編 集 後 記
「寒中お見舞い申し上げます」
賀状をいただいた皆様有難とうございました、今年もよろしくお願い致します。阿久津氏の短信によると今年には長かった海外赴任のセブから日本に戻る事が出来るようです。
暦では20日が「大寒」でした。寒中とあって、各地で厳しい寒さが続いています。関東南部の当地でも、このところ氷点下の気温まで下がるときがあり、朝の出勤時には凍える思いをしています。とはいえ、冬至からひと月がすぎて、日脚は長くなり、太陽の南中高度も回復して明るさが戻ってきました。一足早い光の春が訪れています。早春の花も開き始めていて、日当たりの良い散歩道ではロウバイの花が満開になっていました。早咲きの紅梅も開き始めて、ミツマタの薄黄色い花も和泉川の土手に見かけました。
火星は朝方の「おとめ座」にあって、接近を続けています。南中は日出前になって観測時間も長く取れるようになっているのですが、寒さに負けて筆者は連続観測をスタートできずにいます。先日も風のない夜に望遠鏡を向けましたが、小さい火星像には北極域の白さの他は何も捉えることが出来ませんでした。気温は氷点下三度を指していて、以後は風邪気味となったこともあり体調がすぐれず、グズグズしています。
今年の冬は寒気が厳しいものの、これまでは冬型の気圧配置は安定せずに、関東でも晴天が続きません。当地湘南では、ときおり日本海に入る低気圧の影響で南風が吹き、低空が霞んでスッキリとした冬晴れの富士山は眺められませんでした。ここでは、昨年末に通勤途中で撮した朝焼けの富士をご覧に入れます。明日も南風が吹いて季節はずれの暖かさになるとの天気予報です。暖かくなるのは有り難いのですが、再び寒さは戻るとのことで、三寒四温の春の訪れはもう少し先のようです。
一月24日記
火星課長 村上昌己