2011/2012 CMO/ISMO 観測レポート#07
2012年二月の火星観測 (λ=065°Ls~077°Ls)
CMO #395 (25 March 2012)
♂・・・・・今期七回目のレポートは2012年二月中の観測報告を纏める。この期間に火星はしし座を逆行して、いよいよ最接近直前まできた。視直径はδ=11.8"から13.9"と増加して今接近最大の大きさと等しくなった。季節は北半球の初夏のλ=065°Lsから077°Lsへと進んで、朝夕の靄が目立つようになった。中央緯度φは23°Nから22°Nと依然北半球が大きく見える傾きであった。位相角ιは月初めのι=23°から足早に減少して、欠けは目立たなくなり、月末には満火星状態となった。
融解の最終段階となった北極冠の周囲には、オリュムピアが分離して明るい雪原として見えるようになっている。北極冠との間を分けるリマ・ボレアリスもはっきりしている。北極冠の亀裂のカスマ・ボレアレもCCD画像で確認されている。
二月28日から三月6日の期間にはι=5°以下になり、衝効果でオリュムプス・モンスが明るくなる期間で、日本からの観測条件が良く期待されたが、天候が悪く観測報告は少ない。
♂・・・・・今期は、国内9名・外国28名の方々から下記の報告があった。日本では、寒気の南下することが多く、日本海側では冬型の天候と寒さが続いて観測は困難を極めた。二月中旬からは天気の変化が早くなり、太平洋側でも曇天傾向となって観測は捗かどらなかった。外国でもテキサスのフラナガン氏は天候の悪さで観測が出来なかった。ヨーロッパからの観測報告者が増加して15名を数えているが、単発の観測が多く、画像も合成画像だけで期待はずれである。アメリカからの報告も同様の傾向にある。
ジェイ・アルバート (JAl) フロリダ、アメリカ合衆国
1 Drawing (25 February
2012) 400×28cm SCT
阿久津 富夫 (Ak) セブ、フィリッピン
3 Sets of RGB
+ 3 IR Images (18, 19 February 2012)
36cm
SCT @f/35 with a DMK21AU04, DFK21AU04
ドン・ベーツ (DBt) テキサス、アメリカ合衆国
1 Colour Image
(26 February 2012) 25cm speculum
@f/25 with a ToUcam Pro II
スティーファン・ブダ (SBd)
メルボルン、オーストラリア
1 Set of RGB
+2 Colour images (12, 14, 23
February 2012) 40cm Dall-Kirkham
with a DMK21AU04
マルク・デルクロア (MDc) トゥールヌフィーユ、フランス
1 Set of RGB
+ 1 IR Images (21 February 2012)
25cm SCT with a Basler acA640-100gm
ピーター・エドワーズ (PEd)
ウエストサセックス、 英国
1 Colour Image (25
February 2012) 28cm SCT @f/30
with a DMK21/618
フランシスコ=ホセ・フェルナンデス=ゴメス (FFn) オウレンセ、スペイン
4 Colour
Images (21, 23, 28/29 February 2012)
20cm SCT with a DSI III Pro
Camera
ビル・フラナガン(WFl) テキサス、アメリカ合衆国
2 Sets of LRGB Images (26 February 2012) 36cm SCT @f/27 with a Flea3
カミロ・フメガ=ウチャ (CFm) ガリシア、スペイン
5 Colour + 2 IR Images (18, 20.~22, 28
February 2012) 30cm speculum @f/25
with a DMK21
サデグ・ゴミザデ (SGh) テヘラン、イラン
2 Sets of RsGB + 4 Colour Images
(12, 17, 21, 24, 27, 28 February 2012)
(28cm SCT with a DMK21AU04.AS)
ピーター・ゴルチンスキー (PGc) コネチカット、アメリカ合衆国
6 Sets of RGB
+ 5 IR Images (14, 16, 18, 21, 27 February 2012)
36cm SCT @f/28 with a DMKAU618.AS
リチャード・ヒル (RHl) アリゾナ、アメリカ合衆国
2 Colour
Images (24, 29 February 2012) 36cm SCT
石 橋 力 (Is) 相模原、神奈川
1 Colour Image (19 February 2012) 31cm speculum, with a SONY HC9 Video cam
神崎 一郎 (Kz) 東久留米、東京
18 Drawings
(3, 10, 11, 18, ~20 February 2012) 340,
400, 480×20cm speculum
近内 令一 (Kn) 石川町、福島
10
Drawings (8, 12, 18, 19 February 2012)
430, 500×30cm SCT
熊森 照明 (Km)
堺、大阪
10 LRGB
Colour + 1 RGB Colour
