CMO/ISMO 2018 観測レポート#03
2018年一月の火星観測 (λ=109°Ls ~λ=123°Ls)
南 政 次・村上 昌己
CMO
#466 (
♂・・・・・・ 「火星通信」に寄せられた2018年一月中の観測を纏めて第三回目のレポートとする。一月の火星は「てんびん座」で七日には木星の0.2°南を追い越して順行して行った。その後も足早に進んで下旬には「さそり座」に入っている。月初めには15°S台だった視赤緯Dは、さらに下がって月末には20°Sをを下回ってしまった。
この期間に視直径はδ=4.8"から5.6"に少し大きくなった。傾きはφ=16°Nから08°Nとだいぶ南を向いてきている。位相角ιは30°から34°台へと増加して夕方側の欠けが目立ってきた。季節はλ=109°Lsからλ=123°Lsに移って、北半球の夏至過ぎの季節になっている。λ=120°Lsを過ぎると北半球高緯度のサイクロン発生の時期となる。また、アルバに懸かる山岳雲も第二のピークを迎える。タルシス・モンテスの山岳雲の活動は少し弱まってくる。南半球も冬至を過ぎて少し日差しが戻っていて、南極では南極雲が発達しつつある。ヘッラスの明るさもピークを迎えている。赤道帯霧も活動が続いている。
MRO MARCI の画像では、オリュムプス・モンスの山岳雲の北西への拡がりが短くなっているが、タルシス三山あたりの山岳雲の活動は引き続き活発である。エリュシウム・モンスの雲も日替わりの活動で大きく拡がる事がある。赤道帯霧はシュルテイス・マイヨルの暗色模様の上では目立っていて、その西のアエリアあたりには雲塊の散在することかあり、テュミアマタにも続いている。月末になっては、北半球高緯度のテムペ−アルバの北には氷晶雲の発生が見られるとレポートされている。まだ大きな現象は捉えられていないが、サイクロンの発生する季節にはなっている。
♂・・・・・・ 一月中に寄せられた観測数は先月と大差ない。日本からは2名7観測。南アフリカのフォスター氏から14観測。オーストラリアのマイルズ氏から1観測、彼はウエズレイ氏と同じ観測機材を使用しているのではないかと思われる。ピーチ氏からは、チリ・テレスコープの遠隔撮影で3観測の報告があり、合計5名から25観測であった。
国内からは熊森氏のルーチン観測が寄せられているが、寒さと悪シーイングに苦労されているようで阿久津氏も同様である。南半球からは、オ−ストラリア・南アフリカ・チリと経度的にはグローバルにカバーされているが観測は疎らで続かない。まだ観測時間は短いが、今期は木星が火星に先立って昇ってくるので、そちらに時間を奪われているのではないかとも思われる。
阿久津 富夫 (Ak) 常陸太田市、茨城県
1 IR Image (14 January
2018) 32cm Spec with an ASI 290MM
クライド・フォスター (CFs) センチュリオン、南アフリカ
12 Sets of RGB + 14 IR Images (2,~6,
12,~ 15, 17, 18, 21, 22, 28 January 2018)
36cm SCT @ f/27 with an ASI 290MM
熊森 照明 (Km) 堺市、大阪府
4 Colour* + 4 R + 4 B Images (15, 20,
26, 30 January 2018)
36cm
SCT @ f/35, 40 with an ASI 290MM
& ASI 224MC*
フィル・マイルズ (PMl) クイーンズランド、オーストラリア
1 Set of
RGB Images (30 January 2018)
51cm Spec with a PGR GS3-U3-32S4M
デミアン・ピーチ (DPc) ウエストサセックス、英国
3 Sets of RGB
Images (6, 21, 27 January 2018) Chilescope (100cm Ritchey Chretien)
♂・・・・・・ 以下に各観測を短評する。
2 Jan 2018
(λ=109°Ls, δ=4.8")にはClyde FOSTER (CFs)氏の36cmSCTによるω=261°W, φ=16°Nに於けるIR火星像が得られている。朝のヘッラスと北極冠部が明るく冩って、朝方のシュルティス・マイヨルの北部が相当濃い。シュルティス・ミノルも見え、ヘスペリアも少し見える。カシウスを含むウトピアの西端部は濃く、ニロシュルティスに流れる。ボレオシュルティス邊りとU字型に少し明るいネイト・レギオを包んでいる様な格好をしている。然しノドゥス・アルキュオニウスは鮮明に出ていない。アエテリアの暗斑も明確ではない。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180102/CFs02Jan18.png
3 Jan
