oresidual NPCのみ、の間に件のEMr氏のλ=069Lsの画像を挟んだものです。λ=070Lsあたりの時期のMGSMars ExpressあるいはHSTの画像があると面白いのですが見つかりません。破れ提灯MARCI MROの画像はクセが強くて参考にし難いところがあります。

 

衛星による極域の好いカラー画像は地上からの画像とは比較にならないくらい高解像度ですが、それでも極域のdust絡みの画像はdustairborneなのか沈降した影響が残っているのか私には好く見分けられないケースがしばしばあります。過去のCMOでの、地上からの観測を主材料とした南先生のこの方面の分析は恐ろしく的を射ておられて驚愕いたします。

 
来月から来たるapparitionのギャラリーがスタートするとのことでワクワクします。30cm主砲はすでに調整完了しましたが、スケッチの実働に入るのは10月でしょうか。家の建て替えに掛かってしまうと現在のベランダで使用できなくなりますが、そのときは地べたに置いてでも観測しましょう。諸事情で観測頻度は減るかもしれませんが、絶やさずに続けたいと思います。
  火星眼と火星頭を腐らせないように、CMO始めWebの情報にはなるべくいつも浸っているように心がけております。MARCI MROは日中午後の情報しかありませんが毎日切れ目なく情報を見せてくれるので、気象サイクルの要点のチェックには結構重宝しています。添付の画像は最近のElysium Trailing Cloudの出始めですが、昨火星年度での出現と季節が近いので、水蒸気活動のseasonal signと呼んでも好いかもしれません。タルシス五火山のorographyも既に活発化しております。こうして準備しておけば、眼視で色々見え始めたあたりで自分なりの注目要件のチェックにスムーズに入って行けるかと期待しております。

 



また宜しくお願いいたします。

近内 令一 (石川町,福島県)   

 

 

        ・・・・・・・・ Re: ペルセウス流星群

発信:17 August 2013 at 23:39 JST

 

撮影データをお知らせします。

17mm(35mm換算で27mmの画角) f2.8 露出5秒  ISO 3200 13コマ合成

8月13日 0:10〜2:10まで露出5秒で連続撮影、そのうち流星が写っている13コマを合成

撮影地:自宅屋上(あわら市桑原)

霞に見えるのは「雲」です。雲の移動が合成で霞のように見えています。
合成技術を駆使すれば、雲のないカットに流星だけを合成していくこともできます。

カメラ:キヤノン 60Da
    Hα輝線が写るようにした特別機種です。

ニコンでも普通には問題ありません。ニコン・キヤノンともに通常機種ではHαの輝線を放つ水素のガス雲はあまり写りません。

教育目的でHα輝線雲や太陽のプロミネンスも撮影できるようにと60Daにしました。なお、この機種はすでに生産終了となっています。

 

西田昭徳 (あわら市、福井)

 

 

        ・・・・・・・・ペルセウス流星群

発信:17 August 2013 at 17:52 JST

 

ペルセウス流星群が結構写りましたので、ご笑覧ください。
今年ようやくキャノンのデジタル一眼を購入しましたが、噂通り星はよく写ります。ニコンD1の悪いイメージがありましたが、技術の進歩を感じました。


 

村山氏の訃報は大変残念です。
直接お会いする機会には恵まれませんでしたが、天文ガイドやテレビを通じて影響を受けたことは間違いありません。

 

西田昭徳 (あわら市、福井)

 

 

        ・・・・・・・・ Re: 村山定男先生お通夜

発信:17 August 2013 at 21:04 JST

 

拝復、お通夜ご苦労様でした。貴君にとっては、お若い頃、村山先生に薫陶を受けたことは、この上ないことですし、上野を散策したというのはいい話ですね。小山さんとは京都のOAAでお会いしたきり(村山先生の傍でニコニコされていました)で殘念でした。

あの青松寺のことは村山先生から聞いていました。曹洞宗は総持寺の方ですかと窺うと、とんでもない、永平寺ですよ、とお応えになりました。多分あの森ビルもその縁で選ばれたのでしょうね。村山家は檀家総代のような地位にあったようで、永平寺の先の管長 宮崎奕保禅師にも直にお会いになっているとのことでした。

写真も有り難うございました。OAAがどうも会長でない人が出ていたり、『天文ガイド』が出ているのは奇妙ですね。晩年の村山大人は『天文ガイド』編集部を酷く嫌っていました。海老沢さんも同じくらい嫌っていました。

