編 集 後 記
師走も20日を過ぎて残すところ数日となった。十二月は少し天候は安定したが、高気圧は移動性で周期的に天気が変化する様子は秋のようであった。21日が「冬至」で例年ならば寒さも本格的になるところだが、22日には日本海で低気圧が発達して強い南風が入り、日本海側ではフェーン現象となり記録破りの気温を記録したところもあった。関東でも暖かいこの数日間であった。此の風で糸魚川市では海岸線にまで達する大火が起きてしまった。
街で見かける花も少なくなっているが、我が家のシャコバサボテンは今年も忘れずに花を付けて、歳末を彩ってくれる。
火星は年末にはλ=291°Lsまで進み、視直径はδ=5.7”と小さくなってしまう。一月元旦には前月予報したように海王星と接近する、ステラナビゲーターで拡大した図を作ってみた。最接近は16h
JSTで、視野が暗くなる17h
JST過ぎにはだいぶ離れていってしまうが、望遠鏡の低倍率の視野には入るのではないかと思う。当日の火星は視直径δ=5.7"、光度は+0.9等。海王星は視直径δ=2.2"、光度は+7.2等と光度差は大きく、画像としての撮影は難しいと思われる。
一月には、「みずがめ座」から「うお座」に足早に順行して、夕方の南西の空で金星を追って西に傾くようになる。月末には、視直径δ=5.1”となり、今観測期も最終段階となる。季節はλ=309°Lsまで進み、傾きはφ=26°Sと大きく南に傾いている。
十二月24日記
火星課長 村上昌己