(λ=110°Ls, δ=4.8")にはω=243°W, φ=15°NでCFs氏はBaaderのフィルターセットでRGB各像を撮りRGB合成像を作った。格好の好い朝方のシュルティス・マイヨルの南に朝縁に接する真っ白なヘッラスが目立ち、次いで エリュシウム内部に山岳性と思われる白斑があるが、少し黄土色が混じる。第三に北極冠の邊りが白いが核としては弱い。ウトピアからノドゥス・アルキュオニウス、更にアエテリアの暗斑邊りまでは赤味を帯びた地肌が好く出ているように思う。RGBではシュルティス・マイヨルの左岸にオーカー色の稍明るい部分が幾つかあり(オシリディス・プロポントリウムが特に明白か)、北の方のネイト・レギオに流れている。この邊りの様子はIR685像では可成り明確である。マレ・キムメリウムの北部はIRでもRでも描冩があり、RGBでも好い。Rと Gでのヘッラスの違い、シュルティス・マイヨルの濃度の違いは並べて比較すると面白い。Gではヘッラスが意外と白く、シュルティス・マイヨルは淡い(Bでは殆ど見えない)。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180103/CFs03Jan18.png
4 Jan (λ=110°Ls, δ=4.9")にはCFs氏がω=237°W, φ=15°N で三色合成を行った。RGB合成像は秀逸である。前日と6°Wの違いだけで 、エリュシウム・モンスの白雲はより中に入り明確になり、シュルティス・マイヨルは更に朝縁に近くに弱くなって、青味を帯びている。マレ・キムメリウムの西北端部も好く見えるようになった。アエテリアの暗斑は稍退化した風で、濃い部分の締まりはKm氏の29Dec(λ=108°Ls)のRでのアエテリア暗斑より締まりがない(特に南部)。ウトピアは濃淡も出て好い描冩で、その南をRではケブレニアが幅広く横たわっており、RGBでは赤味を帯びて中央帯の沙漠とは少し違った印象を与える。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180104/CFs04Jan18.png
5 Jan
(λ=111°Ls, δ=4.9")にはCFs氏がω=223°W, φ=15°NでRGBカラー合成を行った。このRGB像はいくつもの點で優れている。まず、朝縁にに入ってきたシュルティス・マイヨルが淡い浅葱色に綺麗であること、R像では正確な様子が分かる。朝縁に顔を出すヘッラスは既に真っ白であること、エリュシウム・モンスの山岳雲が小粒に白いこと、北極冠が核を示していること 等である。ヘッラス、エリュシウム・モンス、北極冠の白さは良像のB像で示されている。ウトピアの表現も好い。マレ・キムメリウムも可成り西北部の詳細を暗示する、アエテリアの暗斑は濃いところが濃縮したように小さい。ケブレニアは程好い赤色系で目立つ。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180105/CFs05Jan18.png
6 Jan
(λ=111°Ls, δ=4.9")にCFs氏が前日とほぼ同じ角度ω=224°WでRGBカラー合成像を提出した。前日は02:19GMTでの撮影で、6Janには03:03GMTの撮像である。ほぼ40分の違いで二日にわたって同じ火星面を撮れることを意味し、既に一日の内に二つの像が作れることを意味している。6Janの像と5Janの像は出來もそっくりで、朝霧の中のシュルティス・マイヨル、アエテリア・コンプレックスとエリュシウム・モンスの白雲との関係など前日と殆ど変わらない。朝縁のヘッラスの白さも同じである。ただR像の出来は6Janの方が好いかもしれない。ケブレニアの赤っぽさも綺麗に再現。へスペリアの詳細も6Janの方が好いと思う。北極冠の白さは両方で出ている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180106/CFs06Jan18.png
この日(6
Jan (λ=111°Ls,
δ=4.9"))、Damian
PEACH(DPc)氏が ω=310°W、φ=
15°Nで、Chilescope (100cm Richey
Chretien)をリモートコントロールで操って、綺麗な三色合成像を拵えた。シヌス・サバエウスなどはシゲウス・ポルトゥスを見せるぐらい詳細を暗示しているが、夕方のシュルティス・マイヨルの東岸などは少しだけ詳細を暗示している。RGBではヘッラスは白いが輪郭が出ず、これはヘッラスがR像で暈けている事との反映で、一方B像ではヘッラスは一等級の白さである。この時期のヘッラスは肉眼でも真っ白に見えるのだが、DPc氏のこのセットは早い時期には水蒸氣がヘッラスの上空に見えている事を示すのかも知れない。 なお、イスメニウス・ラクス周邊からその東側のボレオシュルティスに掛けても不安定ながら濃點、蔭點の分布が好く暗示されている。北極冠も核がシッカリしている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180106/DPc06Jan18.png
12 January (λ=114°Ls, δ=5.0")にはCFs氏が02:39GMT:ω=160°W、φ=13°NでRGB合成像と
IR685像を示した。ケルベルス-プレグラとプロポンティスTが朝方に見え、オリュムプス・モンスが 白く見えている。白さは廣くはなく B像でもぼやけている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180112/CFs12Jan18.png
13 January
