編 集 後 記
残暑お見舞い申し上げます。
西日本では猛暑が続いているとのこと、関東では不安定な天候が続いて、北海道には前線がかかり雨ばかりで、今年の夏は異常ですね、
私は八月も2日に蓼科へと移動しました。涼しくてクーラーいらずの快適さですが、七月に続いて天候は不安定で、午後から雲が広がり夕方の晴れ間は少なく火星を見ることは適いませんでした。それでもピカリ現象を予報していた6日には晴れ間が出て火星をASIカメラで撮影することが出来ました。五分おきに30秒間撮影したavi動画を使用して下の画像が得られました。高度は低く、隣家のカラマツの梢すれすれで最後は隠されてしまって終わりとしました。モニターを眺めていましたがピカリ現象は確認できませんでした。シーイングは悪くシヌス・サバエウスからの暗部がかろうじて判る程度でした。
その後は、夏恒例のペルセウス座流星群の観望に天文部の旧友が集まり賑やかになりましたが、夜の晴れ間は少なく、極大日の12日の夜も曇り空で流星を見ることは出来ませんでした。西田氏は暗い空を求めて遠征して、いくつかの画像を送ってくださいました。アルタイルを横切る火球と流星痕の画像を紹介します。阿久津氏からもいただいていますが、こちらはLtEからご覧いただきたい。活動は活発だったようで多くの流星が捉えられています。
火星は八月には、「てんびん座」から順行して「さそり座」に入り、24日には土星とアンタレスの間を通過していきました。赤緯はまだ下がり北半球からの観測は難しいままです。月末には季節はλ=214°Lsまですすみ、視直径はδ=10.5”まで小さくなってしまいます。
八月26日記
火星課長 村上昌己