編 集 後 記
昨23日が秋分で、残暑も治まり日暮れも早くなり、秋の気配が強くなっている。近所で見かける花たちもコスモスが花盛りで、仙人草や菊の花なども咲き始めて季節の移ろいが感じられる。今年もはや残すところ三ヶ月となってしまった。
今回は撮りためた花の画像から、秋の七草と彼岸花をご覧いただこう。撫子・桔梗は栽培種だが、他は自生していたもので、女郎花と葛は自宅近くで、萩・尾花(すすき)・藤袴は蓼科で撮影したものである。春の七草は若菜の食用だが、秋の七草は花を愛でるもので、山上憶良が万葉集の歌で選定し今に至っているという。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」 巻8 1537
「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」 巻8 1538
ここで歌われている朝貌は桔梗のことといわれている。
火星は十月には「さそり座」を過ぎて赤緯が下がってしまい北半球からの観測は難しくなってしまう。19日には、サイディング・スプリング彗星(C/2013 A1)が火星にごく接近(18:28UTC)して通過してゆく。南半球での観測条件は少し良いと思われる。火星にある各探査機では手ぐすね引いて待っていて、観測するスケジュールが下記のNASAのウエッブサイトにある。十月にはいるとマスコミにも大きく取り上げられるようになるだろう。
http://mars.nasa.gov/comets/sidingspring/
九月24日記
火星課長 村上昌己