編 集 後 記
今年も残るところ僅かとなり、関東南部の当地でも日毎に寒さが増しているように感じられます。北国や日本海側からは連日の雪の便りが届いています。
藤沢からは22日の冬至の日没は伊豆の山並みに沈んでいくのが見えました。『一陽来復』 冬至以後、太陽は北に戻って、春分の頃には落日が富士山にかかるようなります。
12月の火星は「おとめ座」を順行していて、日の出前に南中するようになってきました。1月初めには視直径は7秒角を越えてきます。私も、早朝の寒さに眼視観測開始は二の足を踏んでいましたが、20cm反射経緯儀のセットをすすめていて、来年早々からは観測態勢に入ろうと思っています。皆様もスタートを切って、観測報告をお寄せください。
今月も中島孝氏の手記が掲載されています。少年期の記憶から始まり、天文に興味を持ったころの南氏との出会いや、中学での活動・足羽山天文台での活動のことなど、『火星通信』同人も、あまり伺ったことのないお話もあります。ぜひご覧ください。
厳寒に向かうこれからです。体調の維持に御留意のうえ、新しい年をお迎えください。
12月24日
火星課長 村上昌己