+ 9 B Images (8, 9, 12, 14, 18,~20, 26, 27, 29 February 2012)
28cm
SCT @f/70 with a DMK21AF04/DFK21AF04
シルヴィア・コヴォッリク (SKw) ルードヴィクスブルグ、ドイツ
16 Sets of
RGB Images (4,~7, 12 February 2012) 20cm speculum with a DMK31AF03.AS
ピート・ローレンス (PLw)
ウエストサセックス、英国
1 Colour Image (20 February
2012) 36cm SCT @f/67 (with a SKYnyx2-0M)
マーチン・ルウィス (MLw)
ハートフォードシャー、英国
1 Colour Image (26 February
2012) 22cm speculum @f/49 with a
DMK21AU618.AS
フランク・メリッロ (FMl) ニューヨーク、アメリカ合衆国
14 Colour Images (7, 10, 18, 19, 21, 27 February 2012)
25cm SCT with a ToUcam pro II
南 政 次 (Mn) 福井 (福井市自然史博物館天文台)*
13
Drawings (5, 12, 24, 29 February 2012) 400、600×20cm Goto ED refractor*
エフライン・モラレス=リベラ (EMr) プエルト・リコ
14 Sets of LRGB Images (2, 6, 9, 11, 12, 16,
19, 21,~23, 25,~28 February 2010)
31cm SCT with a DMK21AF04
森田 行雄 (Mo) 廿日市・広島
6 Sets of
RGB + 6 LRGB Colour + 6 L
Images (4, 9, 11, 15, 29 February 2012)
25cm speculum with a Flea3
村上 昌己 (Mk) 藤澤、神奈川
14
Drawings (2, ~4, 9, 10, 18, 19 February 2012)
320×20cm F/8 speculum
中 島 孝 (Nj) 福井 (福井市自然史博物館天文台)*
13
Drawings (5, 12, 24, 29 February 2012) 400、600×20cm Goto ED refractor*
ドン・パーカー (DPk) フロリダ、アメリカ合衆国
5 Set of RGB
+1 IR +1 UV Images (3, 15, 20, 22 February 2012)
36cm SCT @f/44, 48, 72 with a DMK21AU618.AS
デミアン・ピーチ (DPc) ウエストサセックス、英国
4 Sets of RGB + 4 RGB + 2 R + 1 B
Images (2, 12, 19, 20, 22, 24 February 2012)
(36cm SCT with a SKYnyx 2-0M)
クリストフ・ペリエ (CPl) ナント、フランス
5 Sets of RGB + 6 IR
+ 4 Violet + 3 UV Images (20, 22, 26/27, 29 February 2012)
25cm
speculum @f/32 with a PLA-Mx
ジャン=ジャック・プーポー (JPp) エソンヌ、フランス
7 Sets of RGB +5 IR
+ 1 UV Images (11, 19,~22, 27 February 2012)
35cm Cassegrain
with a SKYnyx 2-0
マイケル・ロゾリーナ (MRs) ウエストヴァージニア、アメリカ合衆国
2 Colour Drawings (3, 21 February 2012) 340×35cm SCT
フランシスコ・サン=エメテリオ=サントス (FEm) サンタンデール、スペイン
1 Colour
Image (24 February 2012) 25cm SCT with a DMK21 04.AS
クリス・スメト (KSm) ベルギー
1 Colour
Drawing (20 February 2012) 210×30cm Dobsonian
ジョン・スーセンバッハ (JSb) ホウテン・オランダ
1 Set of Colour Images (19 February 2012) 28cm
SCT with a Flea3
デーヴ・タイラー (DTy)
バッキンガムシャー、英国
1 RGB + 6 Colour + 2 B + 2
IR Images (19/20, 25 February 2012) 36cm SCT with a Flea3
ショーン・ウォーカー (SWk) ニューハンプシャー、アメリカ合衆国
1 Set of RGB + 5 RGB
Colour + 1 IR Images (6, 10, 19, 22*, 25* February 2012)
32cm
speculum, 36cm SCT (Don PARKER's)* with a DMK21AU618
ヨハン・ヴァレッル (JWr) シュヴァルプ、スウェーデン
1 Set of RGB
Images (13 February 2012) 22cm speculum
@f/17 with a ToUcam pro III
