編 集 後 記
十一月にも蓼科に長いこと滞在して二十日間ほど山暮らしを満喫してきた。月初めは氷点下に下がることもあったが、暖かさは戻って日中は過ごしやすかった。しかし周囲には咲いている花もなく、カラマツが日々枯れ葉を落として冬景色になっていった。八ヶ岳連峰にはまだ雪はついていなかったが、明日からの寒さでは雪化粧をすることであろう。昨23日が「小雪」で北海道からは雪の便りが届いている。
戻った横浜では、サザンカ・小菊の花が咲き、近所のいろいろな柑橘類も色づいて、里の秋も深まっていた。
十月末の朝方の空には、火星・金星・木星が並んで輝いていた。火星の光度は他の惑星に比べて暗かったが、早起きして眺めた甲斐があった。十一月七日には細い月も加わって賑やかになるはずだったのだが、あいにくの曇天で撮影は出来なかった。
十一月下旬現在、火星は「おとめ座」で順行を続けて視直径は4.5秒角を越えてきた。画像も入り始めて、今接近のギャラリーも開設されている。ご覧いただきたい。
十一月24日記
火星課長 村上昌己