編 集 後 記


五月にはいっても晴天は続かず、天気は周期的に崩れて、雨の降ることも多かった。寒暖の差も大きく真夏日になることもあったが、湿度は低めで、まだ蒸し暑さはそれほど感じられない。ご近所では、月の初めには勢いよく咲いていた、シャクナゲもバラも影を潜めてしまい、替わってアジサイの花が色づき始めて、梅雨も近づいてきた。21日に「小満」を過ぎて、奄美・沖縄では既に梅雨入りしている。


 

火星は五月には「いて座」を順行して、下旬には「やぎ座」へと進んで、夜半過ぎの南東の空に明るく目立つようになってきた。月末には視直径も15秒角を上回り、接近前期の始まりとなる。季節λ168°Lsから185°Lsまで進み、南半球の春分(180°Ls)に達したのは22日の事であった。傾きφ12°Sから15°Sと、さらに南に向いてきている。夕方の欠けは、まだ位相角ι=30°台で大きい。

 


自宅の屈折にASI 120MMカメラを取り付けて火星や惑星の撮影を試している。五月になって視直径12秒角台で暗色模様が捉えられたのでご覧いただく。ギャラリーに掲載の画像と比べると解像度は全然違うが、古い望遠鏡でもどうにか写るようで、視直径の大きくなるのを楽しみにしている。

24日記

火星課長 村上昌己 


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