(λ=114°Ls, δ=5.1")にはCFs氏がω=151°WでRGB像とIR685像を得た。 前日より10°W若いため、オリュムプス・モンスが少し中に入り白雲が西側の山麓に懸かっている様子が見える。可成り鋭い白。その東側にはアスクラエウス・モンスとパウォニス・モンスの山岳雲も好く見えるようになった。北極冠は割れているように見えるが、多分オリュムピアがこの方面からは分離しているのが如実に見るため、二つ玉に見えるのだと思われる。全體の色は冴えないが、朝方のケブレニアの赤味は見えていると思う。エリュシウム・モンスは朝縁だと思われる。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180113/CFs13Jan18.png
14
January (λ=115°Ls, δ=5.1") にはCFs氏がω=137°WでRGB合成像を作像した。色は冴えないが、GとBの効果で夕方のタルシス山系の白雲とオリュムプス・モンスの白雲が見えている。北極冠もオリュムピアが分離した形で明白で二つ玉である。IR像ではプレグラ邊りの暗斑が朝方に確認出來る。
同日、Tomio
AKUTSU (Ak)氏がω=054°WでIR685像を撮った。午後のマレ・アキダリウムがボンヤリと見える。南半球は何故か杳い。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180114/CFs14Jan18.png
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180114/Ak14Jan18.png
15 January (λ=115°Ls, δ=5.1")にはCFs氏がω=128°W、φ=12°NでRGB合成像を作った。オリュムプス・モンスは輝面の中央で西山麓の雲は小さいが綺麗。タルシス山系の雲もアスクラエウス・モンスとパウォニス・モンスの雲は分離していると思える。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180115/CFs15Jan18.png
同じく15
January (λ=116°Ls, δ=5.1")に
Teruaki KUMAMORI (Km)氏がω=041°WでL-colour像を10分のderotationで 作った。L像は18,000枚(frames)を合成し、colour像はASI
224MCに據っていて、これは20,000枚のスタックである。他にB像とR像を作っているが、B像は成功していなくて、Rはω=048°Wで10分derotationにより18,000
frsのstackである。R 像は大きな模様は大雑把に出ているが、L-colour像を然程助けない。L-colourでは沙漠の色は綺麗だが、暗色模様の詳細は然程でない。ガンゲスとオピルは並んで出ているが対照しない。マレ・アキダリウムの暗色部も低凡で南半球の暗色模様も微細が窺えない。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180115/Km15Jan18.png
17 January (λ=116°Ls, δ=5.2")には引き続きCFs氏がω=111°W、φ=12°NでRGB合成像を拵えた。オリュムプス・モンスの白雲が白さを保ったまま朝方に移っている。また、北極冠が依然二つ玉で見えている。DPc氏が2014にλ=116°Lsの時に齎した北極冠の詳細画像があるので引用する。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180117/CFs17Jan18.png
18 January
(λ=117°Ls, δ=5.2")でもCFs氏がω=102°WでRGB合成像を作っているが、タルシスなどの白雲が冴えず、オリュムプス・モンスの白雲も小さく淡い。北極冠はGなどで好く出ているので、朝方の白雲は未だ発達していないという事か。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180118/CFs18Jan18.png
20 January (λ=118°Ls, δ=5.3")にはKm氏が勢いのあるL-colour像をω=360°W、φ=11°Nで作像した。南端にはアルギュレの淡いガスが見えているか。シヌス・メリディアニから夕方のシヌス・サバエウスに掛けてシヌス・メリディアニの存在感が強い(詳細はないがアントニアディ風)。マルガリティフェル・シヌスも濃く、オキシア・パルスもしっかり出ている。幻のHydaspis
Sinusも濃く出ているようだ。マレ・アキダリウムも過不足無く全体が見え、アッキリス・ポンス邊りが稍淡いか。マレ・アキダリウムの東岸に沿ってオクススが走って居る。北極冠は白く明確。L-colour像は6分のderotationで、L像は20,000frs Colour像は50,000frsのスタックである。他に餘り鮮明でないB像(ω=001°W)と15分derotationのR像がある。イアクサルテスはL像より明確に見える。Seeing:
3~4/10、Transparency:2~3/5
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180120/Km20Jan18.png
21 January
