編 集 後 記


 

冬至も過ぎて今年もはや歳末になってしまった。このところは厳冬期の山暮らしは避けて自宅で過ごしていて、暖冬とのことで横浜では暖かい日が続いていて有り難い。今月も小屋の冬支度をするために数日は蓼科へ行ったが、山でも明け方は氷点下になるものの日中は寒くなく過ごせた。すっかり葉の落ちた冬枯れのカラマツ林は見通しが良くなっていて雪を被った乗鞍岳や穂高連峰が見えていた。蓼科滞在中は明け方のカタリナ彗星を狙っていたのだが、朝方に晴れ間が出る日が少なく、やっと存在の判る広角の画像しか撮れなかった。この画像にも薄雲が流れている。

 


 

いよいよ今月より観測レポートもはじまり、寄せられる画像も増えてきている。年末の火星は、λ=089°Lsと北半球の夏至直前で、視直径はδ=5.6”に達している。

現在火星は朝方の「おとめ座」でスピカに接近していて、この数日朝の天気を気にしているのだが、連日の曇り空でまだ撮影することはできていない。明日朝も関東では曇の天気予報である。

十二月24日記

 

火星課長 村上昌己


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