編 集 後 記
『火星通信』日本語版は、五月以来、南氏の体調不良のこともあり、しばらくの中断になってしまったが、今月より再開されることとなった。火星は、来年七月末には2003年以来15年ぶりの大接近を迎えることになり、最大視直径は24.31秒角に達する。
11月にはまだ朝方の低空のおとめ座を順行しているが、視直径も4秒角を上回り、観測報告も入り始めている。ギャラリーも既に開設されているので、ご覧いただきたい。
記録的に天候の悪い十月であったが、十一月に入ってやっと秋晴れの日が続くようになった。日脚が短くなって、近所の菊の花が満開になっている。七日には「立冬」を過ぎて、寒さも加わってくるようになってきたが、まだ関東南部では日中は暖かく過ごしやすい穏やかな日々である。
十一月10日記
火星課長 村上昌己