(λ=118°Ls, δ=5.3")にはCFs氏がω=073°WでのIR像を示した。しかし、夕方のマレ・アキダリウム周辺とソリス・ラクス邊りがボンヤリと見えるだけ。ガンゲスもみえるか。
同日、DPc氏が
Chilescopeによるω=153°W、φ=11°Nのカラー像と、ω=156°Wの多分R像をセットとして送られてきた。B画像は無いが、オリュムプス・モンスの山岳雲と先行するタルシス山系の雲が白く区別され、北極冠も平たく白く見えている。ケルベルスの西方の朝縁は白くなっている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180121/CFs21Jan18.png
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180121/DPc21Jan18.png
22 January (λ=118°Ls, δ=5.3")にはCFs氏から ω=066°WのRGB像とその基の三像、並びにIR像が送られてきた。合成像はくすんで綺麗ではないが、マレ・アキダリウムが夕方に太く寝て、ニロケラスから淡いガンゲスが辿れる。チトニウス・ラクス邊りは詳細が出ているようである。その北には白霧の塊が幾つかあるようである。R やIRではオピルの箇所が指摘できる。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180122/CFs22Jan18.png
26 January (λ=121°Ls, δ=5.4")にはKm氏がω=300°WでL-colour像を拵えた。Seeong:2~3/10、3分のderotationで、L像は6,000枚の合成である。アエリア以西の沙漠は綺麗な沙漠色だが、夕方のシュルティス・マイヨルは形を成していない。ヘッラスは夕方に見えているが、白色も弱く輪郭も不分明。 ω=306°WのR像も添付されているが、此方の方がL画像よりシュルティス・マイヨル、シヌス・サバエウス、シヌス・メリディアニなどはよい形を成している。エドムが明るく、北極冠の邊りも明るい。Rは 7分のderotationで、15,000枚の合成である。B像も苦労しているが成果はないようである。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180126/Km26Jan18.png
27 January (λ=121°Ls, δ=5.5")にはDPc氏がChilescopeによるω=113°W、φ=09°Nで各R,G,B像からRGB合成像を拵えた。オリュムプス・モンスは小ぢんまりと雲を被っており、先行するアスクラエウス・クラウドは夕方に拡がっていて、B像での様子は典型である。南辺縁には靄がある様である。R像での色々な暗色斑点も興味が湧く。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180127/DPc27Jan18.png
28 January (λ=121°Ls, δ=5.5")にはCFs氏がR,G,B各要素からω=011°W、φ=09°N のRGB合成像を作った。他に IR685像がある。Rではシヌス・メリディアニやオクシア・パルスの辺りが 細かく出ていてクリュセが狭く感じられる。R,Gでは北極冠が円く出ているがRGBではややボケている。マレ・アキダリウムは全部入って居て大きく感じられる。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180128/CFs28Jan18.png
30 January (λ=123°Ls, δ=5.6")にはPhil
MILES (PMl)氏の優れたω=230°W、φ=09°NでのRGB像の報告があった。R、G、B像がシッカリしているのでRGB像もδ=5.6"とは思えないような秀逸像である。望遠鏡はAWs氏の使用しているものと同じ器材と推測される。合成像ではシュルティス・マイヨルが朝縁から少し離れて中に格好良く入っているが、やや緑がかって現実感がある。ヘッラスは朝縁で白く、エリュシウム・モンスの邊りの白雲も綺麗である。北極冠は少し形が崩れているが、これがリアルかも知れない。アエテリアの暗斑が小さく淡くなっていることが如実に見て取れる。今期の大変動である。ノドゥス・アルキュオニウスも綺麗に出ているが、濃度は新しいアエテリアの暗斑と餘り変わらない。ウトピアやマレ・キムメリウムの描冩も既に優れている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180130/PMl30Jan18.png
Km氏もω=260°WでL-colour像を作った。5000枠をスタックしたようだが、像は冴えない。シュルティス・マイヨルは可成り中に入っていてヘッラスも大きい。ただ輪郭がない。夕方にエリュシウムの雲が出ているか。添付されたR像は 7分のderotationで 25000frsを使って可成り詳細が出ている。シュルティス・マイヨルも形好く、ノドゥス・アルキュオニウスも明確である。ヘッラスも図体が判る。カシウスの内外が好く描冩されている。R像はω=267°Wである。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2018/180130/Km30Jan18.png