家内は来週末には退院できそうですが、訃報を聞いて、自分がこの夏手術を受けなければ、私を東京まで付き添ってお見舞いに行くことが出來たのにと悔やんでいました。私は付き添いがあっても行けるかどうかは、まだ判らない状態ですが。私からすると村山先生はちょっとお早い旅立ちでした。合掌。Mn(ケアハウスにて)
  近内令一さま

 

南 政次 (坂井市,福井)

 

 

        ・・・・・・・・ 村山定男先生お通夜

発信:17 August 2013 at 13:51 JST

 

近内令一です。本日8月17日の村山定男先生の告別式には所用でどうしても参列できないため、昨夜のお通夜に参列いたしました。会場は東京都港区愛宕の萬年山青松寺、村山先生が入院されていた慈恵医大病院の真向いの曹洞宗系の名刹です。導師他数名の僧侶の読経の中、親族の方々に続いて一般参列者が焼香するシンプルな形式でした。

本当に久し振りの村山サロンの常連の方々とお話しできて幸いでした。明日の本葬の後のお別れ会に参加できないなら今日一緒に飲もうと皆さんに誘われましたが、新幹線の移動の都合で辞し、一人で上野に移動し、小一時間徘徊しました。
 四十数年前の盛夏を想い出しながら不忍池の畔を歩むと、お昼時に科学博物館を出てうだるように暑い上野の森を突っ切り、仕立ての好いスーツに粋なネクタイ、真っ黒な髪のふさふさした村山先生と、そして長身で貴婦人のように美しく優雅な小山ひさ子先生とご一緒して、池を見降ろす精養軒で昼食をご馳走になり、真昼間から一同でビールをいただいた二十代前半の日々が甦りました。「 お仕事中にこの時間から大丈夫ですか?」と伺うと、「なに、ドイツやフランスの学者連中は昼間っからビールやワインをガブ呑みしておるぞ。国際化のリハーサルじゃよ。Wir wissen, junger Herr, das sie gern Bier trinken, nicht warl? わっはっは!」と豪快なことでした。


 

確認というわけでもありませんが、村山先生のご遺影と、すぐ横の東亜天文学会の供花の写真を添付いたします。


  また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町,福島県)

 

 

        ・・・・・・・・ Re: ご無沙汰いたしております。

発信:15 August 2013 at 06:44 JST

 

南 政次 様

台北の天文の会では、蔡章獻さんが会員番号001、私が002で、蔡が亡くなったから私が最先輩になりました。毎年会費支払いの通知があるからちゃんと支払って領収証をもらっていますが、会で発行している天文年鑑を送ってくれた例がありません。あれは毎年1回の会員大会に出席したときに配るものですが、出席しない会員に郵送することはないようです。邱国光さんが、定年退職したことは、南さんのお便りではじめて知りました。

猫アレルギーのおはなしは、珍しかったが、ふと気がついたことは、私は何物にもアレルギーを起こした覚えがありません。私は辛い(塩辛いのでなく、舌を刺す辛さ)が苦手ですが、アレルギーではありません。私は無アレルギー人間のようです。

頼 武揚  (台湾)

 

 

        ・・・・・・・・ FW: 村山先生の訃報

発信:13 August 2013 at 17:48 JST

 

近内令一です。石橋 力君のEメールを転送いたします。残念です。

また宜しくお願いいたします。

 

村山定男先生の訃報を伝えるアストロアーツのニュースは以下です:
http://www.astroarts.co.jp/news/2013/08/13murayama/index-j.shtml

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from: Tsutomu Ishibashi 
Sent: Tuesday, August 13, 2013 5:30 PM
Subject:
村山先生の訃報
 

相模原、石橋です。

 

 ご存じの方も多いかと思いますが、アストロアーツのニュースで、今日、13日正午に村山先生が亡くなられた事が報じられています。

 心からご冥福をお祈りします。

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近内 令一 (石川町,福島県)   

 

 

        ・・・・・・・追伸

発信:11 August 2013 at 11:06 JST

 

追伸:
このところ、少し高級という
Ludacris社製の“SOUL”というヘッドフォンを購入してMeytal CohenYouTubeカヴァーを大音量で聴き続けていたら耳の調子が悪くなり、耳鼻科で“低音難聴”と診断され、“安静”を言い渡されました。トホホです。

近内 令一 (石川町,福島県)

 

        ・・・・・・・・RE: FW: 村山先生 ご容態悪化

発信:11 August 2013 at 10:55 JST

 

