編 集 後 記


 

六月に入っても、しばらくは晴天傾向だったが、四日から相次いで九州から関東地方までが入梅となった。

散歩道の花も「アジサイ」が主流で、このところご近所でもいろいろな種類の花が栽培されていて目を楽しませる。隣家の道ばたでは、初夏の「ホタルブクロ」がすでに満開になっていた。


火星は五月30(GMT)に「最接近」となり視直径は18.6に達して、六月上旬まで大きな火星が愉しめた。横浜でも二日と五日に晴れ間があり久しぶりの観測となった。スケッチの間に小口径の屈折で最大視直径の記念画像を写したのでご覧いただく。今回は元画像を拡大して大きくしてある。


五日の観測中には、固定カメラでの撮影を試みた。都会の低空だが火星は赤く輝きアンタレス・土星と共に写ってくれた。


六月の下旬には、暑さを避けて今年も蓼科へ入ろうと計画している。梅雨明け前の視直径の大きな内に、去りゆく火星を追うことが出来たら幸運と思っている。

六月10日記

火星課長 村上昌己


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