フレッディ・ウイッレムズ (FWl) ハワイ、アメリカ合衆国
7 Sets of
RGB + 9 Colour + 11 IR Images (3, 14, 24 February 2012)
36cm SCT with a DMK21AU04.AS,
DBK21AU618.AS
♂・・・・・ 二月の観測状況:二月中に北極冠は月初と月末を比べれば急に縮小していることが分かる。ただしまだP-ringの外が存在するが、その為に極黄塵の発生などが相次いだ。
1) P-ringと汚れた永久北極冠:ピーチ(DPc)氏の2Feb(λ=065°Ls)ω=203°WではP-ringが明らかで、モラレス(EMr)氏の同日ω=247°WではP-ring内が赤っぽく見える。既に上を覆う雪は高気圧の下流気流で吹き飛ばされて汚れた永久北極冠が見えるからであろう。パーカー(DPk)氏の3Feb(λ=066°Ls)ω=254°Wでも窺える。EMr氏の9Feb(λ=068°Ls)ω=201°Wにも注意。ブダ(SBd)氏の12Feb(λ=070°Ls)ω=293°W、14Feb(λ=070°Ls)ω=277°Wでも永久北極冠は赤味を帯びて見えている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120202/EMr02Feb12.jpg
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120214/SBd14Feb12.jpg
2) デウカリドニウス・ラクスからの黄塵とオリュムピア(その1):EMr氏の11Feb(λ=069°Ls)ω=173°Wは興味深い像で、
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120211/EMr11Feb12.jpg
デウカリドニウス・ラクスに黄塵が立っていることが分かる。その外側の暗色模様の上にも沈澱している模様である。この切れ目はコヴォリック(SKw)さんの5Feb(λ=066°Ls)ω=171°W、186°W、192°Wにも既に顕れていて北極冠の東側半分が暗くなっている。続くSKwさんの6Feb (λ=067°Ls) ω=152°W、162°W、174°Wの画像では、特にω=174°Wではオリュムピアが西端に出ていることを暗示している。同日のウォーカー(SWk)氏のω=190°Wではオリュムピアが上に来ている。同日のEMr氏のω=225°Wでもそれは窺える。尚、10Feb(λ=069°Ls)のSWk氏のω=161°Wの像、メリッロ(FMl)氏のω=178°Wではデウカリドニウス・ラクスの黄塵と割れ目が好く見えている。デウカリドニウス・ラクスから外に出た黄塵が拡がっている様子はプーポー(JPp)氏の11Feb(λ=069°Ls)ω=092°W、DPc氏の12Feb(λ=069°Ls)ω=086°W、091°W(093°W)の西端で見えている。オリュムピアは先に引用のSBd氏の12Feb、14Febの像に出ており、外に黄塵が沈澱するかの如き様子と、オリュムピアのtailが出ている。デウカリドニウス・ラクスによる割れ目は更にゴルチンスキー(PGc)氏の14Feb(λ=070°Ls)ω=121°Wで出ている他、同日のω=193°Wではウィッレム(FWl)氏のオリュムピアが出ている。デウカリドニウス・ラクスの割れ目と東側のP-ringはDPk氏の15Feb(λ=071°Ls)ω=130°Wで顕著である。暗色模様への黄塵の沈澱の拡がりはPGc氏の16Feb(λ=071°Ls)ω=128°W、同日のEMr氏のω=131°W、18Feb(λ=072°Ls)ω=135°W、更にもっと西側ではSBd氏の23Feb(λ=074°Ls)ω=183°W、阿久津(Ak)氏の18Feb(λ=072°Ls)ω=227°W、249°Wでも見られ、可成り広範囲である。更に東側でもDPk氏の20Feb(λ=073°Ls)ω=094°Wでも顕著である。他にFWl氏の24Feb (λ=075°Ls)ω=112°W、119°W、128°W、更に熊森(Km)氏の26Feb(λ=076°Ls)ω=158°W、27Feb(λ=076°Ls)ω=137°W、29Feb(λ=077°Ls)ω=126°Wでも見られる。
3) デウカリドニウス・ラクスからの黄塵とオリュムピア(その2):東洋側から少し好い像が得られたのは、19Feb(λ=073°Ls)で Km氏がω=223°Wで、Ak氏がω=231°Wで出している。前者の東端、オリュムピアの外側にはデウカリドニウス・ラクスの黄塵が見え、オリュムピアの外側がジグザグに波打っていて西端ではP-ringに一部が濃い。後者ではこれが更に回転分だけ明瞭でオリュムピアのtailを明確にしている。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120219/Km19Feb12.jpg
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120219/Ak19Feb12.jpg
この西端部分のtailがペリエ(CPl)氏の20Feb(λ=073°Ls)ω=007°Wに出ているものであろう。ゴミサデ(SGh)氏の21Feb(λ=074°Ls)ω=283°Wにも注意。
