編 集 後 記
皐月となって、ツバメの飛ぶのを街で見かけるようになった。桜を追いかけて、ハナミズキ・フジの花が咲き新緑の翠が眩しく初夏の装いとなっている。六日が「立夏」であった。晴天となれば汗ばむ日も多くなり、はや夏日となるところも出てきている。
今年も先日には環水平アークが眺められた。夏至を挟んで太陽高度が58度以上に高くなるときに見ることが出来る現象で、太陽の周りのハローがはっきり見えるときには、その下方を眺めると水平に虹色の色彩を認めることが出来る。
五月始めには、水星の日没高度が高くなり、夕空に惑星が集まった。訪れていた蓼科の山荘では火星は低く捕まらなかったが、水星、金星、木星と眺めて、さそり座のはさみの所にいる土星の出を待って、惑星の競演が楽しめた。
蓼科の山中で見かけた見事な「フジ」の群生
五月25日記
火星課長 村上昌己