編 集 後 記
残暑を避けて22日から八ヶ岳の友人の山荘に滞在して一息ついていたが、天候は思わしくなく、夕空の火星と土星の接近画像は撮影できなかった。横浜の自宅での画像をご覧いただく。朝方の金星・木星・月の三重奏も曇られてしまった。
山では肌寒く薄いセーターを羽織るようであったが、戻ってきた横浜でも前線の南下で、このところ肌寒い日が続いて雨も降り早くも秋霖の様子である。23日が二十四節気の「処暑」で、暑さも峠を越える頃とされているが、暦どおりであった。
火星は「てんびん座」を南下していて、土星との最接近は27日のことであった。八月下旬には視直径が7秒角を下回ってしまったが、南半球からの観測報告が続いている。
8月二日の昼間には、環水平アークを自宅近くの駅のそばで見かけた。虹色の蛇がうねっているようであった。携帯電話の画像なので小さいのはご勘弁願いたい。太陽高度の高い夏至を挟んで起きる現象で流れる雲が虹色に色づいている。
八月30日記
火星課長 村上昌己