霜月となって季節はまた一つ進んだようで、体感的にも涼しさから寒さへと替わっている。22日には「小雪」を過ぎて今年の節季も残りが少なくなってきた。月半ばからは冬型の気圧配置となり関東では乾燥した晴天がつづいて、通勤時に見る富士山も日毎に透明度を増して雪化粧した姿を見せている。里の秋も深まり、遊行寺の大銀杏も色付き始めている。街で見かける花も菊や山茶花の花になって、周りのお宅の柑橘類の果実も色づいてきた。

 


 

今月は中島孝氏から手記のご投稿を戴いた。終戦直後の壮絶な幼少期の記憶で、永年お付き合いのあった南氏も知らない話が含まれるとのことであった。常間地さんの俳句帖には、新作の追加がある。ぜひご覧ください。

 

十一月の火星はしし座を巡行して視直径は5秒角を越えてきている。CCD画像の報告者も増えてきた。ISON彗星のチェックに早朝の空を見ているが、ししの後ろ足にいる火星は高く昇っている。そろそろ眼視観測もスタートの時期となった。

 

1123

  

火星課長 村上昌己  


日本語版ファサードに戻る / 『火星通信』シリーズ3 の頁に戻る