拝復
 
列島各所で40℃を超える酷暑、どうぞご自愛ください。
 CMO#277 12th Report久し振りに読みました。私のPC(Windows7)ではこのあたりの号は文字化けが入って図が吹っ飛んだ画面が出てきますが、文字化け解消クリックで正常に復します。2003年頃は私は重力レンズによるクエーサーの変形像の眼視的検出や撮影に凝っておりました。火星は数回見ましたが、模様は外形はシャープだけれども、紗が掛かったような低コントラストと感じました。1971年の衝の頃は火星は強烈に赤く、暗色模様は恐ろしく濃く、五藤の2吋半屈折、自作10pニュートンでもアリュンの爪が明瞭で、25pでの写真撮影のミランダGボディのファインダーのマットスクリーン上の像でもイウウェンタエ‧フォンスがクッキリと見えていたことを思い出します。バックの砂漠がこれだけ赤いと大型の暗色模様の色調については色彩コントラストによる錯覚は避けられないと考えまして、アイピース拡大撮影装置の後方にベローズを取り付けて、火星の強拡大投影焦点部に虹彩絞りを配置し、大シュルティス部だけをくり抜いて(周囲の明部を隠して)高級ルーペで観察する(900倍くらい)という試みも実施しました。普通に火星像全体で見ると、大シュルティスはわずかに青緑調を帯びた鋼鉄色と感じていましたが、虹彩絞りを絞り込んで大シュルティス部だけを見ると殆ど中性の色調で冷色調は全く感じなかったと記憶しています。
 #277のレポートの、ダスト関連の像の周縁部でのa colour of deep yellow “like old butter”というE.SIEGELさんの表現は面白いですね。私も1971年の9月末に1971bがこちらに見え始めた頃、見たことのない色調:火星像全体としては白玉の鶏卵の一部が破れて中の黄身が少し見えているような印象と書いたことを思い出します。この頃スケッチの調子が急速に上がってきて、スケッチと火星像を見比べて実に好く似ていると思えるようになってきていたのに、なんで大黄雲が出てきて邪魔するんだ、と恨んだことも思い出しました。
#277
には若き日の阿久津君やペリエ君のポートレートもありますね。ペリエ君は元々老けて見えますですね。
 昨観測期の遠日点季の火星は水蒸気の紗が掛かったmisty Marsで非常に綺麗だったですね。特にシーイングが好い時の“boring side”の眺めの美しいこと!

 この84日には、相模原市で開催された月惑東京地区例会(2〜3か月に一度)に参加してきました。石橋 力君はご長男の結婚式で欠席でしたが、成田 広さん、平林 勇さんや堀川邦昭さんと旧交を温めることができました。月惑大学天文連盟OBJAXAの佐藤毅彦氏の発表は、将来の日本の火星周回衛星+ランダーの着陸候補地点や観測目的に関する内容で興味深いものでした。日本の独自性を発揮できる場所ということで、水流跡?の暗条の観測されているニュートンクレーターあたりが最右翼の着陸候補地だそうです。どうせなら気象的に面白い極地(他国で失敗しています)やオリュムプス山上に着陸させたらどうか?と質問したら、前者は日的に動力源の問題で厳しく、後者は超高山で大気が薄くてパラシュートが利かんのであきまへんとのことでした。それならせめて周回衛星軌道を低高度でなくて、遠火点が静止軌道くらいの長円軌道にして、MROみたいに午後と深夜のデータ取りというようなアホなことはせず、遠火点で明け方と夕方の明暗境界線を真上から広角で多波長域で撮像するようにはできないのか?とさらに追及すると、明け方、夕方が気象学的に最もダイナミックで興味深いことは我々も重々承知しておりますが、ランダーの膨大な観測データを中継増幅して地球に送るには、低高度軌道の衛星でないと厳しいのですとのことでした。残念。

  また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町,福島県)

 

        ・・・・・・・・火星画像Ak06Aug13

発信: 8 August 2013 at 23:33 JST

 

ご無沙汰しています。 セブは雨期の天気模様で晴れません。ここ1カ月以上は曇り、雨が多く、夜はスッカリ睡眠を取れています。

 

さて7日の朝、珍しく晴れ、木星を撮りました。その後火星も見ましたが、気流が悪く諦めましたが、一応撮ってみました。今夜画像処理しましたので、送ります。

 

では、またよろしく願います。

 

阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

 

 

        ・・・・・・・・木星 201386

発信: 7 August 2013 at 19:47 JST

 

木星画像 J130806

 


気流が悪いのですが、BA付近が見えています。

 

阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)


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