4) マレ・アキダリウム東北側の黄塵の沈澱:既にFWl氏の3Feb(λ=066°Ls)ω=005°Wや森田(Mo)氏の4Feb(λ=066°Ls)ω=014°WでP-ringを越えてマレ・アキダリウムの東北部に黄塵の進出が見られるが、ローレンス(PLw)氏の20Feb(λ=073°Ls)ω=359°Wの像も北極冠と関係すると思われる黄塵の沈澱がマレ・アキダリウムの東北方面に見られて注目を引く。月初より小さくなった北極冠からヒュペルボレウス・ラクスを越えて何か噴き出しているようにも見える。20Febの他の像にも見られるが、21Feb(λ=073°Ls)に急ぐと、フェルナンデス(FFn)氏のω=359°W、JPp氏のω=017°W、デルクロア(MDc)氏のω=029°Wにも出ており、PGc氏ではω=056°Wで、東端に出ている。22Feb(λ=074°Ls)にはフメガ(CFm)氏のω=345°W、JPp氏のω=348°W、005°W、CPl氏のω=350°W、DPc氏のω=024°Wに出ている。同じ様な状況は24Feb(λ=075°Ls)、25Feb(λ=075°Ls)、27Feb(λ=076°Ls)の秀像に続いて見えている。EMr氏の28Feb(λ=076°Ls)ω=348°Wにもヒュペルボレウス・ラクスかP-ringを切っているものが見えている。
5) 北極冠からヒュペルボレウス・ラクスへの突起:上との関係は分からないが、北極冠から白い突起が出ているのを9Feb(λ=068°Ls)にKm氏がω=321°W、Mo氏がω=334°Wで見ている。Mo氏の11Feb(λ=069°Ls)ω=324°Wでは先の黄塵分布と関係がある様に見える。
6) カスマ・ボレアレとそこからの黄塵:22Feb(λ=074°Ls)のDPc氏のω=024°W、更にはDPk氏のω=036°Wの画像は優れていて(後者は2Mar到着)、カスマ・ボレアレの凹地が明るいダストで覆われていることを示している。しかも、黄塵は外にはみ出しているようである。先に到着したSWk&DPk氏の画像(SWk氏の処理)にもそれは出ている。これに関して先行するEMr氏の21Feb(λ=073°Ls)ω=088°Wは興味深い像で、カスマ・ボレアレの黄塵の他にデウカリドニウス・ラクスでの擾乱が北極冠内に見えている。EMr氏は23Feb(λ=074°Ls)ω=047°Wではその中間を描写している。勿論カスマ・ボレアレから黄塵はヒュペルボレウス・ラクスを横切って更にマレ・アキダリウムの方に拡がって沈澱しているように見える。フラナガン(WFl)氏は当該地域を26Feb(λ=076°Ls)ω=041°W、051°Wに撮ったが、カスマ・ボレアレの黄塵は相変わらずで北極冠内にもスジ状に拡がり、デウカリドニウス・ラクスからの割れ目も見えている。黄塵は低くマレ・アキダリウム全体に亘っているように見える。同日のEMr氏のω=014°Wにもマレ・アキダリウムは色が茶色に変わっている。デウカリドニウス・ラクスに関してウトピア方面にも黄塵のfalloutが見られるようで、デウカリドニウス・ラクスやカスマ・ボレアレなどの切れ目から極地黄塵が出るという可能性がある。
7) アルバ・モンス、オリュムプス・モンス等の雲:これはありふれたことなので、殆ど省略するが、SKwさんの7Feb(λ=067°Ls)ω=132°W、140°W、151°W、162°W、12Feb(λ=069°Ls)ω=128°Wなどは20cm specでタルシス三山も含め、アルバ、オリュムプス・モンスをB光で写し出している。12Feb(λ=069°Ls)ω=159°WにはプエルトリコでEMr氏がタルシス三山の内、アスクラエウス・モンスの夕雲が濃いことを示している。他にいくつも像があり、PGc氏の14Feb(λ=070°Ls)ω=121°Wでは殆どオリュムプス・モンスは昼であり、FMl氏は19Feb(λ=073°Ls)に連続写真を試みている。注目するのは同日EMr氏のω=090°Wで、
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120219/EMr19Feb12.jpg
オリュムプス・モンスが朝方、円い霧に包まれて濃点として見えることで、アスクラエウス・モンスも先方は濃点である。これらが夕雲とどう関係してくるか興味のあるところだが像は揃っていない。
8) エリュシウム:エリュシウムの像としては、近内(Kn)氏に19Feb(λ=073°Ls)ω=241°W等の優れたスケッチがあり、他のccd像についても見識を示されているのでシーズン終了後、Noteに登場して頂いて纏めて貰うつもりである。
9) 朝夕のシュルティス・マイヨル:夕縁朝縁のシュルティス・マイヨルについての色合いの変化を記録した影像は数多い。これは先月号のWFl氏の28Jan(λ=063°Ls)、30Jan(λ=064°Ls)で捉えたものの続きで、原理もそこに示している。Kn氏によれば、Bluish
optical tint of peripheral (white) mist/cloud standing out against the dark
background of Syrtis Mjというべきものであって、雲もシュルティス・マイヨルも蒼いわけではない。8Feb(λ=068°Ls)ω=320°WでKn氏が、9Feb(λ=068°Ls)ω=329°WなどMkが淡く青いシュルティス・マイヨルを眼視的に捉えている。
(村上 昌己/南 政 次)
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