2011/2012火星
経緯度図と視直径 I. 衝前
CMO #389 (25 September 2011号)
西田 昭徳
2012年3月3日(GMT)の衝までの火星の見え方を10度毎の経緯度図によって十日毎に示す(00:00GMT)。赤道は太くしてある。位相角による欠け具合も示してあり、北極冠の大きさの予想図も出してある。正午の線(N線)は点線で示してある。もう一方の線との交叉点が、太陽が天頂に見えるところである。春分を過ぎると北半球に移る。今回、衝前は北半球と北極冠の観察に適していることがわかる。記号は『火星通信』の暦に使われているものである。λが季節、φが中央緯度、δが視直径、ιが位相角である。p は運転時計を止めたときに火星の動く方向で、暦のΠによって知ることができる。衝後の図は追って掲載する。